Standard または Advancedのライセンスで利用可能。
トラディショナル バージョンを作成すると、編集者ごとに独自のデータ表示を提供して、同じデータで同時に作業できます。 トラディショナル バージョン対応登録データのワークフローは、データベース接続を使用してエンタープライズ ジオデータベースに直接アクセスすることで行われます。
ArcGIS Pro では、バージョン ビュー、[バージョニング] タブ、または [バージョンの作成 (Create Version)] ジオプロセシング ツールを使用してトラディショナル バージョンを作成することができます。 バージョンを作成する場合、所有者は現在のデータベース ユーザーに基づきます。 バージョンに対し、名前、任意の説明、アクセス権限プロパティが指定されます。 アクセス権限プロパティは、あるバージョンで参照および編集できるユーザーを制御します。 バージョンの所有者またはジオデータベース管理者は、これらのプロパティの変更とバージョンの削除をいつでも行うことができます。
バージョン ビューの使用
[バージョン] ビューでトラディショナル バージョンを作成するには、次の手順を実行します。
- [バージョン] ビューを開きます。
- [バージョン] タブの [バージョンの管理] グループで、[新規作成] ボタン をクリックします。
テーブルに行が追加され、[名前] 列にポインターが表示されます。
- [名前] 列にバージョンの名前を入力します。
バージョン名は 62 文字以内で、次の特殊文字は使用できません。
- ピリオド (.)
- セミコロン (;)
- 一重引用符 (')
- 二重引用符 (")
- [説明] 列をダブルクリックして、新しいバージョンの説明を入力します。
説明が 64 文字を超えていないことを確認します。
- [アクセス] 列のドロップダウン リストを使用して、アクセス権限プロパティを選択します。
- プライベート
- パブリック
- プロテクト
デフォルトは [プライベート] です。
- [バージョン] タブの [保存] をクリックし、変更内容を確定します。
バージョニング タブの使用
[バージョニング] タブでバージョンを作成するには、次の手順を実行します。
- [バージョニング] タブの [データ ソース] グループで、ドロップダウン メニューから目的のエンタープライズ ジオデータベース データ ソース が選択されていることを確認します。
- [バージョニング] グループで、[新しいバージョン] ボタン をクリックして、[新しいバージョン] ダイアログ ボックスを開きます。
新しいバージョンの親バージョンが、ダイアログ ボックスの上部に表示されます。 これは、現在接続しているバージョンでもあります。
- [名前] テキスト ボックスに、新しいバージョンの名前を入力します。
- 必要に応じて、[説明] テキスト ボックスに新しいバージョンの説明を入力します。
- [アクセス権限] セクションで、いずれかのアクセス権限レベルを選択します。
- プライベート
- プロテクト
- パブリック
- 必要に応じて、[この新規バージョンに変更] チェックボックスをオンにします。
このチェックボックスをオンにして [OK] をクリックすると、マップは作成したばかりのバージョンを参照するようにジオデータベースの接続を切り替えます。
- [OK] をクリックするとそのバージョンが作成されます。
ヒント:
データ ソースの右クリック ショートカット メニューにある [新しいバージョン] オプション を使用して [新しいバージョン] ダイアログ ボックスにアクセスすることもできます。
バージョンの作成ツールの使用
[バージョンの作成 (Create Version)] ツールを使用してバージョンを作成するには、次の手順に従います。
- [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックして、[ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[バージョンの作成 (Create Version)] を検索して選択します。
- [入力ワークスペース] パラメーターには、データベース接続のワークスペースを参照して選択します。
- [親バージョン] パラメーターに、ドロップダウン リストを使って親バージョンを指定します。
- [バージョン名] パラメーターには、一意のバージョン名を入力します。
- [アクセス権限] パラメーターには、次のいずれかのオプションを選択します。
- プライベート
- プロテクト
- パブリック
- [実行] をクリックします。
指定したワークスペースの新しいバージョンが作成されます。