ジオプロセシング パッケージ (*.gpkx ファイル) を使用すると、解析ワークフローを共有できます。これらのパッケージには、ツール (モデルまたはスクリプト) と、タスクの実行に必要なデータが格納されます。ジオプロセシング パッケージを使用し、複雑な解析を組織内で共有するか、または ArcGIS Online を通じて広範な ArcGIS ユーザーと共有することができます。ジオプロセシング パッケージを見つけて使用する個人は、パッケージを開いて、パッケージ内のデータを使用して実行することも、ツール パラメーターを使用して独自のデータを追加することもできます。
ジオプロセシング パッケージの作成
ジオプロセシング パッケージの作成では、最初に、ジオプロセシング履歴アイテム、つまり、ジオプロセシング ツールの実行から取得された成功結果を選択する必要があります。この結果は、パッケージの作成に必要なすべての参照を保持しており、新しいすべてのジオプロセシング パッケージの開始点となります。実行に失敗した結果からジオプロセシング パッケージを作成することはできません。
- [共有] タブの [パッケージ] グループで、[ジオプロセシング] をクリックします。パッケージの作成基準にするジオプロセシング タスクの履歴アイテムを選択します。
[ジオプロセシング パッケージ] ウィンドウが表示されます。
- パッケージの保存先 (ArcGIS Online アカウントまたはディスク上のファイル) を指定します。
- 名前を指定し、パッケージをファイルに保存する場合はディスク上の新しいパッケージの場所も入力します。
- 必要に応じ、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを完成させます。
サマリーとタグは、ArcGIS Enterprise 10.9 以前のポータルで共有する場合は必須です。
最大 128 個のタグを入力できます。
- エンタープライズ データベース、UNC パス フォルダー、フィーチャ サービスのデータをファイル ジオデータベースにコピーする場合は、[エンタープライズおよび UNC パス データを含める] チェックボックスをオンにします。
このオプションをオフにすると、引き続きレイヤーでエンタープライズ ジオデータベースと UNC パス データが参照されます。
- パッケージをオンライン アカウントにアップロードする場合、[フォルダー] メニューを使用して、パッケージをポータル コンテンツのどこに保存するかを指定します。 デフォルトでは、パッケージはコンテンツのルートに保存されます。 必要に応じて、[参照] ボタン をクリックしてフォルダーを作成するか、既存のフォルダーを選択します。 テキスト ボックスにフォルダー名を入力することもできます。
- パッケージをオンライン アカウントにアップロードする場合、その共有方法を次のように指定します。
- [すべての人に公開] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして表示することができます。
- [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
- [グループ] - 所属するグループのメンバーとコンテンツを共有します。
共有レベルをアイテムの所有者に設定するには、すべてのオプションをオフにしておきます。
- 単一のパッケージに複数のタスクを追加するには、[ツール] セクションから追加の履歴アイテムを選択します。
現在のプロジェクトに存在する成功したツール履歴をすべて、作成中のパッケージに追加できます。パッケージが ArcGIS Pro に展開されるとき、パッケージに追加されたすべてのタスクが抽出され、使用できるようになります。
- [アタッチメント] に含めるアイテムを追加します。 このオプションを使用すると、詳細な文書、レポート、グラフなどの他のコンテンツを含めることができます。 .js、.vbs、.py、.pyc、.pyo、.bat、および .ocx ファイルを含めることはできません。 また、署名された .dll ファイルと .exe ファイルだけは含めることができます。
- [共有の完了] で [分析] をクリックして潜在的な問題がないか確認します。
エラーと警告は [メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックしてヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 GIS リソースを共有するには、エラー を解決する必要があります。 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。
- パッケージの整合チェックが完了したら、[パッケージ] をクリックしてパッケージを作成します。