ユーティリティ ネットワーク ツールボックスの移行ツールセットには、3 つのツールが用意されています。これらは、既存のデータをユーティリティ ネットワークに移行して、基本的な編集およびトレース ワークフローをサポートできるよう設計されています。
エラー解決の適用 (Apply Error Resolutions) ツールは、ネットワーク内で検出した一般的なエラー タイプの自動解決を実現します。 このツールは、入力として Error Resolutions テーブル を使用します。このテーブルは、[ネットワーク データの解析 (Analyze Network Data)] ツールを使用して生成するか、手動で作成できます。 このテーブルには、ユーティリティ ネットワーク内のエラーを解決するために実行する編集のタイプを定義する ErrorAction フィールドが含まれています。
注意:
このツールを実行すると、入力ユーティリティ ネットワークが変更されます。 意図しない変更が行われた場合に備えて、ツールを実行する前にバックアップが存在することを確認してください。
要件
ネットワーク データを解析し、一般的なエラー タイプを検出するには、次の要件が満たされている必要があります。
- ネットワーク トポロジは、有効化または無効化できます。
- エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、次の要件が満たされている必要があります。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、[入力ユーティリティ ネットワーク] パラメーターは、「データベース ユーティリティ ネットワークの所有者」として、確立されたデータベース コネクションから取得する必要があります。
- [エラー解決の適用 (Apply Error Resolutions)] ツールを実行するには、入力ユーティリティ ネットワークがバージョン非対応の状態である必要があります。
ライセンス:
エンタープライズ配置でこのツールを使用するには、アクティブなポータル アカウントは、ArcGIS Advanced Editing ユーザー タイプ エクステンションのライセンスが付与される必要があります。
エラー アクションのユーティリティ ネットワークへの適用
Error Resolutions テーブルのエラー アクションを適用して、ユーティリティ ネットワーク内の一般的なエラー タイプに対処するには、次の手順を実行します。
- [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール]
をクリックして、[ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[エラー解決の適用] を検索して選択します。
- [入力ユーティリティ ネットワーク] パラメーターに、ユーティリティ ネットワークを指定します。
フィーチャ サービスのユーティリティ ネットワークはサポートされていません。
- [解決テーブル] パラメーターで、ユーティリティ ネットワークの編集に使用するエラー アクションが含まれている、以前に変更した Error Resolutions テーブルを指定します。
- 解決テーブルに選択したレコードが含まれている場合、[選択されているレコードを使用] パラメーターを有効にするか無効にするかを指定します。
有効にした場合、解決テーブル内で選択しているレコードのみが適用操作で評価されます。 これがデフォルトです。 無効にした場合、解決テーブル内のすべてのレコードが適用操作で評価されます。
- 解決テーブルに選択したレコードが含まれている場合、[選択されているレコードを使用] パラメーターを有効にするか無効にするかを指定します。
- 必要に応じて、[出力場所] パラメーターに、出力フォルダーとログを格納するフォルダーのパスを指定します。
- 必要に応じて、[出力名] パラメーターに、出力場所に作成される出力フォルダーの名前を指定します。
これにより、[出力場所] パラメーターで指定した場所に、[出力名] テキストで指定したフォルダーが作成されます。適用操作によって変更されたすべてのフィーチャクラスの .csv ログ ファイルはこの場所に格納されます。
- [実行] をクリックします。
ErrorAction 属性フィールドで指定した解決が適用され、ユーティリティ ネットワークが編集されます。 変更したフィーチャクラスのログ ファイルが、指定した場所に作成されます。