添付ファイルは、ドキュメントや画像などのメディア ファイルのコピーを、フィーチャクラス内のフィーチャやスタンドアロン テーブル内の行に関連付けるために使用されます。 これにより、たとえば、フィールドの特定のアセットを表すフィーチャクラスに画像を添付したり、建物のリスト内の特定の建物の損害評価レポートを添付したりして、情報やコンテキストを追加することができます。
- このビデオは、ArcGIS Pro 3.4 を使用して、作成されています。
添付ファイルの操作では、以下のようなさまざまなファイル形式を使用できます。
- 画像 (JPEG、PNG、TIFF など)
- ドキュメント (PDF、Word 文書など)
- テキスト ファイル (TXT、CSV など)
- スプレッドシート (Excel ファイルなど)
- その他のファイル タイプ (ZIP ファイルなど)
使用例
以下の例で、添付ファイルの使用について説明します。
- 地方自治体の資産管理
- マンホール、消火栓、下水管の現在の画像など、フィールドのアセットの写真やビデオを添付します。
- 標識管理 - 道路沿いの標識や掲示に関する最新の写真や検査ドキュメント。
- 道路管理 - 最新の写真によるくぼみの位置。道路の損傷の範囲を示し、くぼみのサイズ、深さ、道路の材質などの属性を補足します。
- マンホール、消火栓、下水管の現在の画像など、フィールドのアセットの写真やビデオを添付します。
- 犯罪解析
- 犯罪が発生した場所、日時、報告した警官、捜査官の写真やビデオに加えて、犯罪報告書を添付します。
- ビジネス解析
- 現在のアセットの場所の状態をより詳しく理解するために、業務に関連する写真やビデオを含むレポートやグラフを添付します。
- 埋葬地の管理
- 1 枚以上の写真と、各埋葬のポイント フィーチャに添付された各墓地に関するインデックス付き属性。 添付ファイルを使用したストーリーの例を見る
これらのケースは、データセット属性テーブルの従来の列行形式に格納しづらい可能性のある重要な追加情報を添付ファイルが提供するメリットのほんの一例です。
添付ファイルのワークフロー
フィーチャクラスまたはテーブルで添付ファイルを有効にし、フォルダーの場所から添付ファイルを追加する典型的なワークフローは次のとおりです。
- [カタログ] ウィンドウまたは [添付ファイルの有効化 (Enable Attachments)] ジオプロセシング ツールから、添付ファイルのデータセットを有効にします。 添付ファイルを有効化する方法の詳細
- [添付ファイル照合テーブルの作成 (Generate Attachment Match Table)] ツールを使用して、照合するオブジェクト ID を含む照合テーブルを作成し、追加されるファイルの名前を持つフォルダーを指定します。 添付ファイル照合テーブルの生成方法の詳細
- 必要な照合テーブルを参照する [添付ファイルの追加 (Add Attachments)] ジオプロセシング ツールを使用して、添付ファイルを追加します。 添付ファイルを追加する方法の詳細
- 関連付けられた添付ファイル (ATTACH) テーブルを表示する [ポップアップ] ウィンドウ、または [属性] ウィンドウの [添付ファイル] タブで、添付ファイルが適切に読み込まれていることを確認できます。
添付ファイルによるデータセットの共有
ジオデータベース フィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブルで添付ファイルを有効にすると、2 つの方法で、プロジェクト内に添付ファイルを含むフィーチャクラスを共有できます。
どちらの共有オプションにも、有効なフィーチャクラスからの添付ファイルが含まれます。
レイヤー パッケージとして共有オプションを使用すると、レイヤーをパッケージ化する前に、追加の添付ファイルを含めることができます。 これらの添付ファイルには、レイヤーに含める必要があるがレイヤーのフィーチャとは関連付けられていない詳細なドキュメント、レポート、グラフなどがあります。 これらの添付ファイルは、受信者がレイヤー パッケージからアクセスできる追加のメタデータと見なすことができます。
以下のステップを完了して、レイヤー パッケージからレイヤー添付ファイルにアクセスします。
- Microsoft File Explorer を開きます。
- 次のパスを参照します: C:\Users\*Username*\Documents\ArcGIS\Packages\PackageName*\commondata\userdata\。
- 該当する場合は、各添付ファイルを確認します。
添付ファイルの追加 (Add Attachments) ツールおよび添付ファイルの削除 (Remove Attachments) ツールを使用すると、ArcGIS Pro でアクセスしたときに、共有 Web レイヤー (フィーチャ レイヤー) で添付ファイルの追加または削除ができます。