ネットワーク トポロジの再構築 (Rebuild Network Topology) (ユーティリティ ネットワーク)

サマリー

ネットワーク トポロジの検証操作の実行中に特定されたエラーに対処するために、指定した範囲内でネットワーク トポロジを再構築します。

このツールを使用すると、ネットワーク トポロジの検証操作の実行を妨げるエラーが発生した場合に、ネットワーク トポロジを再構築し、不整合を修正することができます。 この操作では、ダーティ エリアが無視され、指定した範囲内のすべてのフィーチャに適用されます。 [ユーティリティ ネットワーク] タブの [現在の範囲を再構築] コマンドでは、同期処理が使用されますが、このツールでは、非同期処理が使用されます。

注意:

非同期の再構築操作では、UtilityNetworkTools ジオプロセシング サービスが使用されます。 UtilityNetworkTools サービスは、ユーティリティ ネットワークを含むフィーチャ サービスの System フォルダーで事前構成済みです。 このサービスは、タイムアウト設定が長く、ユーティリティ ネットワークのジオプロセシング タスク用に予約されています。

使用法

  • ネットワーク トポロジが、有効化されている必要があります。

  • 特定の範囲に基づいてネットワーク トポロジを再構築する場合は、指定した範囲と重なるダーティ エリアがクリップされます。

    ネットワーク トポロジの詳細

  • エンタープライズ配置で作業する場合には、次の要件があります。

    • 入力ユーティリティ ネットワークは、ArcGIS Enterprise 10.9 以降から取得したユーティリティ ネットワーク サービスでなければなりません。
    • デフォルト バージョンを操作する場合は、一度に 1 つのセッションでしか、再構築操作を実行できません。 再構築操作の実行中でも、ネットワークにアクセスして、編集とトレースを行うことができます。
    • ライセンス:
      エンタープライズ配置でこのツールを使用するには、アクティブなポータル アカウントは、ArcGIS Advanced Editing ユーザー タイプ エクステンションのライセンスが付与される必要があります。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ユーティリティ ネットワーク

ネットワーク トポロジが再構築される対象のユーティリティ ネットワーク。

Utility Network; Utility Network Layer
範囲

ネットワーク トポロジの再構築に使用される地理的範囲を指定します。

  • [現在の表示範囲] マップ ビュー - 範囲は、アクティブなマップまたはシーンに基づきます。 このオプションは、アクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。
  • [範囲の描画] 直角化して完了 - 範囲は、マップまたはシーンに描画された四角形に基づきます。 このオプションは、プロジェクト ジオデータベースにフィーチャクラスを作成し、レイヤーをマップに追加します。 フィーチャクラスの座標系はマップと同じです。
    注意:

    このオプションは、[環境] ダイアログ ボックスでは使用できません。 範囲データ タイプを使用するツール パラメーターまたはツール ダイアログ ボックスの [環境] タブからのみ使用できます。

    注意:

    編集タブで編集を有効/無効にする編集オプションがオンの場合、範囲を描画するには [編集] リボン タブで編集を有効化する必要があります。

  • [レイヤーの範囲] レイヤー - 範囲は、アクティブなマップ レイヤーに基づきます。 ドロップダウン リストを使用して使用可能なレイヤーを選択するか、[すべてのレイヤーのデータの範囲] オプションを使用して、ベースマップを除くすべてのアクティブなマップ レイヤーを組み合わせた範囲を取得します。 このオプションは、レイヤーを含むアクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。

    各マップ レイヤーには、次のオプションがあります。

    • [すべてのフィーチャ] すべて選択 - レイヤーのすべてのフィーチャの範囲。
    • [選択フィーチャ]選択フィーチャからのエリア - レイヤーの選択フィーチャの範囲。
    • [表示フィーチャ] Extent Indicator - レイヤーの表示フィーチャの範囲。
      注意:

      [選択フィーチャ] 選択フィーチャからのエリア[表示フィーチャ] Extent Indicator オプションの範囲は、フィーチャ レイヤーでのみ使用できます。

  • [参照] 参照 - 範囲は、既存のデータに基づきます。
  • [入力データの共通領域] 交差する - 範囲は、すべての入力データの最小範囲または共通範囲に基づきます。 重なり合う入力データがない場合は、すべてゼロの null 範囲が生成されます。
  • [入力データのすべての領域] ユニオン - この範囲は、すべての入力データの最大範囲または結合された範囲に基づきます。
  • [クリップボード] 貼り付け - 範囲をクリップボードにコピーしたり、クリップボードから貼り付けたりできます。
    • [範囲をコピー] コピー - 範囲の座標と座標系をクリップボードにコピーします。
    • [範囲を貼り付け] 貼り付け - 範囲の座標と、必要に応じて座標系をクリップボードから貼り付けます。 クリップボードの値に座標系が含まれていない場合、マップの座標系が範囲に使用されます。
    注意:

    範囲の座標は、ArcPy Extent オブジェクトと同じ書式と順序 (x-min、y-min、x-max、y-max、空間参照) を使用して、クリップボードからコピーおよびクリップボードから貼り付けられます。

  • [範囲をリセット] リセット - 範囲はデフォルト値にリセットされます。
  • 手動入力した座標値 - 座標値は数値であり、アクティブなマップの座標系で表示する必要があります。
    注意:

    マップで、入力された座標と異なる表示単位が使用されることがあります。 基本方向 (N、S、E、W) を使用することはできません。 南と西の座標にはマイナス値の記号を使用します。

Extent

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
ユーティリティ ネットワークの再構築

ユーティリティ ネットワークの再構築。

Utility Network

arcpy.un.RebuildNetworkTopology(in_utility_network, extent)
名前説明データ タイプ
in_utility_network

ネットワーク トポロジが再構築される対象のユーティリティ ネットワーク。

Utility Network; Utility Network Layer
extent

ネットワーク トポロジの再構築に使用される地理的範囲を指定します。

  • MAXOF - すべての入力データの最大範囲が使用されます。
  • MINOF - すべての入力データに共通する最小領域が使用されます。
  • DISPLAY - 範囲は、表示範囲と同じになります。
  • レイヤー名 - 指定したレイヤーの範囲が使用されます。
  • Extent オブジェクト - 指定したオブジェクトの範囲が使用されます。
  • 座標のスペース区切りの文字列 - 指定した文字列の範囲が使用されます。 座標は、x-min、y-min、x-max、y-max の順序で表されます。
Extent

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_utility_network

ユーティリティ ネットワークの再構築。

Utility Network

コードのサンプル

RebuildNetworkTopology の例 (Python ウィンドウ)

GridNetwork というユーティリティ ネットワークに対して、指定した範囲のネットワーク トポロジを再構築します。

import arcpy
arcpy.un.RebuildNetworkTopology("GridNetwork", "1952602 294196 1953546 296176")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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