住所要素

参照データはロケーターの重要な要素の 1 つです。 ロケーターの作成に使用されるロケーター ロールに必要な住所要素を把握しておくことは、参照データの書式設定にとって重要です。

参照データの書式設定

次に示す要素が参照データの書式設定に使用されます。 [住所をコンポーネントに分割 (Split Address Into Components)] ジオプロセシング ツールは、ストリート住所を住所コンポーネントごとに複数のフィールドに分けて解析することで、参照データのストリート住所情報の書式に使用できます。 ストリート住所が予想通りには分割されなかった場合、分割住所の確認ウィンドウを使用して、分割された住所コンポーネントを確認し、修正することができます。

住所要素

ArcGIS Pro には、住所の照合に使用できるプライマリ参照データに対して特定の要件がある複数のロケーター ロールが事前に定義されています。 組織または他のデータ プロバイダーから取得したデータを使用できますが、ロケーターの構築に必要な共通の住所要素がそれぞれに含まれます。 これらの住所要素は、参照データの属性テーブル内の複数のフィールドに分けて含める必要があります。 共通の住所要素とその説明を次の表に示します。

エレメント説明

左側の番地範囲

ストリートの左側の住所範囲の最小値と最大値 (例: 100、198)

右側の番地範囲

ストリートの右側の住所範囲の最小値と最大値 (例: 101、199)

建物名

住所に関連付けられた建物名。 住所に建物名と番地の両方を含めることができます。

左側パリティ

ストリートの左側での奇数、偶数、混合の番地範囲の値 (例: O、E、B)

右側パリティ

ストリートの右側での奇数、偶数、混合の番地範囲の値 (例: O、E、B)

サイド

住所がフィーチャのデジタイズの方向を基準にしている場合のストリートの左側または右側 (例: L または R)。

接頭辞の方位

ストリート名の前に付ける方位 (例: W. Redlands Blvd. の W)

種類の接頭辞

ストリート名の前に付けるストリートの種類 (例: Avenue B の Avenue)

ストリート名

ストリートの名前 (例: Cherry Rd. の Cherry)

接尾辞のタイプ

ストリート名の後に続くストリートの種類 (例: New York St. の St.)

接尾辞の方位

ストリート名の後に続く方位 (例: Bridge St. NW の NW)

ユニット タイプ

ストリート名の後に続くサブアドレス ユニット タイプ (例: Gilman Ave., Apt. 17

ユニット名

ストリート名の後に続くサブアドレス ユニット ID (例: Orange St., Suite 2C の 2C)

レベル タイプ

レベル タイプの後に続く階のサブユニット ID (例: Level 3 の 3)

レベル名

建物名の後に続く階のサブユニット分類 (例: Building C, Floor 3 の Floor)

建物ユニット

建物タイプの後に続く建物のサブユニット ID (例: Building 14 の 14)

建物タイプ

ストリート名の後に続く建物のサブユニット分類 (例: Orchard Ct., Bldg. F

近傍

都市または地区のサブセクション (例: Little Italy)

都市名

市の名前 (例: Olympia)

郡の名前 (例: San Bernardino)

州の名前またはその略語 (例: Washington または WA)

郵便番号

米国郵政公社で使用される郵便番号 (例: 98501)

拡張番号付きの郵便番号

米国郵政公社で使用される拡張番号付きの郵便番号 (ZIP + 4) (例: 90210-3841)

国を表す 3 文字のコード (例: USA)

言語

住所の言語を表す 3 文字の言語コード (例: ENG)

ArcGIS Pro で提供される各ロケーター ロールと参照データの要件の詳細

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  1. 参照データの書式設定