オルソ マッピングを使用した DTM の生成

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

数値地形モデル (DTM) は、地上のオブジェクト (樹木や建物) が除外された地表の数値標高データセットです。 DTM は、写真測量方法論を使用してステレオ画像ペアから取得できます。 ステレオ ペアは、異なる視点から取得した同じ地理的位置の 2 つの重複する画像で構成されます。 画像コレクションのステレオ画像ペアを使用すると、標高データの取得元となる点群 (3D ポイント) を生成できます。 立体視画像解析、3D フィーチャのコンパイル、マッピング アプリケーションをサポートするためにもステレオ画像ペアが使用されます。 点群を生成する通常の画像オーバーラップは、フライト ラインに沿って 80%、フライト ライン間は 60% のオーバーラップがあり、地表のすべての場所が複数の画像でカバーされます。

取得した標高データは、オルソ マッピング ワークスペース内の画像コレクションのオルソ補正など、さまざまな用途で使用できます。 DTM を生成する場合に推奨される画像タイプは直下視画像です。

DTM の生成

オルソ マッピング DTM ウィザードを使用して DTM を生成するには、以下の手順に従います。

注意:

• ワークフローを開始する前に、オルソ マッピング ワークスペースを作成して、ブロック調整プロセスを完了しているか確認してください。
• DTM は直下視画像を使用して生成することが推奨されます。
• DTM プロダクトの生成に必要な画像の最小数は、2 つのオーバーラップする画像です。 オーバーラップする画像が多いほどプロダクト品質が向上します。

1. [オルソ マッピング] タブで、[プロダクト] グループの [DTM] ボタン をクリックします。

   [DTM ウィザード] ウィンドウが表示されます。

2. [次へ] をクリックします。
3. [点群の設定] ウィンドウの [マッチング 方法] で、ドロップダウン メニューから [セミグローバル マッチング (SGM)] を選択します。

   この方法は、通常は市街地の画像に使用され、詳細レベルの高いテレイン情報が取り込まれます。 速やかに結果を取得する必要がある場合は [拡張テレイン マッチング (ETM)] を選択しますが、この方法では SGM ほどの詳細情報は提供されません。 処理速度とプロダクトの品質に関しては、[マルチビュー マッチング (MVM)] 方法が 3 つのマッチング方法の中間に位置します。

4. [地上オブジェクトのフィルター] がオンになっていることを確認します。
5. [フィルターする最大オブジェクト サイズ] で、デフォルト値の 10 メートルを使用します。

   この閾値より小さいオブジェクトは、地表としてフィルター処理されます。それ以外のオブジェクトは、建物、橋、樹木などの地上フィーチャとして扱われます。

6. [ポイント地表間隔] が空白になっていることを確認します。

   これは 3D ポイントを生成する地表間隔 (メートル単位) を定義します。 デフォルトはソース画像の解像度の 5 倍です。

7. 残りすべてのデフォルト設定をそのままにして、[次へ] をクリックします。
8. [高度な設定] のオプションについては、「オルソ マッピング DEM ウィザードを使用した標高データの作成」をご参照ください。
9. [DTM 設定] ウィンドウで、DTM に適した [セル サイズ] の値を設定します。

   [セル サイズ] のデフォルト値は 5 x GSD です。

10. [形式] で、ドロップダウン リストから値を選択します。
11. 必要に応じて、[圧縮] の値を選択します。
12. [内挿方法] の値として、[共一次内挿法] などを設定します。
13. ドロップダウン リストから [スムージング方法] の値を選択します。
14. [マスク ポリゴン フィーチャ] で、境界を設定して DTM プロダクトの出力を制限するフィーチャクラスを選択します。



15. その他のデフォルト設定はそのままにして、[完了] をクリックします。

    マスク ポリゴンによって定義される DTM が作成されます。