Workflow Manager のライセンスで利用可能。
ジョブのホールドと依存性は、ジョブ ビューの [ホールド] タブで管理できます。 ホールドは、ジョブ アクティビティ全体を無期限に停止し、停止は解除されるまで続きます。ジョブの依存関係は、ジョブの実行のみを一時停止し、ジョブのプロパティを編集できるようにします。
ホールド
ホールドは、ジョブが一時停止状態に置かれた理由の特定に役立ちます。 ホールド タイプは、Workflow Manager (Classic) Administrator で定義された Hold Types テンプレートに基づきますが、適用されると、ArcGIS Pro によって使用されます。 次のようなジョブ ホールド タイプがあります。
- 資金不足
- 技術的問題
- 不明なデータ
- リソース不足
- 管理者の承認の遅れ
ジョブ ホールドには次の情報を格納できます。
- タイプ - ジョブ アクティビティを一時停止する理由。
- ステータス - ホールドが有効か、または解除されたか。
- ホールド日 - ホールドが追加された日および解除された日。
- コメント - ホールドの追加時および解除時に入力される追加情報。 ホールドの解除時にコメントを追加すると、ホールドの追加時に入力されたコメントは上書きされます。
注意:
ジョブにホールドを追加するには、ManageHolds 権限が必要です。 以下の権限がある場合、ジョブのホールドをオーバーライドできます。
- UpdatePropsforHeldJobs - ジョブのプロパティと拡張プロパティを編集します。
- CanAddAttachmentsforHeldJobs - アタッチメントを追加します。
- CanAddCommentsforHeldJobs - ジョブ履歴にコメントを追加します。
ジョブは、ジョブ ホールドに関係なくオフラインにできます。 ジョブをオフラインにすると、ジョブ ホールドを表示のみできます。追加や解除はできません。 ジョブを閉じると、ジョブへのホールドの追加はできません。 1 つのジョブに複数のホールドを追加でき、すべてのホールドが解除されると、ジョブは再度アクティブになります。
ジョブ ホールドの管理
ホールドの管理については、以下のセクションをご参照ください。
既存のジョブ ホールドを使用したジョブ ホールドの追加
既存のホールド タイプを使用してホールドを追加するには、以下の手順を実行します。
- [ホールド] タブで、[ホールド] をクリックします。
- あらかじめ構成された [タイプ] ドロップダウン リストから、ホールド タイプを選択します。
- 必要に応じてコメントを入力します。
コメントの入力は、ホールドを追加する際のオプションです。
- [追加] をクリックします。
ジョブにホールドが追加され、パネルの左側のグリッドに表示されます。 ホールドのタイプ、日付、コメントなどの情報もグリッドに表示されます。 ホールド ステータスはアクティブになります。
ジョブ ホールドの表示
ホールド タイプを表示するには、以下の手順を実行します。
- ジョブ ビューの [ホールド] タブをクリックします。
そのジョブのすべてのアクティブなホールドおよび解除されたホールドが表示されます。
- グリッドのホールドを展開して、ホールドの解除や、ホールドの追加時に入力されたコメントの確認を行います。
新しいジョブ タイプを使用したジョブ ホールドの追加
新しいジョブ タイプを使用してジョブ ホールドを追加するには、以下の手順を実行します。
- [ホールド] タブで、[ホールド] をクリックします。
- 新しいホールド タイプの名前を入力します。
ホールド タイプを入力すると、Workflow Manager (従来版) データベースに新しいタイプが格納され、ホールドの [タイプ] ドロップダウン リストで選択できます。
- 必要に応じてコメントを入力します。
- [追加] をクリックします。
ジョブにホールドが追加され、パネルの左側のグリッドに表示されます。 ホールドのタイプ、日付、コメントなどの情報もグリッドに表示されます。 ホールド ステータスはアクティブになります。
ジョブ ホールドの解除
ジョブ ホールドを解除するには、以下の手順を実行します。
- [ホールド] タブで、解除するホールドを展開します。
- 必要に応じてホールド解除のコメントを入力し、[リリース] をクリックします。
ホールド ステータスはリリース済みになります。 [リリースされた日] とホールドの [コメント] は、正確な情報を使用して更新されます。
注意:
解除のコメントが入力されない場合、ホールドの追加時に入力されたコメントは、[コメント] から削除されます。
依存関係
ジョブに依存関係を定義して、現在のステップの実行を一時停止することができます。 現在のジョブが依存しているジョブが、依存関係で定義されたステータスに達すると、依存関係は自動的に解除され、依存しているジョブの現在のステップを実行できるようになります。
ジョブの依存関係には、以下の情報が表示されます。
- タイプ - 依存関係。
- コメント - 現在のジョブと依存ジョブ。
- ホールド グリッドの依存関係を展開すると詳細を確認できます。
- ホールド中のジョブ - 現在のステップで一時停止しているジョブ。
- ホールド中のステップ - 一時停止しているジョブの現在のステップ。依存関係が解除されるまで実行できません。
- 依存先 - 一時停止中のジョブはこのジョブのステータスに依存しています。
- 依存ステータス - 一時停止中のジョブが依存している他のジョブのステータス。 このステータスに達すると、一時停止されているジョブの依存関係は自動的に削除されます。
依存関係は、一時停止中のジョブと依存ジョブの両方のホールド グリッドに表示されます。 ジョブがオフラインになった場合、依存関係を表示することはできますが、依存関係を追加または削除することはできません。
注意:
ジョブの依存関係を追加および削除するには、ManageDependency 権限が必要です。
ジョブの依存関係の追加
ジョブの依存関係を追加するには、以下の手順を実行します。
- [ホールド] タブで、[依存関係] をクリックします。
- 現在のジョブが依存するジョブの ID を [ジョブ ID] に入力します。
- 現在のジョブが依存する他のジョブの [ステータス] を選択します。
現在のステップの実行が一時停止します。 ジョブ ホールドのグリッドに依存関係が追加されます。 依存関係がジョブのホールド タイプとして表示されます。 コメントには、現在のジョブが他のジョブに依存することが記述されます。