パーセル ファブリック ポイントのインポート (Import Parcel Fabric Points) (パーセル)

サマリー

ソース ポイント フィーチャクラスからパーセル ファブリック ポイント フィーチャクラスにポイント データをインポートします。 ソース ポイントの近接許容値に一致するまたはその範囲内にあるパーセル ファブリック ポイントが、インポートされたポイント データで更新されます。 ソース ポイント レイヤーでポイントが選択されている場合は、その選択されたポイント情報のみがインポートされます。

ポイントをインポートすることで、既存のパーセル ファブリック ポイントの位置を廃止して置き換えたり、既存のパーセル ファブリック ポイントの位置を更新したりできます。 ポイントは、空のパーセル ファブリックや、ポイントが存在しないエリアにもインポートできます。

既存のパーセル ファブリック ポイントは、次の方法で更新できます。

• ポイントを廃止して、インポートしたポイントから、更新した位置 (X、Y、Z) に新しいポイントを作成することができます。
• 既存のポイントに、ソース ポイントから位置 (X、Y、Z) を反映できます。 また、属性を更新することもできます。 既存のパーセル ファブリック ポイントはアクティブなままになります (履歴でない)。

ソースおよびターゲット パーセル ファブリック ポイントが検索条件に一致する場合でソース ポイント フィーチャクラスに Z 値がある場合、パーセル ファブリック ポイントの形状の X、Y、Z 座標が更新されます。 ソース ポイント フィーチャクラスに Z 値がない場合、パーセル ファブリック ポイントの形状の X、Y 座標が更新され、既存の Z 座標は変更されません。 パーセル ファブリック ポイントの形状の X、Y 座標が更新されると、新しい座標位置に一致するよう接続するパーセル ラインおよびポリゴンが更新されます。

ポイントを作成したら、新規または既存のパーセル レコードに割り当てることができます。

使用法

• このツールは、ターゲット パーセル ファブリックのデータを修正します。 パーセル ファブリック ポイントの属性値は変更できます。 パーセル ファブリック ポイント、ライン、およびポリゴンのジオメトリは変更できます。 このツールは、パーセル ファブリック フィーチャを削除しません。

• このツールでは、ジオメトリ (形状の座標) と属性の両方を更新するか、パーセル ファブリック ポイントのジオメトリのみを更新することができます。 属性が更新される場合、ソース ポイント フィーチャクラスのフィールドに一致するパーセル ファブリック ポイント フィールドが、ソース ポイントの属性値で更新されます。

  注意:

  既存のパーセル ファブリック ポイントの IsFixed フィールドが Yes に設定されている場合、これらのポイントは、インポートしたポイントを一致させても更新されません。 これらのポイントを更新するには、必ず IsFixed フィールドを No に設定してください。

• 検索距離は、ソース ポイントの形状の X、Y 座標を、パーセル ファブリック ポイントの形状の X、Y 座標と比較することで適用されます。 検索距離は、Z 値を無視します。

• ソース ポイント フィーチャクラスとターゲット パーセル ファブリックの空間参照が一致しない場合、このツールでは、ターゲット パーセル ファブリックで使用されている座標系にソース ポイント フィーチャクラスが投影されます。 ソース ポイント フィーチャクラスとターゲット パーセル ファブリックの空間参照の地理測地基準系が一致しない場合は、デフォルトの測地基準系変換を使用して地理座標系変換が適用されます。

• ソース ポイントの近接許容値内に複数のパーセル ファブリック ポイントがある場合、警告メッセージとして競合がレポートされます。 競合テーブル内の競合をレポートできます。 [競合テーブル] パラメーターで競合テーブルが指定されている場合、ソース ポイントとパーセル ファブリック ポイントのオブジェクト ID はそのテーブルに保存されます。

• 新しいポイントをインポートして既存のポイントを廃止する場合は、[更新タイプ] パラメーターの [廃止と置き換え] オプションを使用します。 既存のポイントは、[レコード名] パラメーターで指定されたレコードによって廃止されます。

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
ソース ポイント	ターゲット パーセル ファブリックのポイントを作成または更新する際に使用するソース ポイント フィーチャクラス。	Feature Layer
ターゲット パーセル ファブリック	ポイントが更新または作成されるターゲット パーセル ファブリック。 ターゲット パーセル ファブリックは、ファイル ジオデータベース、デフォルト バージョンに接続されているエンタープライズ ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、またはフィーチャ サービスから取得できます。	Parcel Layer
ポイント照合方法	ソース ポイントと一致する既存のパーセル ファブリック ポイントの検出に使用する方法を指定します。 近接—ソース ポイントの近接許容値内にあるパーセル ファブリック ポイントが、ソース ポイントと照合され更新されます。 これがデフォルトです。 名前と近接—近接許容値内にあり、ソース ポイントと同じ名前を持つパーセル ファブリック ポイントが、ソース ポイントと照合され更新されます。 Global ID と近接—近接許容値内にあり、ソース ポイントと同じ Global ID を持つパーセル ファブリック ポイントが、ソース ポイントと照合され更新されます。 Global ID は、パーセル ファブリック ポイント フィーチャクラスの Global ID フィールドおよびソース フィーチャクラスの指定された Global ID フィールドに保存されています。	String
検索距離 (オプション)	ソース ポイントの近接内にあるパーセル ファブリック ポイントの検出に使用する距離。	Linear Unit
更新タイプ	ソース ポイントと一致するパーセル ファブリック ポイントに適用する更新タイプを指定します。 すべて—パーセル ファブリック ポイントのジオメトリ (X、Y、Z) と一致する属性フィールドが更新されます。 パーセル ファブリック ポイントのジオメトリが更新されると、一致するパーセル フィーチャも更新されます。 これがデフォルトです。 ジオメトリ (X、Y、Z)—パーセル ファブリック ポイントのジオメトリ (X、Y、Z) のみが更新されます。 パーセル ファブリック ポイントのジオメトリが更新されると、一致するパーセル フィーチャも更新されます。 廃止と置き換え—ソース ポイントは、新しいパーセル ファブリック ポイントとしてインポートされます。 一致するパーセル ファブリック ポイントは、履歴として廃止されます。 一致する各パーセル ファブリック ポイントの Retired By Record フィールドに、[レコード名] パラメーターで指定されたレコードの Global ID が入力されます。	String
レコード名 (オプション)	新しくインポートされたポイントに関連付けられるレコードの名前。 ターゲット パーセル ファブリックにレコードが存在する場合は、そのレコードに新しいポイントが関連付けられます。 レコードが存在しない場合、レコードが作成されます。 既存のポイントから新しいポイントに代わる場合に、[更新タイプ] を [廃止と置き換え] に設定すると、ポイントを廃止して履歴にするようにレコードが使用されます。	String
照合フィールド (オプション)	[ポイント照合方法] パラメーターで [名前と近接] または [Global ID と近接] を使用する場合に、ソース ポイントとパーセル ファブリック ポイントの照合に使用するフィールド。 名前で検索する場合、ソース ポイント フィーチャクラスのフィールドは、テキスト タイプにする必要があります。 Global ID で検索する場合、ソース ポイント フィーチャクラスのフィールドは、GUID タイプにする必要があります。	Field
競合テーブル (オプション)	競合を保存する出力データセットのパスと名前。 複数のパーセル ファブリック ポイントがソース ポイントの検索許容値内で見つかった場合、ソース ポイントとパーセル ファブリック ポイントのオブジェクト ID が競合テーブルでレポートされます。	Table
更新オプションと作成オプション (オプション)	ポイントの更新、作成、またはその両方を行うかどうかを指定します。 注意: 既存のポイントは、そのポイントの IsFixed フィールドが Yes に設定されている場合には更新されません。 一致する場合は更新し、一致しない場合は作成—検索条件を使用して一致するポイントが見つからない場合、ポイントが作成されます。 検索条件を使用して一致するポイントが見つかった場合は、ポイントが更新されます。 これがデフォルトです。 一致しない場合のみ作成—検索条件を使用して一致するポイントが見つからない場合のみ、ポイントが作成されます。 検索条件を使用して一致するポイントが見つかった場合、そのポイントは変更されず、ポイントは作成されません。 一致する場合のみ更新—検索条件を使用して一致するポイントが見つかった場合、ポイントが更新されます。 一致するポイントが見つからなかった場合、ポイントは作成されません。	String

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
更新済みパーセル ファブリック	更新済みのパーセル ファブリック。	Parcel Layer

Python

arcpy.parcel.ImportParcelFabricPoints(source_points, target_parcel_fabric, match_point_method, {search_distance}, update_type, {record_name}, {match_field}, {conflicts_table}, {update_create_option})

名前	説明	データ タイプ
source_points	ターゲット パーセル ファブリックのポイントを作成または更新する際に使用するソース ポイント フィーチャクラス。	Feature Layer
target_parcel_fabric	ポイントが更新または作成されるターゲット パーセル ファブリック。 ターゲット パーセル ファブリックは、ファイル ジオデータベース、デフォルト バージョンに接続されているエンタープライズ ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、またはフィーチャ サービスから取得できます。	Parcel Layer
match_point_method	ソース ポイントと一致する既存のパーセル ファブリック ポイントの検出に使用する方法を指定します。 PROXIMITY—ソース ポイントの近接許容値内にあるパーセル ファブリック ポイントが、ソース ポイントと照合され更新されます。 これがデフォルトです。 NAME_AND_PROXIMITY—近接許容値内にあり、ソース ポイントと同じ名前を持つパーセル ファブリック ポイントが、ソース ポイントと照合され更新されます。 GLOBALID_AND_PROXIMITY—近接許容値内にあり、ソース ポイントと同じ Global ID を持つパーセル ファブリック ポイントが、ソース ポイントと照合され更新されます。 Global ID は、パーセル ファブリック ポイント フィーチャクラスの Global ID フィールドおよびソース フィーチャクラスの指定された Global ID フィールドに保存されています。	String
search_distance (オプション)	ソース ポイントの近接内にあるパーセル ファブリック ポイントの検出に使用する距離。	Linear Unit
update_type	ソース ポイントと一致するパーセル ファブリック ポイントに適用する更新タイプを指定します。 ALL—パーセル ファブリック ポイントのジオメトリ (X、Y、Z) と一致する属性フィールドが更新されます。 パーセル ファブリック ポイントのジオメトリが更新されると、一致するパーセル フィーチャも更新されます。 これがデフォルトです。 GEOMETRY_XYZ—パーセル ファブリック ポイントのジオメトリ (X、Y、Z) のみが更新されます。 パーセル ファブリック ポイントのジオメトリが更新されると、一致するパーセル フィーチャも更新されます。 RETIRE_AND_REPLACE—ソース ポイントは、新しいパーセル ファブリック ポイントとしてインポートされます。 一致するパーセル ファブリック ポイントは、履歴として廃止されます。 一致する各パーセル ファブリック ポイントの Retired By Record フィールドに、[レコード名] パラメーターで指定されたレコードの Global ID が入力されます。	String
record_name (オプション)	新しくインポートされたポイントに関連付けられるレコードの名前。 ターゲット パーセル ファブリックにレコードが存在する場合は、そのレコードに新しいポイントが関連付けられます。 レコードが存在しない場合、レコードが作成されます。 既存のポイントから新しいポイントに代わる際に、update_type が RETIRE_AND_REPLACE の場合、ポイントを廃止して履歴にするようにレコードが使用されます。	String
match_field (オプション)	match_point_method パラメーターで NAME_AND_PROXIMITY または GLOBALID_AND_PROXIMITY を使用する場合に、ソース ポイントとパーセル ファブリック ポイントの照合に使用するフィールド。 名前で検索する場合、ソース ポイント フィーチャクラスのフィールドは、テキスト タイプにする必要があります。 Global ID で検索する場合、ソース ポイント フィーチャクラスのフィールドは、GUID タイプにする必要があります。	Field
conflicts_table (オプション)	競合を保存する出力データセットのパスと名前。 複数のパーセル ファブリック ポイントがソース ポイントの検索許容値内で見つかった場合、ソース ポイントとパーセル ファブリック ポイントのオブジェクト ID が競合テーブルでレポートされます。	Table
update_create_option (オプション)	ポイントの更新、作成、またはその両方を行うかどうかを指定します。 注意: 既存のポイントは、そのポイントの IsFixed フィールドが Yes に設定されている場合には更新されません。 UPDATE_AND_CREATE—検索条件を使用して一致するポイントが見つからない場合、ポイントが作成されます。 検索条件を使用して一致するポイントが見つかった場合は、ポイントが更新されます。 これがデフォルトです。 CREATE_ONLY—検索条件を使用して一致するポイントが見つからない場合のみ、ポイントが作成されます。 検索条件を使用して一致するポイントが見つかった場合、そのポイントは変更されず、ポイントは作成されません。 UPDATE_ONLY—検索条件を使用して一致するポイントが見つかった場合、ポイントが更新されます。 一致するポイントが見つからなかった場合、ポイントは作成されません。	String

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
updated_parcel_fabric	更新済みのパーセル ファブリック。	Parcel Layer

コードのサンプル

ImportParcelFabricPoints の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで ImportParcelFabricPoints 関数を使用して、ポイントをパーセル ファブリックにインポートする方法を示しています。

import arcpy

arcpy.parcel.ImportParcelFabricPoints(
    "C:/Parcels/Database.gdb/UpdatePoints",
    "C:/Parcels/Database.gdb/County/CountyFabric", 'PROXIMITY', '0.1 Feet', 
    'ALL', 'Record001', None, "C:/Parcels/Database.gdb/ConflictsTable", 'UPDATE_AND_CREATE')

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

• Basic: No
• Standard: Yes
• Advanced: Yes