経験的セミバリオグラムのビニング

Geostatistical Analyst のライセンスで利用可能。

経験的セミバリオグラムの作成に示す位置の地形図とセミバリオグラム雲からもわかるように、位置の各ペアをプロットするとあっという間に管理が困難な状態になります。 ポイントが多すぎてプロットが過密になり、そこからほとんど情報が得られなくなります。 経験的セミバリオグラム内のポイントの数を減らすため、互いの距離に基づいて位置のペアがグループ化されます。 このグループ化のプロセスをビニングと呼びます。

ビニングは 2 つのステージから成るプロセスです。

ステージ 1

最初に、ポイントのペアを作成し、次に、共通の距離と方向を持つペアをグループ化します。 12 個の位置がある地形図では、すべての位置が 1 つの位置 (赤色のポイント) とペアになっています。 ペア間のリンクの色が類似している場合、ビンの距離がほぼ同じです。

ペアリング

考えられるすべてのペアについてこの処理が繰り返されます。 ペアリングでは、位置を 1 つ追加するごとにペアの数が一気に増加します。 セミバリオグラムでは各ビンに含まれるすべてのペアの距離とセミバリアンスの平均値だけが 1 つのポイントとしてプロットされるのはこれが理由です。

ステージ 2

ビニングの第 2 ステージでは、共通の距離と方向を持つペアがグループ化されます。 各ポイントが共通の原点を持つようにプロットされたグラフを想像してみてください。 この特性により、経験的セミバリオグラムは対称になります。

ビンごとに、リンクされている位置のすべてのペアの値の差を二乗してから平均し、この値に 0.5 を掛け合わせることで、1 つのビンにつき 1 つの経験的セミバリオグラム値を求めます。 Geostatistical Analyst では、ラグ サイズとラグの数を制御できます。 各ビンの経験的セミバリオグラム値が色分けされ、セミバリオグラム サーフェスと呼ばれます。

ラグ サイズの選択の詳細

関連トピック


このトピックの内容
  1. ステージ 1
  2. ステージ 2