トレース位置の追加 (Add Trace Locations) (ユーティリティ ネットワーク)

サマリー

[トレース (Trace)] ツールの始点とバリア入力として使用するフィーチャクラスを作成します。

使用法

  • 出力フィーチャクラスには、[トレース (Trace)] ツールへの入力として必要な、入力始点および入力バリアと同じスキーマがあります。 このため、ModelBuilder またはスクリプト環境で、トレース操作全体にさまざまなトレース位置を指定することができます。

  • [選択フィーチャの読み込み] パラメーターと [トレース位置] パラメーターは、相互排除されているため、同時に値を指定することができません。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ユーティリティ ネットワーク

トレース位置を追加する入力ユーティリティ ネットワーク。

Utility Network; Utility Network Layer
出力フィーチャクラス

トレース位置を含む出力フィーチャクラス。 新しいフィーチャクラス名を指定した場合、新しい出力フィーチャクラスが作成されます。

注意:

ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降を操作する場合は、出力フィーチャクラスをモバイル ジオデータベース、ファイル ジオデータベース、またはエンタープライズ ジオデータベース内に作成する必要があります。

このツールで以前に作成した既存のフィーチャクラスを使用するか、既存の位置に追加または上書きするには、既存のフィーチャクラスの名前を指定します。

Feature Class
選択フィーチャの読み込み
(オプション)

アクティブなマップ上で、選択したフィーチャをトレース位置として読み込むかどうかを指定します。

  • オン - マップ上での選択に基づいて、トレース位置を読み込みます。
  • オフ - マップ上での選択に基づいて、トレース位置を読み込みません。 これがデフォルトです。 ただし、[トレース位置] パラメーターを使用して、トレース位置を読み込むことができます。

Boolean
トレース位置を消去
(オプション)

出力フィーチャクラスから、既存のトレース位置を消去するかどうかを指定します。

  • オン - 既存のトレース位置が消去されます。
  • オフ - 既存のトレース位置が消去されず、維持されます。 これがデフォルトです。

Boolean
トレース位置
(オプション)

出力フィーチャクラスに追加するトレース位置。 アクティブなマップで、[選択フィーチャの読み込み] パラメーターを使用していない場合は、このパラメーターを使用し、必要な値を値テーブルに入力して、トレース位置として追加するユーティリティ ネットワーク フィーチャを指定することができます。

トレース位置のプロパティは、次のとおりです。

  • [レイヤー名] - 追加する始点またはバリアの位置が含まれるユーティリティ ネットワークに属しているレイヤー。 アクティブなマップが存在する場合は、そのマップ内のレイヤーだけを使用できます。
  • [Global ID] - 追加される位置のレイヤー フィーチャの Global ID。
  • [ターミナル ID] - 追加される位置のレイヤー フィーチャのターミナル ID。
  • [割合] - レイヤー フィーチャの割合値。 ライン フィーチャの場合、デフォルト値は 0.5 です。

Value Table
フィルター バリア

トレース位置のバリアが、フィルター バリアとして機能するかどうかを指定します。

  • オン - バリアは、フィルター バリアとして機能します。 この設定は、バリアを使用して最初にサブネットワークの評価を行い、次にネットワーク フィーチャの 2 回目の通過に適用されるサブネットワークベースのトレースに役立ちます。
  • オフ - バリアは、フィルター バリアとして機能せず、通過可能性バリアとして機能します。通過可能性バリアは、サブネットワークの範囲を定義し、最初のパスで評価されます。 これがデフォルトです。

注意:

このパラメーターには、ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降が必要です。

Boolean

arcpy.un.AddTraceLocations(in_utility_network, out_feature_class, {load_selected_features}, {clear_trace_locations}, {trace_locations}, filter_barrier)
名前説明データ タイプ
in_utility_network

トレース位置を追加する入力ユーティリティ ネットワーク。

Utility Network; Utility Network Layer
out_feature_class

トレース位置を含む出力フィーチャクラス。 新しいフィーチャクラス名を指定した場合、新しい出力フィーチャクラスが作成されます。

注意:

ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降を操作する場合は、出力フィーチャクラスをモバイル ジオデータベース、ファイル ジオデータベース、またはエンタープライズ ジオデータベース内に作成する必要があります。

このツールで以前に作成した既存のフィーチャクラスを使用するか、既存の位置に追加または上書きするには、既存のフィーチャクラスの名前を指定します。

Feature Class
load_selected_features
(オプション)

アクティブなマップ上で、選択したフィーチャをトレース位置として読み込むかどうかを指定します。

  • LOAD_SELECTED_FEATURESマップ上での選択に基づいて、トレース位置を読み込みます。
  • DO_NOT_LOAD_SELECTED_FEATURESマップ上での選択に基づいて、トレース位置を読み込みません。 これがデフォルトです。 ただし、trace_locations パラメーターを使用して、トレース位置を読み込むことができます。
Boolean
clear_trace_locations
(オプション)

出力フィーチャクラスから、既存のトレース位置を消去するかどうかを指定します。

  • CLEAR_LOCATIONS既存のトレース位置が消去されます。
  • KEEP_LOCATIONS既存のトレース位置が消去されず、維持されます。 これがデフォルトです。
Boolean
trace_locations
[[Layer Name, Global ID, Terminal ID, Percent Along],...]
(オプション)

出力フィーチャクラスに追加するトレース位置。 アクティブなマップで、load_selected_features パラメーターを使用していない場合は、このパラメーターを使用し、必要な値を値テーブルに入力して、トレース位置として追加するユーティリティ ネットワーク フィーチャを指定することができます。

トレース位置のプロパティは、次のとおりです。

  • Layer Name - 追加する始点またはバリアの位置が含まれるユーティリティ ネットワークに属しているレイヤーまたはフィーチャクラス。 アクティブなマップが存在する場合は、そのマップ内のレイヤーだけを使用できます。存在しない場合は、フィーチャクラス名が使用されます。
  • Global ID - 追加される位置のフィーチャの Global ID。
  • Terminal ID - 追加される位置のフィーチャのターミナル ID。
  • Percent Along - フィーチャの割合値。 ライン フィーチャの場合、デフォルト値は 0.5 です。

Value Table
filter_barrier

トレース位置のバリアが、フィルター バリアとして機能するかどうかを指定します。

バリアの詳細

  • FILTER_BARRIERバリアは、フィルター バリアとして機能します。 この設定は、バリアを使用して最初にサブネットワークの評価を行い、次にネットワーク フィーチャの 2 回目の通過に適用されるサブネットワークベースのトレースに役立ちます。
  • TRAVERSABILITY_BARRIERバリアは、フィルター バリアとして機能せず、通過可能性バリアとして機能します。通過可能性バリアは、サブネットワークの範囲を定義し、最初のパスで評価されます。 これがデフォルトです。
注意:

このパラメーターには、ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降が必要です。

Boolean

コードのサンプル

AddTraceLocations の例 1 (Python ウィンドウ)

アクティブなマップ上で、選択したフィーチャを読み込んで、TraceLocations という名前の新しい出力フィーチャクラスに、トレース位置を追加します。

import arcpy
arcpy.env.outputZFlag = "Enabled"
arcpy.un.AddTraceLocations("Naperville Electric UN", 
                           r"C:\MyUNProject\MyUNProject.gdb\TraceLocations",
                           "LOAD_SELECTED_FEATURES")
AddTraceLocations の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

アクティブなマップなしで、TraceLocations という名前の既存のフィーチャクラスに、トレース位置を追加します。


import arcpy

# Set the outputZFlag environment to Enabled
arcpy.env.outputZFlag = "Enabled"

# AddTraceLocations
arcpy.un.AddTraceLocations(r"http://landbase.mydomain.com/server/rest/services/NapervilleElectric/FeatureServer/9", 
                           r"C:\Project\MyUNProject.gdb\TraceLocations",
                           "DO_NOT_LOAD_SELECTED_FEATURES",
                           "KEEP_LOCATIONS",
                           "'Circuit Breaker' {DDB0765D-860A-4054-908D-9360E1A32F74} '(3/Load)' #";"'ElecDist Line' {67C0534B-A80D-4E5F-8926-5FB5F887A5F2} # 0.25","TRAVERSABILITY_BARRIER")

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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