Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
Suitability Modeler では、[設定] タブを使用して、モデルで使用される設定を定義します。 以下を指定します。
- 適合性モデルの名前
- モデルへの入力のタイプ
- 適合性スケールの範囲
- 入力を相互に重み付けする方法
- 色覚特性配色を使用するかどうか
- 解析から除外する必要がある、制限された位置
- 出力適合性マップの名前
入力タイプ
[モデル入力タイプ] ドロップダウン リストを使用して、モデルへの入力として条件またはサブモデルを指定します。 基本の適合性モデルまたは一連のサブモデルを作成するには、[条件] を選択します。 一連のサブモデルをコンポジット モデルに結合するには、[サブモデル] を選択します。 詳細は、「サブモデルの使用」をご参照ください。
適合性スケール
[適合性スケールの設定] ドロップダウン リストを使用してスケールを選択します。 オプションは、0 ~ 1、1 ~ 3 などで、デフォルトは 1 ~ 10 です。 [モデル入力タイプ] が [サブモデル] に設定されている場合は、値が変換済みのため、この設定は使用できません。
乗数による重み付け
乗数による重み付けは、条件を相対的に直接重み付けできる場合に最適です。 まず、変換条件値に指定された乗数が乗算されます。 次に、乗算され変換条件値が合算されます。 適合性マップの結果値の範囲は、適合性スケールの範囲、条件の数、乗数の値により異なります。 たとえば、5 つの条件が入力され、適合性スケールが 1 ~ 10 に設定され、乗数がすべて 1 の場合、結果の範囲は 5 ~ 50 になります。
ほとんどの場合で推奨される乗数の範囲は 1.0 ~ 2.0 です。 この範囲を超える高い値を指定するときは注意が必要です。 たとえば、乗数を 10 に設定すると、その条件は乗数が 1 の条件よりも 10 倍重要になり、極端な重み付けにより予期しない結果が生じることがあります。
スピナー コントロールで乗数値を増やすか、値を入力して乗数を指定します。 多くの乗数を適用すると、各条件が最終の適合性マップにどのように影響するかがわかりにくくなる場合がある点に注意してください。
[モデル入力タイプ] が [サブモデル] に設定されていると、同じことが当てはまります。
パーセントによる重み付け
パーセント オプションは、各条件またはサブモデルが、生成された適合性マップにどのくらい影響するのかを特定する場合に最適です。 たとえば、60 パーセントの加重が割り当てられた条件またはサブモデルは、他の条件またはサブモデルに適用されるパーセントの値に関係なく、その量による最終出力に影響します。 条件またはサブモデルの割合の合計は必ず 100 パーセントになる必要があります。
条件では、結合された加重は、[設定] タブで設定された適合性スケールに線形変換されます。 適合性スケールが 1 ~ 10 の場合、最終の適合性マップの出力値は 1 ~ 10 の範囲になります。
色覚特性配色
デフォルトでは、Suitability Modeler は、色覚特性のないユーザーを対象とする一連の配色を使用します。
すべてのマップ、凡例、チャートで色覚特性 (CVD) 配色を有効にするには、[色覚特性配色の使用] チェックボックスをオンにします。 色覚特性配色は D 型色覚 (緑を認識しづらい)、P 型色覚 (赤を認識しづらい)、T 型色覚 (青を認識しづらい) に対処します。
制限位置の特定
特定の位置にある既知のフィーチャを適合性解析で考慮されないように制限することができます。 制限できる位置の例には、水域、既存の構造物、保護地域、法的緩衝地帯内の地域などがあります。 制限位置は、NoData が割り当てられたセル位置とは異なります。 値を割り当てるための情報が不足している場合に、セル位置が NoData に設定されます。
制限位置を定義するには、[制限位置の特定] クエリ ビルダーを使用します。 特定された後に制限位置がモデルに適用され、それらの位置が解析に含められなくなります。
制限位置の特定とモデルからの除外に関する詳細については、「制限位置の除外」をご参照ください。