キャリブレーション ポイントの変更

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

ArcGIS Pipeline Referencing は、シンプル フィーチャクラスを使用して、ルートをキャリブレーションするためのルート キャリブレーション ポイントを格納します。

ルート キャリブレーション ポイントは、[Location Referencing] タブの [キャリブレーション ポイント] グループにある [編集] ツール 編集、または [編集] タブの [ツール] グループにある [移動] ツール 移動 を使用して、編集および変更できます。

[編集] ツール 編集 を使用して、キャリブレーション ポイントが変更されたルートに、下流の再キャリブレーションを適用することもできます。 Pipeline Referencing では、参照先のルートが、自動的にキャリブレーションされます。 このツールでは、ルート上のキャリブレーション ポイントを編集し、開始日、廃止日、計測値を更新することもできます。

メジャー値と一時性の編集シナリオ

[Location Referencing] タブの [キャリブレーション ポイント] グループにある [編集] ツール 編集 を使用して、キャリブレーション ポイントの開始日、廃止日、メジャーを更新することができます。 また、このツールは、キャリブレーション ポイントが編集されたときに、下流の再キャリブレーションをルートに適用します。

下流の再キャリブレーションがある場合

次のシナリオは、下流の再キャリブレーションがあるルート キャリブレーションの例です。

以下の図は、[ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオンで、変更前のルートのキャリブレーション ポイントとルート キャリブレーションを示しています。

変更前のキャリブレーション ポイントの編集の図

以下の図は、ユーザーが定義したメジャーの 5 に編集された既存のキャリブレーション ポイントを示しています。

キャリブレーション ポイントが編集されたキャリブレーション ポイントの編集の図

ツールを実行すると、キャリブレーション ポイントが編集され、下流のキャリブレーション ポイントのキャリブレーションが更新され、ルートが再キャリブレーションされます。

下流のキャリブレーションが行われたキャリブレーション ポイントの編集の図

下流の再キャリブレーションがない場合

次のシナリオでは、下流のキャリブレーションがないルート キャリブレーション ポイントの編集を説明します。

以下の図は、ルートの既存のキャリブレーション ポイントとルート キャリブレーションを示しています。

キャリブレーション ポイントの編集前の図

既存のキャリブレーション ポイントが、ユーザーが定義したメジャーの 5 に編集されます。

キャリブレーション ポイントが編集されたキャリブレーション ポイントの編集の図

下流のキャリブレーション ポイントの値が変更されないルート キャリブレーションの結果を示します。

下流のキャリブレーションが行われないキャリブレーション ポイントの編集の図

キャリブレーション ポイントのメジャーと一時性の編集

ルート上のキャリブレーション ポイントのメジャーと一時性を編集するには、次の手順を実行します。

  1. キャリブレーション ポイント フィーチャクラスを含む LRS フィーチャクラスをマップに追加します。

    または、LRS フィーチャクラスが存在するマップを開きます。

  2. [Location Referencing] タブをクリックします。
  3. [キャリブレーション ポイント] グループで、[編集] ツール 編集 をクリックします。
    注意:

    トラディショナル バージョン対応ネットワークは、ジオデータベースへの直接接続を介して、編集する必要があります。 ブランチ バージョン対応データ (ユーザー生成ルート ID を使用して構成されたネットワークを含む) は、フィーチャ サービスを通じて編集する必要があります。

    注意:

    キャリブレーション ポイントのメジャーは、属性編集ツールを使用して編集できます。その場合、編集したキャリブレーション ポイントに最も近い上流と下流のキャリブレーション ポイント間で、ルートのメジャーが再キャリブレーションされます。

  4. マップ上の既存のキャリブレーション ポイントを選択します。

    [キャリブレーション ポイントの編集] ウィンドウが表示されます。選択したキャリブレーション ポイントの属性は設定されています。

    キャリブレーション ポイントの編集ウィンドウ
  5. このキャリブレーションがルートに適用されるときに、[開始日][終了日] の値を変更します。
  6. このキャリブレーション ポイントのメジャー値を変更します。
  7. 必要に応じて、[ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオンにして、ルート下流を再キャリブレーションします。

    このチェックボックスがオンの場合、ルートに沿った下流のキャリブレーション ポイントに、再キャリブレーションが適用されます。

    たとえば、キャリブレーション ポイントを編集するロケーションの既存のキャリブレーション (またはメジャー) が 5、ルートの終点にある次の下流のキャリブレーション ポイントのメジャーが 10 の場合、[ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオンにして、メジャーを 5 から 6 に変更すると、下流のキャリブレーション ポイントのメジャーは 11 になります。

    このチェックボックスがオフの場合、ルートに沿った下流のキャリブレーション ポイントに、再キャリブレーションは適用されません。

    たとえば、このロケーションの既存のキャリブレーション (またはメジャー値) が 5 から 6 に変更された場合、[ルート下流の再キャリブレーション] をオフのままにすると、下流のキャリブレーション ポイントのメジャーは 10 のままです。

  8. [実行] をクリックします。

    ルート上のキャリブレーションが更新されます。

キャリブレーション ポイントの編集

[移動] ツール 移動 を使用して、キャリブレーション ポイントを移動するには、次の手順を実行します。

キャリブレーション ポイントを移動すると、キャリブレーション ポイントのメジャー値は、ルート上の新しいロケーションに基づいて変化し、移動したキャリブレーション ポイントに最も近い上流と下流のキャリブレーション ポイント間で、ルートのメジャーが再キャリブレーションされます。

  1. キャリブレーション ポイントとネットワーク フィーチャを含む LRS フィーチャ レイヤーをマップに追加します。

    または、LRS フィーチャ レイヤーが存在するマップを開きます。

  2. 移動するキャリブレーション ポイントを拡大します。
  3. 必要に応じて、[Location Referencing] タブの [キャリブレーション ポイント] グループで、[イベントの振舞い] 矢印をクリックし、手動キャリブレーション編集のイベントの振舞いを含めるか、除外します。
    • [手動キャリブレーション編集のイベントの振舞いを除外する] イベントの振舞いを除外 - その後の手動の編集で、イベントの振舞いは無視されます。
    • [手動キャリブレーション編集にイベントの振舞いを含める] イベントの振舞いを含める - その後の手動の編集で、イベントの振舞いを含めます。
  4. [編集] タブの [フィーチャ] グループで、[修正] フィーチャの修正 をクリックします。

    [フィーチャの修正] ウィンドウが表示されます。

  5. [フィーチャの修正] ウィンドウで、[配置] ノードを展開し、[移動] 移動 をクリックします。
    ヒント:

    [移動] ツール 移動 を最近使用した場合は、ツールのショートカットが [編集] タブの [ツール] グループに表示されます。

  6. [移動] ツールを閉じます。
  7. 移動するキャリブレーション ポイントをクリックします。

    選択したキャリブレーション ポイントが、ハイライト表示されます。

  8. キャリブレーション ポイントをルート上の新しいロケーションにドラッグします。
  9. 移動を完了するには、マップ上の選択以外の部分をクリックします。

    移動後、キャリブレーション ポイントのメジャーは同じままです。

    リボンに [プロジェクト] タブが表示されます。

    ヒント:

    ArcGIS Pro リボンの [元に戻す] 元に戻す[やり直し] やり直し を使用して、移動の成功を評価できます。

  10. [編集] タブの [編集の管理] グループで、[編集の保存] 編集の保存 をクリックします。

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