Workflow Manager のライセンスで利用可能。
ジョブ通知タイプは、システムに何らかのイベントが発生した後に、個人ユーザーに電子メールで送信されるメッセージのテンプレートを定義します。 このような通知は、アクティビティ タイプと同じように、ジョブのライフ サイクルを通じて、イベント発生時に送信されます。 アクティビティ タイプとは異なり、ジョブ通知を表示するにはユーザーは通知タイプに登録している必要があります。 通知で送信される電子メールの一部として、メッセージ以外に、すべてのジョブ添付ファイルを含めることができます。 通知は、デフォルトで以下のタイミングで送信されます。
- ジョブの割り当てまたは再割り当てされたとき
- ジョブが作成されたとき
- ジョブのクローンが作成されたとき
- ジョブが終了したとき
- 依存関係が追加されたとき
- ホールドが解除されたとき
- ホールドが追加されたとき
- 拡張プロパティが更新されたとき
- ステップ実行が完了したとき
- ワークフローが更新されたとき
- ワークフロー実行がコミットされたとき
- ステップが完了したとき
- 添付ファイルが追加されたとき
- 添付ファイルが削除されたとき
- 依存関係が削除されたとき
- ジョブ プロパティが更新されたとき
- 対象地域が更新されたとき
- バージョンが作成されたとき
- 現在のステップが設定されたとき
- ステップが割り当てまたは再割り当てされたとき
- ステップが開始されたとき
- ステップが現在のジョブ ステップとして設定されたとき
- メモが更新されたとき
- リンク (1-M) プロパティが追加されたとき
- リンク (1-M) プロパティが削除されたとき
- リンク (1-M) プロパティが更新されたとき
アクティビティ タイプとは異なり、通知は拡張でき、Step Notification ステップ タイプを使用することでワークフローに簡単に組み込むことができます。 このカスタム ステップは Workflow Manager (Classic) の Steps ライブラリの一部で、通知タイプを引数として取ります。
通知タイプには、以下のプロパティが関連付けられています。
- 名前
- 件名
- メッセージの本文
- ジョブ添付ファイルを含める
- 電子メール送信者
- 送信者の表示名
- 登録者
登録者プロパティは、電子メール アドレスのリストです。 上記のプロパティには、それぞれダイナミック値を含めることができます。 これらはトークンによって制御されます。 たとえば、設計時に現在のユーザーが誰であるかわからなくても、以下のように入力することで、そのユーザーを特定の通知に登録できます。
[EMAILOF([SYS:CUR_LOGIN])]
送信される通知について、そのシステムの SMTP サーバーを構成する必要があります。 この設定の構成の詳細については、Workflow Manager (Classic) のシステム設定をご参照ください。 添付ファイルのサイズの上限は、電子メール サーバーの設定によって異なります。
新しいジョブ通知タイプの追加
アプリケーションまたはワークフロー ステップを使用し、アクションによってトリガーされる新しい通知タイプを追加できます。
- ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
- [通知] を展開します。
- [ジョブ通知] を右クリックし、[ジョブ通知の追加] をクリックします。
[通知タイプ プロパティ] ダイアログ ボックスは表示されます。
- [通知タイプ名] テキスト ボックスに通知の名前を入力します。
- 電子メール通知の件名を [件名] テキスト ボックスに入力します。
- 必要に応じてトークンを使用し、[メッセージ] テキスト ボックスに電子メールに表示されるメッセージを入力します。
- [ジョブ添付ファイルを含める] チェックボックスをオンにし、この通知とともにジョブのすべての添付ファイルを送信します。
- [宛先/送信者] タブをクリックします。
- 送信者の電子メール アドレスと表示名を [送信者の電子メール] テキスト ボックスと [送信者名] テキスト ボックスにそれぞれ入力します。
これらのフィールドには、通知の送信時現在のユーザー向けのトークンを含めることもできます。
- [変更] をクリックし、通知を受信するユーザーのリストに登録者を追加するか、リストから登録者を削除します。
[登録者の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
- テキスト ボックスに電子メール アドレスを入力するか (複数の登録者はセミコロンで区切ります)、またはWorkflow Manager (Classic) ユーザーをダブルクリックし、電子メール アドレスを追加します。
- [OK] をクリックして変更内容を保存し、[登録者の選択] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [OK] をクリックして通知を保存します。
通知タイプの登録者の管理
既存の通知タイプの登録者を管理できます。
- Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
- [通知] を展開し、[ジョブ通知] をクリックします。
- 登録者を管理する通知タイプを、右側のパネルから選択します。
ヒント:
Shift キーを押しながらクリックすると、右側のパネルで複数の通知を選択できます。
- 通知を右クリックし、[アイテムの編集] をクリックします。
- [変更] をクリックし、通知を受信するユーザーのリストに登録者を追加するか、リストから登録者を削除します。
[登録者の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
- テキスト ボックスに電子メール アドレスを入力するか (複数の登録者はセミコロンで区切ります)、またはWorkflow Manager (Classic) ユーザーをダブルクリックし、電子メール アドレスを追加します。
- [OK] をクリックして変更内容を保存し、[登録者の選択] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [OK] をクリックして通知を保存します。
ワークフローでの通知の使用
システムにカスタム通知タイプを構成した場合は、ステップ プロパティの一部として通知を設定するか、SendNotification カスタム ステップを使用することで、ワークフローに組み込むことができます。
ステップのプロパティとして通知を使用
ステップの実行時に通知を送信するよう、ワークフロー ステップを構成できます。
- Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
- [ジョブ コンポーネント] > [ワークフロー] を展開します。
- [ワークフロー] を右クリックして [ワークフローの追加] をクリックするか、ワークフローを右クリックして [アイテムの編集] をクリックします。
- [ワークフロー] タブをクリックします。
- 通知を追加するステップを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[詳細のステップ プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [ステップの通知] ドロップダウン矢印をクリックし、このステップを実行後に送信する通知タイプを選択します。
- [OK] をクリックし、ステップ プロパティへの変更内容を保存します。
- [OK] をクリックし、ワークフローへの変更内容を保存します。
ステップ タイプとして通知を使用
ステップの実行時に通知を送信するよう、ワークフロー ステップを構成できます。
- Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
- [ジョブ コンポーネント] を展開します。
- 右クリックして [ステップ タイプの追加] をクリックします。
[ステップ タイプ プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。
- [ステップ タイプ名] と [説明] テキスト ボックスに、ステップの基本情報を入力します。
- [インジケーター] ドロップダウン メニューをクリックし、ステップ タイプの形状を選択します。
- [実行中は Workflow Manager を非表示にする] チェックボックスをオフのままにします。
- [実行] タブをクリックします。
- [カスタム ステップ オブジェクト] を選択します。
- [CLSID/ProgID] の参照ボタン ([...]) をクリックします。
- [カスタム ステップの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [すべてのプラットフォーム]を展開し、[通知の送信] をクリックし、[OK] をクリックします。
- [引数] テキスト ボックスに「/notifType:<通知名>」と入力します。
- [引数名の整合チェック] をクリックし、入力した引数が正しく書式設定されているかどうかを確認します。
- [OK] をクリックし、ステップ タイプを保存します。
- [ワークフロー] を右クリックして [ワークフローの追加] をクリックするか、ワークフローを右クリックして [アイテムの編集] をクリックします。
- [ワークフロー] タブをクリックします。
新しいステップ タイプが、[カスタム ステップ] の下のステップ リストに表示されます。
- ワークフローにステップを追加し、パスを追加して、新しいステップを含めます。
- [OK] をクリックし、ワークフローを保存します。
これで、新しいジョブを作成し、通知を送信する準備ができました。
注意:
トークンを使用して、通知を送信した時点でのジョブに関する情報か、実行時現在のユーザーを取得できます。
Workflow Manager (Classic) システム設定で [HTML 通知] が有効になっている場合、通知のメッセージに HTML タグを含めることができます。