アニメーションの基本用語

アニメーションを操作する場合によく目にする用語の一覧を次に示します。

用語説明

アニメーション

アニメーションは、連続的な画像のコレクションを作成し、それらを迅速に再生して、動いているかのような印象を与えるプロセスです。各画像はカメラで撮る写真のようで、ある重要な瞬間を表し、キーフレームと呼ばれます。アニメーションは、少数のキーフレームを定義して作成します。これらのキーフレームは、フレーム間の補間を作成するために、システムによって使用されます。アニメーションは、カメラの位置、マップ時間、マップ レンジ、マップ標高サーフェス プロパティ、レイヤーの表示設定、強調 (3D)、および透過表示を補間することができます。

キーフレームの追加

アニメーションに別のキーフレームを追加します。新しいキーフレームはアニメーションの末尾または先頭に追加され、アニメーションの合計時間が長くなります。

カメラ

カメラは、マップまたはシーン上の仮想の観測点を定義します。実世界のカメラと同様、ArcGIS Pro のカメラも 2D または 3D の仮想世界の中を移動できます。重要な観測点はキーフレームとして格納され、それらの間にカメラのパスが内挿されます。

フレーム

ある瞬間を表す画像であり、他のフレームとつなぎ合わせてビデオを生成できます。

キーフレーム

マップまたはシーン内のアニメーション パスに沿った視覚的なウェイポイント。アニメーションの再生時、カメラの位置、現在のマップ時間、現在のマップ レンジ、レイヤーの透過表示などの値が、設定可能なトランジション タイプを使用して、格納済みの状態の間に内挿されます。

速度を維持

アニメーションにキーフレームを追加するときに、カメラの移動速度が維持されます。新しいキーフレームはそれぞれ、前のトランジションのカメラのフライト速度を維持するよう、自動的に時間が調整されます。

トランジション時間

キーフレーム間の時間間隔。デフォルトのトランジション時間は 3 秒ですが、これを別の長さに設定することも、カメラの移動速度を使用して自動的に計算されるようにすることもできます。

トランジション タイプ

トランジションのタイプによって、キーフレーム間にフレームが内挿される方法が決まります。アニメーションには、固定、手動調整、直線、ジャンプ、切り替え、維持といったトランジション タイプがあります。利用できるトランジション タイプは、使用されているキーフレームのプロパティによって変わります。たとえば、ジャンプはカメラ (具体的には Z) にのみ使用できます。

固定 修正

厳密に制御された滑らかなターンで、キーフレーム間にパスを作成します。これが、カメラ ナビゲーションのデフォルト タイプです。

手動調整手動調整

2 つのキーフレーム間の構成可能な曲線パスを作成します。この方法では、調整可能なコントロール ポイントを設定したベジェ曲線が使用されます。

直線 線形

キーフレーム間に直線のパスを作成します。これが、レイヤーの透過表示、時間、レンジのプロパティのデフォルト タイプです。

ジャンプ ジャンプ

設定可能なバウンドで、キーフレーム間にパスを作成します。

切り替え ステップ

キーフレーム間をカットするパスを作成します。これが、インポートされる時間またはレンジのプロパティのデフォルト タイプです。

維持 維持キーフレーム

待機や一時停止のように、一定時間だけプロパティを保持するトランジションを設定するキーフレームを作成します。既存のパスには影響しません。

キーフレームの更新

現在のアニメーションを調整するには、既存のキーフレームを更新するか、2 つのキーフレームの間のトランジション カーブに新しいキーフレームを挿入します。

アニメーション タイムライン ウィンドウ

[アニメーション タイムライン] ウィンドウには、アニメーション タイムライン コントロール、キーフレーム ギャラリー、およびオーバーレイ タイムライン (アニメーション用のオーバーレイが存在する場合) が用意されています。デフォルトでは、新しいアニメーションがマップまたはシーンに追加されるとこのウィンドウが自動的に開き、アプリケーションの下部にドッキングします。タイムライン ウィンドウは、[最初のキーフレームを作成] ボタンをクリックして開始するまで空です。

アニメーション タイムライン コントロール

アニメーション タイムライン コントロールは、個々のキーフレーム間のタイミングを含む、アニメーションの時間全体を表示します。現在の時間指標を使用してアニメーションを対話形式で変更したり、キーフレームのタイミングの変更やキーフレームの削除などの編集を行うことができます。複数のキーフレームが非常に近い場合、アニメーション タイムライン コントロールは、それらをクラスターとして自動的にグループ化します。クラスターは、編集に合わせて展開できます。ヘルプでは簡略化のために、コントロールはアニメーション タイムラインまたはタイムラインと呼ばれます。

キーフレーム ギャラリー

キーフレーム ギャラリーは、アニメーション内にある各キーフレームのプレビュー画像の順序付きリストを表示します。ギャラリー内のキーフレームを選択すると、アウトラインがパズルのピースのようになり、それぞれのキーフレームとトランジションがどのように接続してアニメーションを形成しているかを示します。キーフレームと (各キーフレームの前にある) トランジション タイプは一緒に格納されます。ギャラリーを使用すると、アニメーションを視覚化および編集したり、選択したキーフレームを操作することができます。

現在の時間指標

アニメーションの現在の時間は、タイムライン コントロールとキーフレーム ギャラリー上の垂直バーで示されます。アニメーションを対話的にスクラブして、任意の時点のアニメーションを視覚化できます。タイムラインとギャラリーの現在の時間指標は同時に再生されますが、速度は同じではありません。タイムラインの現在の時間指標は、常に一定の速度で移動します。キーフレーム ギャラリーの現在の時間指標は、個々のキーフレームと設定されたトランジションを基準とした速度で移動します。

クラスター

複数のキーフレームが非常に近いか重複していて自動的にグループ化されたときに、タイムライン上に表示される 1 つの代表的なアイコン。タイムライン上のクラスター アイコンのショートカット メニューを使用すると、クラスター内のキーフレームを展開および操作することができます。

アニメーション プロパティ ウィンドウ

[アニメーション プロパティ] ウィンドウには、[キーフレーム] タブと [オーバーレイ] タブが含まれており、それぞれに固有の設定があります。まず、アニメーションから 1 つ以上のキーフレームを選択し、必要に応じてプロパティを更新します。カメラ位置、レイヤーの表示設定、マップの時間およびレンジ設定など、キーフレームの編集可能なプロパティの詳細なリストにアクセスできます。マップ時間コンポーネントなどのキーフレーム プロパティは、アニメーション化から明示的に除外することもできます。[オーバーレイ] タブには、アニメーション全体のすべてのオーバーレイが一覧表示され、名前、描画順序、時間と期間、位置、一般的なテキストのカスタマイズなどを微調整できます。

オーバーレイ

オーバーレイは、アニメーションに詳細と情報を追加できる画面上のテキスト、画像または形状エレメントです。テキスト オーバーレイには、タイトルと段落が含まれています。画像オーバーレイには、ウォーターマーク、全画面画像、中央配置画像が含まれています。ダイナミック テキスト オーバーレイには、マップのカメラ、時間、レンジの設定から取得されたプロパティに応じて変化するテキストが含まれています。形状には、ポイント、楕円、四角形、矢印が含まれます。

コントロール ポイント

手動調整トランジション タイプでは、これらのポイントを使用すると、追加のキーフレームを使用せずに、ベジェ曲線の形状をカスタマイズできます。[アニメーション] タブの [表示] グループのツールを使用して、表示および編集できます。

参照ポイント

参照するカメラのシーン内の位置を定義するアニメーション キーフレームのオプションのプロパティです。定義すると、カメラの方向およびキーフレーム間のピッチの内挿がオーバーライドされます。多くの場合、カメラが移動するときに重要なフィーチャへのフォーカスを維持するために、連続するキーフレーム間で使用されます。これは、3D ビューのアニメーションにのみ使用できます。