認証設定

システム管理者は、多くの ArcGIS Pro ユーザーのアプリケーション設定を管理できます。

下記の設定は、Pro.settingsConfig ファイルの Authentication エレメントに追加する必要があります。 管理する認証接続ごとに、1 つの AuthConnection エレメントが必要です。

認証オプションの詳細

AuthConnection

ユーザー インターフェイスでは、認証接続は [オプション] ダイアログ ボックスの [認証] タブに表示されます。 各 AuthConnection エレメントには、[コネクションの追加] ダイアログ ボックスのコネクション プロパティに対応するすべてのエレメントが含まれる必要があります。

[Microsoft Entra ID] コネクション タイプの場合の、この設定の例を次に示します。

<Authentication>
  <AuthConnection isLocked="true">
	   <Name>ConnectionName</Name>
	   <Type>MicrosoftEntraID</Type>
	   <Environment>AzureGlobal</Environment>
	   <TenantID>example.domain.com</TenantID>
           <ClientID>123456789</ClientID>
           <Scopes>
	       <Scope>Scope1</Scope>
	       <Scope>Scope2</Scope>
	   </Scopes> 
  </AuthConnection>
</Authentication>

[カスタム] コネクション タイプの場合の、この設定の例を次に示します。

<Authentication>
  <AuthConnection isLocked="true">
	   <Name>ConnectionName</Name>
	   <Type>Custom</Type>
	   <AuthorizationURL>example.domain.com/oauth2/authorize</AuthorizationURL>
	   <TokenURL>example.domain.com/oauth2/token</TokenURL>
           <ClientID>123456789</ClientID>
           <Scopes>
	       <Scope>Scope1</Scope>
	       <Scope>Scope2</Scope>
	   </Scopes> 
  </AuthConnection>
</Authentication>

Name

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは [コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [コネクション名] テキスト ボックスに対応しています。

設定可能な値は、有効なコネクション名です。 コネクション名は 50 文字以下に制限されており、バックスラッシュ (\) を含めることはできません。

次にこの設定の例を示します。

<Name>ConnectionName</Name>

Type

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは [コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [タイプ] 設定に対応しています。

設定可能な値は次のとおりです。

  • MicrosoftEntraID (Microsoft Entra ID)
  • Custom

次にこの設定の例を示します。

<Type>MicrosoftEntraID</Type>

Environment

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは、[タイプ] 設定が [Microsoft Entra ID] の場合の、[コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [Azure 環境] オプションに対応しています。

設定可能な値は次のとおりです。

  • AzureGlobal (Azure)
  • AzureChina (Azure China)
  • AzureUSGovt (Azure US Government)

次にこの設定の例を示します。

<Environment>AzureGlobal</Environment>

TenantID

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは、[タイプ] 設定が [Microsoft Entra ID] の場合の、[コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [Microsoft Entra ドメイン] テキスト ボックスに対応しています。

設定可能な値は、Microsoft Entra ID ドメイン名です。

次にこの設定の例を示します。

<TenantID>example.domain.com</TenantID>

ClientID

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは [コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [クライアント ID] テキスト ボックスに対応しています。

設定可能な値は、ArcGIS Pro のクライアント ID です。

次にこの設定の例を示します。

<ClientID>123456789</ClientID>

AuthorizationURL

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは、[タイプ] 設定が [カスタム] の場合の、[コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [認証 URL] テキスト ボックスに対応しています。

設定可能な値は、認証を取得するためのエンドポイントの URL です。

次にこの設定の例を示します。

<AuthorizationURL>example.domain.com/oauth2/authorize</AuthorizationURL>

TokenURL

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは、[タイプ] 設定が [カスタム] の場合の、[コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [トークン URL] テキスト ボックスに対応しています。

設定可能な値は、アクセス トークンを要求するためのエンドポイントの URL です。

次にこの設定の例を示します。

<TokenURL>example.domain.com/oauth2/token</TokenURL>

Scopes

ユーザー インターフェイスでは、このプロパティは [コネクションの追加] ダイアログ ボックスの [スコープ] テキスト ボックスに対応しています。 スコープはオプションです。 [タイプ] 設定が [Microsoft Entra ID] でスコープが指定されていない場合、スコープ https://storage.azure.com/.default がユーザーのコンピューターにデフォルトで追加されます。

設定可能な値は、アクセス リクエストのスコープを指定する文字列です。

次にこの設定の例を示します。

<Scopes>
    <Scope>Scope1</Scope>
    <Scope>Scope2</Scope>
</Scopes>


このトピックの内容
  1. AuthConnection