サービス パラメーター

ArcGIS Pro を使用して Web レイヤーを共有する場合に構成できるサービス レベル パラメーターを次に示します。 これらのパラメーターはサービス レベルで格納されるため、Web フィーチャ レイヤーが関連付けられたマップ イメージ レイヤーなど、複数の Web レイヤーを共有する場合には、これらのパラメーターが 1 度だけ設定され、両方の Web レイヤーで共有されます。 Web レイヤーとサービス間の関係の詳細については、「サービス、レイヤー、およびマップの理解」をご参照ください。

使用可能なサービス パラメーター

アクティブなポータルと選択したレイヤー タイプに応じて、使用できるパラメーターが異なります。

各 Web レイヤーのサービス パラメーターを設定するワークフローはタイプによって異なるため、ここでは詳述しません。 各 Web レイヤー タイプにはそれぞれ独自の構成トピックがあるので、詳細はそちらをご参照ください。

パラメーター説明

サーバーから返される最大レコード数

ArcGIS Web API などのクライアントは、検索操作を実行して、Web レイヤーから特定の情報またはレコードを返すことができます。 このプロパティには、任意の検索操作でサーバーがクライアントに返すことができるレコード数を指定します。 サーバーから返されるレコード数の値を大きくすると、Web ブラウザーや GIS サーバーなど、Web レイヤーを使用するクライアント アプリケーションのパフォーマンスが低下する場合があります。

デフォルト値は 2,000 です。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー
  • すべてのデータを ArcGIS Enterprise にコピーするフィーチャ レイヤー

コード値ドメインの最大数

マップ イメージ レイヤーですべてのフィールド、サブタイプ、レイヤー、およびテーブルから返されるドメイン コードの最大数を表す整数。

大規模なマルチユーザー マップ サービスでは、このサービスから返されるドメイン コードの数がデフォルト値を超えることがあります。 このような場合、サービスは正常に動作し続けますが、マップ サービスはすべてのドメインをドロップして、サーバーのパフォーマンスを維持します。 さらに、このイベントを示すエラーがサーバー ログに記録されます。 マップ サービスでデフォルト値よりも多くのドメイン コードを返す必要がある場合は、そのデフォルト値を指定します。 25,000 を超えるドメイン コードを返す必要がある場合は、サービスのパフォーマンスに影響する可能性があることに注意してください。

デフォルト値は 25,000 です。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー

最大画像高さ

マップ サービスがエクスポートするイメージの最大の高さ (ピクセル) を表す整数。

デフォルト値は 4,096 です。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー

最大画像幅

マップ サービスがエクスポートするイメージの最大の幅 (ピクセル) を表す整数。

デフォルト値は 4,096 です。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー

最大サンプル サイズ

クラス閾値レンダラーを計算する際にサンプリングされるレコードの最大数を表す整数。

デフォルト値は 100,000 です。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー

スキーマのロックを有効化

このプロパティでは、参照されるデータセットのマップ レイヤーに対するスキーマ ロックをマップ サービスが取得するかどうかを決定します。

デフォルトでは、このプロパティは、エンタープライズ データベースのデータ、シェープファイル、およびカバレッジに対して有効になっています。 ロックはファイル ジオデータベースには配置されません。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー

個別属性のリレートを無効化

このプロパティでは、個別属性表示で、マップ サービスが関連テーブル内のフィーチャの情報およびフィーチャクラスの情報を返すかどうかを決定します。

デフォルトでは、このプロパティはオフになっているため、個別属性表示で関連情報が返されます。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー

データのタイム ゾーン

共有しているレイヤーのいずれかで、ローカル タイム ゾーン (東部標準時など) に保存されている日付を含む日付フィールドがある場合に、その日付が記録されているタイム ゾーンを指定します。 これにより、ユーザーがサービスを操作するときに、日付と時刻の値が正しく変換されます。 タイム ゾーンを指定しない場合、日付は UTC で保存されたものと想定されます。

データで編集情報の記録が有効化されており、データベース時間が使用されている場合は、タイム ゾーンを指定する必要があります。

デフォルト値は [なし (想定 UTC)] です。

ArcGIS Enterprise 10.9 以降にマップ レイヤーを共有するには、既知のタイム ゾーンを持たない日付フィールドを含むレイヤーがマップに含まれている、またはデータで複数のタイム ゾーンが表されている場合、[不明] を選択します。 不明タイム ゾーンは、編集情報の記録の日付フィールドには適用されません。 編集情報の記録フィールドでは、サービスの時間が不明に設定されている場合でも UTC が使用されます。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー
  • ArcGIS Online で共有する[フィーチャ レイヤー]
  • すべてのデータを ArcGIS Enterprise 10.5.1 以降にコピーする[フィーチャ レイヤー]
  • [テーブル (ホスト)] から ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.7 以降

表示の優先タイム ゾーン

Web レイヤーを操作したときに、ArcGIS Pro はデータ フィールドを優先タイム ゾーンで表示します。 優先タイム ゾーンが指定されていない場合、日付フィールドは UTC で表示されます。

[なし (想定 UTC)] または [不明] 以外のタイム ゾーンが選択されている場合は、共有時にこのパラメーターを使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー
  • すべてのデータを ArcGIS Enterprise 11.1 以降にコピーする [フィーチャ レイヤー]

サマータイムを適用

UTC 以外のタイム ゾーンを指定し、タイム ゾーンまたは優先タイム ゾーンでサマー タイムを示す場合は、このプロパティをオンにします。

デフォルトはオフです。

このパラメーターは、次の共有を実行する場合に使用できます。

  • マップ イメージ レイヤー
  • ArcGIS Online で共有する[フィーチャ レイヤー]
  • すべてのデータを ArcGIS Enterprise 10.5.1 以降にコピーする[フィーチャ レイヤー]
  • [テーブル (ホスト)] から ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.7 以降