タイム スライダーのライブ モードを使用して、頻繁に更新される時間対応データを表示することができます。 たとえば、車両の位置や気象データが変化するのを監視できます。 レイヤーの時間プロパティを設定したら、タイム スライダーをライブ モードに切り替えて、システム クロックでマップの時間範囲を進行させることができます。
注意:
ライブ モードは、スタンドアロン テーブルでは使用できません。
ライブ モードでデータを表示すると、マップの時刻はシステム クロック時間とともに自動的に進行し、各ライブ データ レイヤーは定義した時間間隔に基づいて更新されます。 たとえば、毎分新しいレコードで更新される河川計測器のデータがある場合、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブで、レイヤーの更新間隔を 1 分に設定できます。 マップ内のデータを確実に表示するには、リボンの [時間] タブでマップの時間範囲も定義する必要があります。 毎分更新される河川計測器のように、位置が変わらないデータの場合、同じく 1 分の期間を設定し、1 つのフィーチャのみが描画されるようにします。 10 秒ごとに更新される車両などの移動するフィーチャの場合、マップの期間を長くしてもよいでしょう。たとえば、直近の 3 箇所の車両位置ポイントを示す 30 秒間の期間を設定することができます。
ライブ モードの再生と同時に属性テーブルを開いておくと、新しいデータが収集され、テーブルに追加されるのを確認できます。
タイム スライダーのライブ モードの使用
ライブ フィードとしてレイヤーの時間プロパティを設定したら、タイム スライダーの [ライブ モード] ボタン をクリックしてライブ モードを開始し、マップの時間範囲をシステムクロックと一致させることができます。 ライブ モードが開始すると、スライダーに [ライブ] が表示され、タイム スライダーがシステム クロックによって自動的に進行されていることを示します。 [一時停止] ボタンなど、タイム スライダー上の他のコントロールをクリックすると、ライブ データ モードが終了します。
- ライブ モードで表示する時間対応レイヤーの [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
- [時間] タブをクリックし、[時間を使用したフィルター] 見出しで、[属性値に基づいてレイヤー コンテンツをフィルター] オプションを選択して時間を有効化します。
- レイヤーの時間プロパティを定義
- [データはライブ フィードです] チェックボックスをオンにします。
- [一般] タブをクリックし、[レイヤーの自動更新間隔] チェックボックスをオンにします。
- 更新を受け取るレートを設定します。
デフォルトは 1 秒ですが、分、時間、日、月、および年単位で定義することもできます。
- [OK] をクリックして [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [時間] タブの [現在の時間] グループで、表示するデータ量の [期間] プロパティを設定します。 これは表示される期間を表します。
- タイム スライダーの中央で、[ライブ モード] ボタン の横にあるドロップダウン矢印をクリックし、以下の 3 つのオプションからいずれかを選択して更新を表示します。
- [過去] - タイム スライダー コントロールの先頭がシステム クロックに接続されます。 たとえば、直近の 2 分間のデータを表示します。 これがデフォルトです。
- [未来] - タイム スライダー コントロールの末尾がシステム クロックに接続されます。 たとえば、次の 2 分間 (未来) のデータを表示します。
- [過去と未来] - タイム スライダー期間の中心がシステム クロックに接続されます。 たとえば、未来の 1 分間と過去の 1 分間のデータを表示します。
これらのオプションについては、以下のセクションで詳しく説明します。
- タイム スライダーの [ライブ モード] ボタン をクリックします。
タイム スライダーに [ライブ] と表示されます。 スライダー コントロールおよびマップ時間は、現在のシステム時間によって進行されるようになりました。 マップ内のライブ データ フィードを含む各レイヤーは、定義した時間間隔で自動的に更新されます。
- ライブ モードでの表示を停止するには、再度 [ライブ モード] ボタンをクリックするか、またはタイム スライダーのその他のコントロールのいずれかをクリックします。 ライブ モードを停止した後は、過去の時間対応のデータを表示できるようになり、新しいデータは表示されなくなります。
注意:
- ライブ モードがオンの状態でプロジェクトを保存すると、次にプロジェクトを開くときには、マップの時間は時間対応データの最新の時間を反映します。
- ライブ モードを使用しているときにタイム スライダーでタイム ゾーンが指定されていると、マップの現在の時間は指定されたタイム ゾーンにおける現在の時間に設定されます。 たとえば、コンピューターの現在の時間が (GMT -08:00) 太平洋標準時 (米国およびカナダ) の午前 08:00:00 であるときに、スライダーのタイム ゾーンが (GMT -05:00) 東部標準時 (米国およびカナダ) に設定されている場合、タイム スライダーの [ライブ モード] をクリックすると、マップの時間は (GMT -05:00) 東部標準時 (米国およびカナダ) の現在時刻である午前 11:00:00 に設定されます。
ライブ モードの表示オプション
タイム スライダーの [ライブ モードの有効化] ボタン の横にあるドロップダウン矢印をクリックすると、システム クロック時間をタイム スライダーに適用する方法に関する 3 種類のオプション ([過去]、[未来]、および [過去と未来]) が表示されます。 これらのオプションはすべて [時間] タブで設定した期間と連動し、マップ内で特定の期間を表示します。
[過去] が最も一般的で、デフォルト設定になっています。 フィーチャをキャプチャした後に一定期間表示し続ける場合は、[過去] を使用します。 使用できるようになるまで処理に時間がかかるデータに対しても有効です。 たとえば、新しいフィーチャを受け取るまでに約 1 時間かかる場合、1 時間以上の期間で [過去] オプションを使用することで、最近のデータを継続的に表示できます。
[未来] は、天気予報などの予測データを表示するときに使用されます。 このモードでは、現在のコンピューターの時刻を超える時間が設定されたデータのみが表示されます。
軍用航空機の位置など、予測データが存在するものの過去のデータ情報も継続的に表示する場合は、[過去と未来] を設定します。