ModelBuilder を開くには、モデルを作成するか、既存のモデルを編集します。
モデルの作成
次のいずれかの手法でモデルを作成できます。
- [解析] タブにある [ModelBuilder] ボタン をクリックして、モデルをプロジェクト ツールボックス内に作成します。
- [カタログ] ウィンドウで既存のツールボックスまたはツールセットを右クリックして、[新規作成] > [モデル] の順に選択します。
モデルを作成すると、そのモデルが ModelBuilder で編集用に開きます。 新しいモデルが空のモデル ビューで開始されます。そのモデルにデータとツールを追加し、これらを連結させてプロセスを形成することができます。 新しいモデルが開き、一時的なウェルカム メッセージが表示されます。このメッセージは、モデル エレメントを追加するか、モデルを保存すると、表示されなくなります。
既存のモデルの編集
既存のモデル ダイアグラムを ModelBuilder で表示するには、ツールボックスのモデルを右クリックして [編集] を選択します。 モデルを保存した際と同じレイアウト、範囲、表示設定で ModelBuilder にモデル ダイアグラムが表示されます。
モデルの保存
ModelBuilder で開いているモデルに行った変更を保存できます。 [保存] ボタン をクリックして、モデルを現在の状態で保存します。 モデルが自動的に保存されるように設定には、[自動保存] ボタン を有効にします。 このボタンが有効になっている場合、編集が行われるたびにモデルが保存されます。 [保存] ボタンの下にあるドロップダウン メニューをクリックして [名前を付けて保存] ボタン をクリックし、モデルを別の名前で保存するか、別のツールボックスに保存します。
モデルを保存するときには、各プロセスの状態やモデル ダイアグラムの表示設定とレイアウトだけでなく、すべての変数およびパラメーターの内容も保存されます。
モデルの名前とラベルの変更
モデルには名前とラベルの両方が付いています。
- モデル ラベルは、開いているモデル ビュー タブ、[カタログ] ウィンドウ、[ジオプロセシング] ウィンドウに表示されるラベルです。 モデル ラベルには、空白とその他の特殊文字を入れることができます。
- モデル名は、システムの内部で使用される名前であり、Python からモデルを実行する際に使用されます。 モデル名には、空白もその他の特殊文字も入れることができません。
モデル名とモデル ラベルはどちらも、モデルの [プロパティ] で変更できます。 モデル プロパティは、次の 2 つの方法で表示および変更できます。
- ツールボックスのモデルを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
- ModelBuilder でモデルを開いた場合、[ModelBuilder] タブの [モデル] グループで [プロパティ] をクリックします。
破損したモデルの修復
モデル内の 1 つ以上のツールが見つからない場合や使用できない場合は、モデルが壊れている可能性があります。 この問題のよくある原因のいくつかを次に示します。
- モデル内のツールが名前変更または削除された。
- モデル内のツールが格納されているツールボックスが移動、名前変更、または削除された。
- モデル内のツールに含まれるパラメーターの名前が変更された。
- モデル内のツールにパラメーターが追加されたか、モデル内のツールからパラメーターが削除された。
- モデル内のツールに含まれるパラメーターのデータ タイプが変更された。
- モデル内のツールにライセンスが付与されていない。
一般的に、この種の問題の原因となるモデル内のツールは、ArcGIS Pro にインストールされているシステム ツールではなく、カスタム スクリプトとモデル ツールです。 カスタム スクリプトやモデル ツールは名前の変更、別のツールボックスへの移動、パラメーターの変更が可能であるため、そのツールを使用するモデルの破損の原因となることがあります。
モデルを ModelBuilder で編集することで、モデルを修復できます。 ツールボックスでモデルを右クリックして、[編集] を選択します。 通常は、モデルの整合チェックやモデルの実行により、問題点を明らかにできます。 モデルを実行したときに、モデル内のツールが無効であるか実行できない場合は、ウィンドウにメッセージが表示されます。
モデル内のツールの検索と読み込みができない場合、そのツールはグレー表示されます。 壊れたツールを置換するには、ModelBuilder 内の該当するツールをダブルクリックし、[参照] ダイアログ ボックスを使用して、置換用のツールを選択します。 [OK] をクリックすると、壊れたツールがモデルから削除され、モデル内の壊れたツールが削除されるまで配置されていた場所に置換用のツールが追加されます。