不要なポリゴン境界

ArcGIS Pro Standard ライセンスと Data Reviewer ライセンスで利用できます。

サマリー

[不要なポリゴン境界線] チェックは、共通の境界を共有し、同一の属性値を含んでいるポリゴン フィーチャを検索します。

サポートされているワークフロー

ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。

ワークフローサポートライセンス

検証属性ルール

はい (ArcGIS Pro 2.7 および ArcGIS Enterprise 10.9 以降)

ArcGIS Pro Standard および Data Reviewer ライセンスで利用可能

制約属性ルール

はい (ArcGIS Pro 3.2 以降)

ArcGIS Pro Standard および Data Reviewer ライセンスで利用可能

データ チェックの実行

はい (ArcGIS Pro 3.5 以降)

Data Reviewer ライセンスで利用可能

概要

ポリゴン フィーチャが共通の境界を共有し、編集可能なフィールドに同一の属性値を含んでいるとき、共有された境界は多くの場合不要で、エラーとしてキャプチャされます。 このチェックを使用して検出されたフィーチャは、情報を失わずにマージすることができ、それによってデータベースのパフォーマンスが向上する可能性があります。

次の例では、複数のポリゴンと境界を共有するポリゴンで、1 つまたは複数のエラー結果が生成されます。

他の複数のポリゴンと境界を共有し、1 つのエラーを生成するポリゴン
他の複数のポリゴンと境界を共有し、2 つのエラーを生成するポリゴン

属性ルールの構文

次の表で、検証属性ルールおよび制約属性ルールのパラメーターについて説明します。

パラメーター必須説明ワークフロー

サブタイプ

No

ルールが適用されるサブタイプ。

検証

制限

属性

No

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。

検証

無視する属性

No

評価中に無視する属性値。 編集可能なフィールドのみを無視することができます。

検証

制限

トリガー

Yes

ルールの有効化をトリガーする編集イベント。

  • [挿入] - 新しいフィーチャが追加された時点でルールをトリガーします。
  • [更新] - 新しいフィーチャが更新された時点でルールをトリガーします。
  • [削除] - 新しいフィーチャが削除された時点でルールをトリガーします。

制限

名前

Yes

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。

検証

制限

説明

No

非準拠フィーチャが検出されたときに定義するエラーの説明。

この情報は、修正ワークフローのガイダンスを提供するために使用されます。

検証

制限

重要度

No

非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。

この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。

検証

タグ

No

ルールのタグ プロパティ。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。

検証

制限

データ チェックの実行の構文

次の表で、データ チェックの実行パラメーターについて説明します。

パラメーター必須説明

入力フィーチャ

Yes

ルールによって評価される入力フィーチャ レイヤー。

注意:

評価の前に、選択またはフィルターを適用する切り替えボタンを使用して、マップ選択またはレイヤー定義クエリを無効にできます。 空間項目を含むレイヤー定義クエリはサポートされていません。

属性フィルター

No

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。

無視する属性

No

評価中に無視する属性値。 編集可能なフィールドのみを無視することができます。

名前

Yes

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティのサポートに使用されます。

範囲

Yes

  • 表示範囲 - マップの表示範囲を評価します。
  • 全体表示 - データの表示範囲全体を評価します。

備考

チェックを使用する際には、次の点に留意してください。

  • 入力フィーチャの Validation Status 属性値は評価中に無視されます。 たとえば、ルール評価時には、検証のステータスが [0 (計算不要、検証不要、エラーなし)][1 (計算不要、検証不要、エラーあり)][4 (計算必要、検証不要、エラーなし)]、または [5 (計算必要、検証不要、エラーあり)] の入力フィーチャが引き続き含まれます。
  • [属性] フィルター パラメーターには、比較演算子 (=<>><>=<=) および論理演算子 (AND/ORIN/NOT INLIKE/NOT LIKEIS NULL) のみを使用できます。
  • GUID および Global ID データ タイプは評価時に無視されます。
  • [属性] および [無視する属性] フィルター パラメーターでは、フィールド タイプとして、Big IntegerDate OnlyTime OnlyTimestamp Offset を使用できません。

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