パーセル ファブリックの構築 (Build Parcel Fabric) (パーセル)

サマリー

パーセル ファブリックのパーセルを構築します。 パーセルは、ポリゴンまたはラインから構築できます。 パーセルがポリゴンから構築される場合、ツールは、パーセル ラインおよびパーセル ポイントを作成します。 パーセルがラインから構築される場合、ツールは、欠落しているポリゴンおよびポイントを作成します。 ラインからパーセルを構築する場合、パーセル シードが必要です。

さらに、次のデータが更新されます。

• パーセル レコード ポリゴンは、それに関連付けられたすべてのパーセルの累積ジオメトリと一致するように更新されます。
• レコード フィーチャクラスの Parcel Count フィールドには、各レコードに関連付けられているパーセルの数が反映されます。
• レコード フィーチャクラスの COGO Accuracy フィールドに正確度の値が含まれている場合は、レコードに関連付けられているすべてのラインの COGO Accuracy フィールドにその値が転送されます。

注意:

2,000 を超えるパーセルがレコードと関連付けられている場合、レコード ポリゴンは作成または更新されません。

ポリゴンおよびラインからパーセルを構築する方法の詳細

使用法

• パーセル ファブリック データセット全体または多数のパーセルを構築する場合は、このツールを使用します。

• パーセル ファブリック ジオデータベース トポロジを有効にする必要があります。

• パーセル ポリゴンまたはラインにパーセル レコードが関連付けられている合、作成されたフィーチャにも同じレコードが関連付けられます。 レコード ポリゴンが更新されます。

• 現行のパーセルだけが構築されます。 履歴パーセルは構築されません。

• ポリゴンからパーセルを構築する場合、隣接する境界線として 1 つのラインが作成されます。

  隣接するポリゴンが隣接するレコードからのものである場合、ラインはレコード日が最も新しいレコードに関連付けられます。 記録された日付を指定しないと、ラインはデータベース (Created Date フィールド) に最も新しく作成されたレコードに割り当てられます。 データベースの作成日が同じ日付である場合、ラインはいずれかのレコードにランダムに割り当てられます。

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
入力パーセル ファブリック	パーセルが構築されるパーセル ファブリック。 パーセル ファブリックは、ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、またはフィーチャ サービスから取得できます。	Parcel Layer
範囲 (オプション)	処理対象となるデータセットの範囲。 指定範囲内にあるフィーチャのみが処理されます。 [現在の表示範囲] - 範囲は、アクティブなマップまたはシーンに基づきます。 このオプションは、アクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。 [範囲の描画] - 範囲は、マップまたはシーンに描画された四角形に基づきます。 このオプションは、プロジェクト ジオデータベースにフィーチャクラスを作成し、レイヤーをマップに追加します。 フィーチャクラスの座標系はマップと同じです。 注意: このオプションは、[環境] ダイアログ ボックスでは使用できません。 範囲データ タイプを使用するツール パラメーターまたはツール ダイアログ ボックスの [環境] タブからのみ使用できます。 注意: 編集タブで編集を有効/無効にする編集オプションがオンの場合、範囲を描画するには [編集] リボン タブで編集を有効化する必要があります。 [レイヤーの範囲] - 範囲は、アクティブなマップ レイヤーに基づきます。 ドロップダウン リストを使用して使用可能なレイヤーを選択するか、[すべてのレイヤーのデータの範囲] オプションを使用して、ベースマップを除くすべてのアクティブなマップ レイヤーを組み合わせた範囲を取得します。 このオプションは、レイヤーを含むアクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。 各マップ レイヤーには、次のオプションがあります。 [すべてのフィーチャ] - レイヤーのすべてのフィーチャの範囲。 [選択フィーチャ] - レイヤーの選択フィーチャの範囲。 [表示フィーチャ] - レイヤーの表示フィーチャの範囲。 注意: [選択フィーチャ] と [表示フィーチャ] オプションの範囲は、フィーチャ レイヤーでのみ使用できます。 [参照] - 範囲は、既存のデータに基づきます。 [入力データの共通領域] - 範囲は、すべての入力データの最小範囲または共通範囲に基づきます。 重なり合う入力データがない場合は、すべてゼロの null 範囲が生成されます。 [入力データのすべての領域] - この範囲は、すべての入力データの最大範囲または結合された範囲に基づきます。 [クリップボード] - 範囲をクリップボードにコピーしたり、クリップボードから貼り付けたりできます。 [範囲をコピー] - 範囲の座標と座標系をクリップボードにコピーします。 [範囲を貼り付け] - 範囲の座標と、必要に応じて座標系をクリップボードから貼り付けます。 クリップボードの値に座標系が含まれていない場合、マップの座標系が範囲に使用されます。 注意: 範囲の座標は、ArcPy Extent オブジェクトと同じ書式と順序 (x-min、y-min、x-max、y-max、空間参照) を使用して、クリップボードからコピーおよびクリップボードから貼り付けられます。 [範囲をリセット] - 範囲はデフォルト値にリセットされます。 手動入力した座標値 - 座標値は数値であり、アクティブなマップの座標系で表示する必要があります。 注意: マップで、入力された座標と異なる表示単位が使用されることがあります。 基本方向 (N、S、E、W) を使用することはできません。 南と西の座標にはマイナス値の記号を使用します。	Extent
レコード名 (オプション)	既存のパーセル レコードの名前。 このレコードに関連付けられているパーセルだけが構築されます。	String

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
更新済みパーセル ファブリック	更新済みのパーセル ファブリック。	Parcel Fabric

Python

arcpy.parcel.BuildParcelFabric(in_parcel_fabric, {extent}, {record_name})

名前	説明	データ タイプ
in_parcel_fabric	パーセルが構築されるパーセル ファブリック。 パーセル ファブリックは、ファイル ジオデータベース、モバイル ジオデータベース、またはフィーチャ サービスから取得できます。	Parcel Layer
extent (オプション)	処理対象となるデータセットの範囲。 指定範囲内にあるフィーチャのみが処理されます。 MAXOF - すべての入力データの最大範囲が使用されます。 MINOF - すべての入力データに共通する最小領域が使用されます。 DISPLAY - 範囲は、表示範囲と同じになります。 レイヤー名 - 指定したレイヤーの範囲が使用されます。 Extent オブジェクト - 指定したオブジェクトの範囲が使用されます。 座標のスペース区切りの文字列 - 指定した文字列の範囲が使用されます。 座標は、x-min、y-min、x-max、y-max の順序で表されます。	Extent
record_name (オプション)	既存のパーセル レコードの名前。 このレコードに関連付けられているパーセルだけが構築されます。	String

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
updated_parcel_fabric	更新済みのパーセル ファブリック。	Parcel Fabric

コードのサンプル

BuildParcelFabric の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで BuildParcelFabric 関数を使用する方法を示しています。 スクリプトにより、すべての入力データの範囲の組み合わせを使用して、パーセルが構築されます (MAXOF)。

import arcpy
arcpy.parcel.BuildParcelFabric("C:/Data/Database.gdb/Parcels/CountyFabric", 
                               "MAXOF")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

• Basic: No
• Standard: Yes
• Advanced: Yes