Workflow Manager のライセンスで利用可能。
注意:
ArcGIS Workflow Manager (Classic) は ArcGIS Pro 3.4 で廃止されます。 現在のユーザーは、ArcGIS Workflow Manager for ArcGIS Pro のサービス主体のバージョンでプロジェクトの作成を開始することをお勧めします。
ArcGIS Workflow Manager (Classic) は、ArcGIS マルチユーザー ジオデータベース環境に統合フレームワークを提供する、エンタープライズ ワークフロー管理アプリケーションです。 ArcGIS Workflow Manager (Classic) は、GIS 環境および非 GIS 環境で生じる多くのビジネス課題への対応に役立ちます。 ビジネス上最も大きな課題には、以下のようなものがあります。
- 一般的なプロセスで実行されている一貫性のないワークフロー
- 作業者や完了日などの情報がほとんどまたはまったくない
- 実行中の作業のステータスや進捗を監視する簡単な手段がない
- 関係者に報告するデータの収集に時間がかかりすぎる
- メンバーが何に取り組むべきかをわかっていない
- 実行された特定タスクに関連する履歴情報の分類が難しい
- タスクごとのデータ バージョン管理
- 一時的に停止したタスクの追跡
Workflow Manager (Classic) を使用すると、これらに限らず多くの課題に対応し、コスト、時間、データ エラーによって生じる問題をバランスよく解決することができます。
Workflow Manager (Classic) を使用すると、ビジネス プロセスをワークフローとして合理化し、標準化することができます。 実行済みのタスクや、問題があって一時停止中のタスクの管理および追跡が簡単になります。 各アクティビティの情報を自動的に記録するとともに、各タスクに関する情報を報告するツールを提供します。 Workflow Manager (Classic) には、リソースの割り当てと、ジョブのステータスおよび進捗を追跡するためのツールもあります。 メンバーに割り当てられたタスク、完了したタスク、編集した空間データ、その他のアクティビティについて通知するため、さまざまな電子メール通知も用意されています。
注意:
Workflow Manager (Classic) を使用するには、Workflow Manager (Classic) ライセンスと、Standard または Advanced ライセンスが必要です。
ビジネス プロセスの標準化
ビジネス プロセスは、Workflow Manager (Classic) でパスによって接続される一連のステップを使用するワークフローとして表されます。 ワークフローは、ステップの抜けがないようタスクを整理し、明確化することを目標としています。 Workflow Manager (Classic) では、認証済みの各個人が効率的で的確な組織のワークフローを作成できる、使いやすいドラッグ アンド ドロップ インターフェイスが採用されています。 これらのワークフローは、組織の必要に応じて、GIS 環境、非 GIS 環境、またはその 2 つのハイブリッドで使用できます。
作業の作成と割り当て
Workflow Manager (Classic) では、ワークフローは、ジョブと呼ばれる作業単位を作成することで実行されます。ジョブは、特定のタスクを実行および完了するのに必要なすべての情報を格納します。 ジョブを作成し、ワークフローの最初のステップを実行することになっている個人に割り当てることができます。 ジョブは、組織内で登録されている Workflow Manager (Classic) ユーザーのみが実行できます。
進捗の追跡と報告
各ジョブは、ステータス ライフ サイクルを経過し、任意の時点でそれに関連付けられたステータスを持ちます。 ステータス情報は、ジョブですぐに使用できます。 ジョブ情報をクエリすることで、組織内のすべてのジョブのアクティビティについて、実行者、内容、実行日時、実行方法を特定することができます。 レポートは、Workflow Manager (Classic) リポジトリ内のジョブのリアルタイム ビューを提供します。 この機能を使い、レポートの内容を定義することで情報を関係者に伝えることができます。 これらのレポートは、デスクトップで、または Workflow Manager (Classic) Web サービスで実行できます。
割り当てられた作業の検索
Workflow Manager (Classic) では、ジョブ クエリを使用して、自分または自分のグループに割り当てられた作業を検索することができます。 これらのジョブ クエリは、ジョブ情報をフィルター処理して、割り当てられたジョブのみを表示するので、時間を節約できます。 メール通知を使用して、ジョブまたはステップが割り当てられたときにユーザーに知らせることもできます。
バージョン管理と履歴
Workflow Manager (Classic) は、バージョンの作成と管理でユーザーをサポートすることにより、バックグラウンドの複雑なジオデータベース タスクを処理します。 ArcGIS ジオデータベース ツールと統合されている Workflow Manager (Classic) は、ジオデータベースの履歴管理ツールを使用して、編集タスクを通じて実行されるフィーチャの編集を追跡する手段を提供します。 また、各ジョブ アクティビティの情報を記録し、実行された作業を完全にドキュメント化します。 タスクは、何らかの理由で一時停止して再開することがあり、それも履歴に記録されます。
複雑なリレーションシップのモデリング
Workflow Manager (Classic) では、ジョブ間の依存関係や親子関係を使用して複雑なリレーションシップをモデリングできます。 データ収集ステップを含む編集ジョブは、データ収集ジョブに依存して実行されるので、データ収集ジョブが完了するまで、データ収集ステップの先に進むことができません。 パーセル更新ジョブは、区画の更新を表すジョブの子として指定できます。
作業の地理的分散
各ジョブには、対象地域 (AOI) と呼ばれる空間範囲があります。 AOI はグリッドに基づいています。グリッドの各四角が個々のジョブを表します。 AOI は、フリーハンドで描画することも、シェープファイルやフィーチャクラスなどの既存の地理データに基づくこともできます。 AOI は、ジョブのステータスおよび進捗を示すシンボルを使用して、マップ上に表すことができます。
分散した人員の管理
組織によっては、地理的に異なる場所にいる人員が GIS 作業を行います。 そのような状況では、ネットワークがボトルネックを引き起こす可能性があります。 ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator に備えられているリポジトリ レプリケーション ツールを使用すると、複数の場所で同一の構成を共有し、コンテンツを同期して、組織のさまざまな場所で行われている GIS 作業を継続的に追跡できます。
オフライン作業
ワークフローの一部は、現場やネットワーク接続されていない場所でも実行できます。 Workflow Manager (Classic) では、オフライン ジョブ機能を提供し、そのような状況でもジョブを実行できるようにしています。 オフライン ジョブにより、ネットワークに接続していなくてもワークフロー管理機能を使用することができます。