サブネットワーク コントローラーはサブネットワークの起点を定義します。 サブネットワーク コントローラーのタイプは、リソースがネットワークを流れる方法を定義します。 サブネットワーク コントローラーはデバイスまたはジャンクション オブジェクトのターミナル上に設定され、サブネットワークの起点を表します。
ターミナルをサブネットワーク コントローラーとして設定するには、プロパティおよび条件を満たしている必要があります。 詳細については、「サブネットワーク コントローラー」をご参照ください。
[サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウまたは Python を使用して、ターミナルをサブネットワーク コントローラーとして設定できます。 ターミナルのタイプは、ウィンドウで指定した層によって決定されます。
詳細:
パーティション型のドメイン ネットワークの場合、サブネットワーク コントローラー タイプに基づいてサブネットワーク コントローラーを設定するとき、[サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウのターミナル ドロップダウン メニューは、次のようにフィルターされます。
- ソースベースのドメイン ネットワーク - 一方向ターミナル構成を持つフィーチャに対して、下流方向のターミナルのみがターミナル ドロップダウン メニューに表示されます。
- シンクベースのドメイン ネットワーク - 一方向ターミナル構成を持つフィーチャに対して、上流方向のターミナルのみがターミナル ドロップダウン メニューに表示されます。
要件
サブネットワーク コントローラーを設定するには、次の要件が満たされている必要があります。
- 選択されたフィーチャまたはオブジェクトが、正しいターミナル構成が割り当てられた使用可能なターミナルを含んでいる (パーティション型の層の場合は一方向、階層型の層の場合は一方向または双方向)。
- フィーチャまたはオブジェクト (対象のターミナルを含む) に、サブネットワーク コントローラーのネットワーク カテゴリが割り当てられているアセット タイプが含まれている。
- フィーチャまたはオブジェクトのアセット タイプはサブネットワーク定義で [有効なサブネットワーク コントローラー] として設定されます。
- [サブネットワーク名] パラメーターは、ユーティリティ ネットワーク内で一意である必要があります。
- [サブネットワーク コントローラー名] パラメーターは、層内で一意である必要があります。
- サブネットワーク コントローラーを、他のサブネットワーク コントローラーが存在するサブネットワークに対して設定した場合、新しいサブネットワーク コントローラーに対して指定した Subnetwork Name が、既存のコントローラーのサブネットワーク名に一致する必要があります。
構成手順
サブネットワーク コントローラーに属するアセット グループとアセット タイプを構成してからデバイス、またはジャンクション オブジェクトをサブネットワーク コントローラーとして設定する必要があります。 サブネットワーク コントローラーをサポートするアセット グループとアセット タイプを構成する操作を含む、以下の手順を確認してください。
- ターミナル構成を作成して、サブネットワーク コントローラーとして設定されるアセット グループとアセット タイプに割り当てます。パーティション型の層定義を含むドメイン ネットワークでは、ターミナル構成は、1 つ以上の上流ターミナルおよび 1 つ以上の下流ターミナルがある一方向ターミナル構成である必要があります。
- 層のサブネットワーク定義を設定して [有効なサブネットワーク コントローラー] としてアセット グループとアセット タイプを含めます。
- アセット グループとアセット タイプの [サブネットワーク コントローラー] ネットワーク カテゴリを設定します。
構成手順が完了したら、[コントローラーの変更] ウィンドウでフィーチャまたはオブジェクトをサブネットワーク コントローラーとして設定できます。
フィーチャをサブネットワーク コントローラーとして設定
デバイスまたはジャンクション オブジェクトのターミナルをサブネットワーク コントローラーとして設定するには、次の手順を実行します。
- [ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。
- [サブネットワーク] グループで [コントローラーの変更]
をクリックします。 - [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウで、以下のいずれかを選択し、選択したフィーチャをウィンドウに追加します。
- [フィーチャの選択] ツール
をクリックし、デバイス フィーチャクラスからマップ上のフィーチャを選択します。 - [選択の追加] ツール
をクリックし、ジャンクション オブジェクトまたはデバイス属性テーブルから選択された行を追加します。
[サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウは、選択されたフィーチャまたはオブジェクトで設定されます。
- [フィーチャの選択] ツール
- ウィンドウ内の [ターミナル] ドロップダウン矢印をクリックし、サブネットワーク コントローラーとして設定するターミナルを選択します。
- [層] パラメーターで、ドロップダウン矢印をクリックし、サブネットワーク コントローラーの層を選択します。
リスト表示される層は、ステップ 3 で選択したフィーチャまたはオブジェクトのアセット タイプをサブネットワーク コントローラーにすることができる層です。 詳細については、「アーキテクチャ」をご参照ください。
- [サブネットワーク コントローラー名] および [サブネットワーク名] パラメーターで、コントローラーとサブネットワークの名前を指定します。
サブネットワーク コントローラー名は層に対して一意でなければならず、サブネットワーク名はユーティリティ ネットワークに対して一意でなければなりません。 名前は 64 文字以下にする必要があり、コロン (:) で開始または終了することはできません。 次の特殊文字は無効です:
- アクサン グラーブ (`)
- チルダ (~)
- アット マーク (@)
- ドル記号 ($)
- パーセント記号 (%)
- キャレット (^)
- アスタリスク (*)
- プラス記号 (+) キー
- 等号 (=)
- 垂直バー (|)
- バックスラッシュ (\)
- 小なり記号 (<)
- 大なり記号 (>)
- 疑問符 (?)
- 左中かっこ ({)
- 右中かっこ (})
- ピリオド (.)
- 感嘆符 (!)
- 一重引用符 (')
- 左角かっこ ([)
- 右角かっこ (])
- セミコロン (;)
- キャリッジ リターン (\r)
- 改行 (\n)
- 二重コロン (::)
- 必要に応じて、[説明] パラメーターに、サブネットワーク コントローラーの説明を入力します。
- 必要に応じて、[備考] パラメーターに、サブネットワーク コントローラーの備考を入力します。
- [適用] をクリックします。
これで、サブネットワーク コントローラーとして設定されたターミナルがフィーチャまたはオブジェクトに含まれるようになりました。 ネットワーク トポロジを検証して、解析操作がこのターミナルをサブネットワーク コントローラーとして扱うようにします。 サブネットワークの更新ツールを実行して、このサブネットワーク内のフィーチャのサブネットワーク名を更新します。
Python スクリプトを使用したサブネットワーク コントローラーの割り当ての削除
編集者は Python スクリプトを使用して、デバイスまたはジャンクション オブジェクト上のターミナルのサブネットワーク コントローラーとしての設定を含む編集操作を実行できます。 このためには、まず arcpy をインポートし、編集操作を開始して EnableSubnetworkController 関数を実行する必要があります。