ジオデータ サービスの共有

ジオデータ サービスにより、ArcGIS Server を使用して、LAN またはインターネット経由でジオデータベースにアクセスすることができます。 ArcGIS Pro 3.0 以降、ジオデータ サービスを ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降に共有できます。 サービスを使用して、ジオデータベース レプリケーションを実行したり、データ抽出に基づいたコピーを作成したり、ジオデータベースでクエリを実行したりすることができます。 ジオデータ サービスは、エンタープライズ ジオデータベースおよびファイル ジオデータベースに追加できます。

ファイル ジオデータベースをジオデータ サービスとして共有するには、ArcGIS Server アカウントがジオデータベースへのアクセス権限を持っている必要があります。 エンタープライズ ジオデータベースをジオデータ サービスとして共有するには、ArcGIS Server アカウントがジオデータベースへのアクセス権限およびジオデータベースへの接続に使用される接続ファイルへのアクセス権限を持っている必要があります。 詳細については、「データを ArcGIS Server でアクセス可能にする」をご参照ください。

注意:

エンタープライズ ジオデータベースから共有するには、エンタープライズ ジオデータベース接続ファイルがトラディショナル バージョンの接続を使用する必要があります。

詳細については、「トラディショナル バージョンへの接続」をご参照ください。

次の手順に従って、ジオデータ サービスを ArcGIS Enterprise に共有します。

  1. [共有] タブの [共有] グループで、[ジオデータ サービス] ドロップダウン メニューをクリックし、[ジオデータ サービスとして共有] 新しいジオデータ サービス をクリックします。

    [共有するファイル ジオデータベースまたはエンタープライズ ジオデータベースの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. 共有するジオデータベースを参照して選択し、[OK] をクリックします。

    [ジオデータ サービスの共有] ウィンドウが表示されます。

  3. [ジオデータ サービスの共有] ウィンドウの [一般] タブに情報を入力します。
    1. [名前] テキスト ボックスで、ジオデータ サービスの名前をそのまま使用するか、名前を変更します。デフォルト名はジオデータベースから取得されます。
    2. 必要に応じて、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを完成させます。

      最大 128 個のタグを入力できます。

    3. [場所][ポータル フォルダー] メニューを使用して、ジオデータ サービスを保存するポータル コンテンツのフォルダーを選択します。 あるいは、フォルダーを作成します。

      デフォルトでは、ジオデータ サービスはポータル コンテンツのルート レベルに格納されます。

      ヒント:

      [参照] ボタン 参照 をクリックし、ポータル コンテンツのフォルダーを参照します。 テキスト ボックスに、フォルダー名を入力することもできます。

    4. [サーバーおよびフォルダー] ドロップダウン メニューを使用して、サービスを公開するフェデレーション サーバーと、サービスを保存するフォルダーを指定します。 あるいは、フォルダーを作成します。

      デフォルトでは、ジオデータ サービスはホスティング サーバーのルート フォルダーに格納されます。

    5. [共有レベル] で、ジオデータ サービスを共有する方法を指定します。
    • [所有者] - そのアイテムにアクセスできるのは、所有者 (および他のメンバーが所有しているコンテンツを表示する権限のある組織のメンバー) だけです。 これがデフォルトのオプションです。
    • [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
    • [すべてのユーザー (パブリック)] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして、表示することができます。
    1. 必要に応じて、[グループ] で自分が所属するグループを選択して、そのメンバーとコンテンツを共有します。
  4. 必要に応じて、[ジオデータ サービスの共有] ウィンドウの [構成] タブにあるジオデータ サービス プロパティを変更します。
  5. [ジオデータ サービスの共有] ウィンドウの [コンテンツ] タブで、ジオデータ サービスの共有先のフォルダー構造を確認します。
  6. [公開の完了][分析] 解析 をクリックし、潜在的な問題や制限を特定します。

    エラーと警告は、[メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックして、ヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 ジオデータ サービスを共有したりサービス定義を保存したりするには、エラー エラー を解決する必要があります。 警告 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。

    GIS リソースの分析の詳細

  7. エラーを解決し、必要に応じて警告を修正したら、[公開] 公開 をクリックしてジオデータ サービスを共有します。

    代わりにジオデータ サービスのサービス定義を保存するには、[公開] ドロップダウン矢印をクリックして、[SD として保存] をクリックします。 詳細については、「ジオデータ サービス用のサービス定義の保存」をご参照ください。

  8. 必要に応じて、[ジョブ] ジョブ ステータス ウィンドウを開く をクリックし、ジョブ ステータスを監視します。
  9. ジオデータ サービスを公開した後、[ジオデータ サービスの管理] リンクをクリックすると、ポータル経由でジオデータ サービスを管理できます。

    これで、ジオデータ サービスがポータルのフェデレーション サーバー上で公開され、ユーザーやクライアントがネットワーク経由でアクセスできるようになりました。

プロジェクトに ArcGIS Server 接続を作成することで、フェデレーション サーバーからジオデータ サービスにアクセスできます。 ArcGIS Server 接続の追加については、「ArcGIS Server 接続の作成」をご参照ください。