Advanced のライセンスで利用可能。
オルソモザイクは、画像コレクションからモザイク処理されたオルソ幾何補正画像プロダクトです。幾何的歪みが補正され、画像がカラー調整されて、シームレスなモザイク データセットが生成されています。
注意:
生成されたオルソモザイクの精度は、処理のサポートに使用される DEM (デジタル標高モデル) の精度に直接関係しています。 このため、生成されるプロダクトで最善の結果が得られるよう、オルソモザイク ウィザードで、最近の LIDAR から生成された信頼性の高い DEM やオルソ補正中の画像を [標高ソース] として使用することをおすすめします。 古い、または粗い標高プロダクトを使用すると、経時的な変化によりオルソモザイクに異常値が生じる場合があります。[オルソモザイク] ウィザードは、調整済みの画像コレクションからオルソ画像モザイクを生成する一般的なワークフローを提供します。 [オルソモザイク] ウィザードには、画像コレクションからオルソ補正画像を生成するために事前に定義された 4 つの手順がワークフローとして表示されます。
- オルソ幾何補正
- カラー調整
- シームラインの生成
- オルソモザイクの設定
デフォルトの処理パラメーターは変更できますが、手順を削除することはできません。 特定の手順を実行するには、[カスタム] ウィザードを使用します。
オルソ幾何補正の設定
モザイクをオルソ幾何補正するために使用する標高ソースを選択します。
注意:
衛星画像は、調整時にワークスペース DEM を使用してオルソ幾何補正されます。 その他のすべてのワークスペース タイプでは、オルソモザイクの生成時に画像コレクションがオルソ幾何補正されます。
オルソ幾何補正の設定のパラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
標高ソース | オルソモザイクのオルソ幾何補正に使用するデジタル標高モデル (DEM)。 ワークスペースの参照 DEM、DEM ウィザードを使用して生成された DEM、または外部 DEM などのオプションがあります。 処理中の画像から生成された DEM を [標高ソース] として使用することをおすすめします。 |
カラー調整の設定
設定を変更して、オルソモザイクをカラー調整します。 カラー調整すると、個々の画像の表示が調整され、1 つの画像から隣接する画像への移行がシームレスになります。
カラー調整の設定のパラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
モザイク候補の選択 | [モザイク候補の選択] パラメーターは通常、ドローンなどオーバーラップの密度が高い画像コレクションに使用されます。 これは、画像をモザイク処理するときに、画像の最適なセットを検索するために使用されます。 選択した画像は、シームラインの構築、カラー調整、および出力モザイク処理に使用されます。 |
バランス方法 | 使用するカラー調整アルゴリズムを指定します。
|
カラー サーフェス タイプ | [ドッジング] 調整方法を使用する場合は、各ピクセルにターゲット カラーが必要です。ターゲット カラーは、サーフェス タイプによって決定されます。
|
ターゲット ラスター | 画像コレクションをカラー調整するターゲットとして使用するラスター。 これには、ラスター データセット、モザイク データセット、またはイメージ サービスを指定できます。 バランス方法とカラー サーフェス タイプに必要な統計情報は、該当する場合、このターゲット画像から取得されます。 |
統計情報の再計算 | カラー調整を実行すると、ラスター内に新しいピクセル値が追加される場合があります。 最新のピクセル値を使用して統計情報を計算するには、チェックボックスをオンにします。 |
スキップするカラム数 | サンプル間の水平方向のピクセル数。 統計情報の計算に使用されるラスター部分は、スキップ ファクターによって制御されます。水平方向または垂直方向のスキップ ファクターは、入力値で示されます。値が 1 のときは各ピクセルを使用し、値が 2 のときはピクセルを 1 つおきに使用します。スキップ ファクターの範囲は、1 からラスター内のカラム数またはロウ数までに限定されます。 この値は、ゼロより大きく、ラスター内のカラム数以下でなければなりません。デフォルトは 1、または最後に使用したスキップ ファクターです。 ファイル ジオデータベースとエンタープライズ ジオデータベースでは、格納されているラスター データセットのスキップ ファクターはまったく異なります。第一に、X スキップ ファクターと Y スキップ ファクターが異なる場合は、小さいほうのスキップ ファクターが X と Y の両方のスキップ ファクターに使用されます。第二に、スキップ ファクターは、選択されたスキップ ファクターに最も適合するピラミッド レベルに関連付けられます。スキップ ファクター値がピラミッド レイヤーのピクセル数に等しくない場合、その数は次のピラミッド レベルに切り捨てられ、その統計情報が使用されます。 |
スキップするロウ数 | サンプル間の垂直方向のピクセル数。 統計情報の計算に使用されるラスター部分は、スキップ ファクターによって制御されます。水平方向または垂直方向のスキップ ファクターは、入力値で示されます。値が 1 のときは各ピクセルを使用し、値が 2 のときはピクセルを 1 つおきに使用します。スキップ ファクターの範囲は、1 からラスター内のカラム数またはロウ数までに限定されます。 この値は、ゼロより大きく、ラスターのロウ数以下でなければなりません。デフォルトは 1、または最後に使用した Y スキップ ファクターです。 ファイル ジオデータベースとエンタープライズ ジオデータベースでは、格納されているラスター データセットのスキップ ファクターはまったく異なります。第一に、X スキップ ファクターと Y スキップ ファクターが異なる場合は、小さいほうのスキップ ファクターが X と Y の両方のスキップ ファクターに使用されます。第二に、スキップ ファクターは、選択されたスキップ ファクターに最も適合するピラミッド レベルに関連付けられます。スキップ ファクター値がピラミッド レイヤーのピクセル数に等しくない場合、その数は次のピラミッド レベルに切り捨てられ、その統計情報が使用されます。 |
シームラインの設定
オルソモザイクのシームライン設定を指定します。 シームラインとは、モザイク処理境界の定義と画像オーバーラップの解決に使用されるポリゴンです。
シームラインの設定のパラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
計算方法 |
シームラインの生成に使用する計算方法。
|
高度な設定オプション | |
ピクセル サイズ | シームラインの生成に使用するピクセル サイズ。 モザイク データセットには、解像度の異なるラスター アイテムが含まれていることがあります。 このパラメーターを使用して、シームラインを生成するためのピクセル サイズを指定します。 |
最小領域サイズ | 最小領域サイズをピクセル単位で指定します。この指定した閾値よりも小さいすべてのポリゴンは、シームライン結果から削除されます。デフォルトは 100 ピクセルです。 |
処理 | |
ブレンド幅の単位 |
ブレンド幅に使用する計測単位を指定します。
|
ブレンド幅 | ブレンド (フェザリング) は、重複するラスターがあるピクセル間のシームラインに沿って発生します。ブレンド幅により、ブレンドされるピクセル数が定義されます。 ブレンド幅が 10 で、ブレンド タイプに BOTH を使用する場合、シームラインの内側および外側の 5 ピクセルがブレンドされます。値が 10 でブレンド タイプが INSIDE の場合、シームラインの内側の 10 ピクセルがブレンドされます。 |
ブレンド タイプ | シームライン上の画像を別の画像にブレンドするために使用する方法を指定します。
|
リクエスト サイズ タイプ | [リクエスト サイズ] の値に使用する単位を指定します。
|
リクエスト サイズ | リサンプリングするカラム数とロウ数を指定します。最大値は 5,000 です。この値は、ラスター データの複雑さに基づいて増減します。画像の解像度が大きくなるほど、ラスター データセットは詳細になりますが、処理時間も長くなります。 |
スリバー削除オプション | |
最小間引き率 | ポリゴンが、スリバーと見なされずに、どこまで薄くなることができるかを定義します。これは、0 ~ 1.0 のスケールに基づきます。ここで、0.0 の値は、ほとんど直線のポリゴンを表し、1.0 の値は円形のポリゴンを表します。 シームラインを構築すると、スリバーが削除されます。 |
最大スリバー サイズ | ポリゴンをまだスリバーと見なすことができる最大サイズ。 このパラメーターはピクセル単位で指定し、ソース ラスターの空間解像度ではなく、[リクエスト サイズ] の値に基づきます。 この値の二乗よりも小さいポリゴンは、スリバーと見なされます。 シームラインを構築すると、スリバーが削除されます。 |
オルソモザイクの設定
モザイクの出力設定を指定します。
オルソモザイクの設定のパラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
ピクセル サイズ | オルソモザイクに使用されるピクセル サイズ。 |
形式 | オルソモザイクに使用される出力形式を指定します。
|
圧縮 | 出力に使用される圧縮方法を指定します。 使用できるオプションは、[形式] の値に基づきます。
|