ピクセル分類精度の計算 (Compute Accuracy For Pixel Classification) (Image Analyst)

Image Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

オミッション エラーおよびコミッション エラーを使用して混同行列を計算し、分類済みマップと参照データ間のカッパ値、IoU (Intersection over Union)、および全体的な精度を出力します。 精度は、[ディープ ラーニングを使用したピクセルの分類 (Classify Pixels Using Deep Learning)] ツールの出力と、グラウンド トゥルース データとの間で計算されます。

このツールは、ピクセル分類モデルにのみ有効で、[ディープ ラーニングを使用したピクセルの分類 (Classify Pixels Using Deep Learning)] ツールで使用される他のモデルには有効でありません。

使用法

  • このツールは、各クラスのユーザー精度とプロデューサー精度、および全体の Kappa 値を計算します。 精度率の範囲は 0 ~ 1 で、1 は 100 パーセントの精度を表します。 次に、混同行列の例を示します。

    c_1c_2c_3合計U_AccuracyKappa

    c_1

    49

    4

    4

    57

    0.8594

    0

    c_2

    2

    40

    2

    44

    0.9091

    0

    c_3

    3

    3

    59

    65

    0.9077

    0

    合計

    54

    47

    65

    166

    0

    0

    P_Accuracy

    0.9074

    0.8511

    0.9077

    0

    0.8916

    0

    Kappa

    0

    0

    0

    0

    0

    0.8357

    混同行列の例

  • ユーザー精度とは、あるクラスに分類されたすべてのピクセルのうち、正しく分類されたピクセルの割合のことです。 このクラスに分類された残りのピクセルは、別のクラスに属するか、参照情報をもとに別のクラスとして識別されたもので、偽陽性になります。

    ユーザー精度も、コミッション エラーまたはタイプ 1 のエラーと呼ばれます。 このエラー率を計算するデータは、テーブルの行から読み取られます。

    合計行は、基準データに従い、指定のクラスとして識別されたポイントの数を示します。

  • プロデューサー精度は、偽陰性です。既知のクラスのピクセルは、そのクラス以外のクラスに分類されます。 たとえば、分類された画像でピクセルが森林を示しても、不透水性である場合があります。 この場合、基準データに従うと、不透水性クラスにピクセルが存在しません。

    プロデューサー精度も、コミッション エラーまたはタイプ 2 のエラーと呼ばれます。 このエラー率を計算するデータは、テーブルの列で読み取られます。

    合計列は、分類済みマップに従い、指定のクラスとして識別されたポイントの数を示します。

  • Kappa 指数は、分類の精度の全体的な評価を提供します。

  • IoU (Intersection over Union) とは、予測セグメンテーションとグランド トゥルースの間のオーバーラップ エリアを、予測セグメンテーションとグランド トゥルースの間の和集合で割ったものです。 平均 IoU 値はクラスごとに計算されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ラスター

入力分類ラスター。

Mosaic Layer; Raster Layer; Image Service; String; Raster Dataset; Mosaic Dataset
グラウンド トゥルース データ

入力分類画像またはその他の主題 GIS の参照データ。 入力は、ラスターでもフィーチャクラスでもかまいません。

典型的なデータは、シングル バンド、整数データ タイプの分類画像です。

ポリゴンを入力として使用している場合、トレーニング サンプルとして使用されていないポリゴンのみを使用します。 シェープファイルまたはフィーチャクラス形式の GIS 土地被覆データも使用できます。

Mosaic Layer; Raster Layer; Feature Layer
出力混同行列

表形式の混同行列の出力ファイル名。

テーブルの形式は、出力先とパスによって決定されます。 デフォルトでは、出力はジオデータベース テーブルです。 パスがジオデータベース内にない場合、.dbf 拡張子を使用して dBASE 形式で保存します。

Table
ランダム ポイント数
(オプション)

生成されるランダムなポイントの合計数。

サンプリング処理やクラスの数に応じて、実際の数値はこれを超える場合がありますが、この数値を下回ることはありません。 ランダムに生成されたポイントのデフォルト数は 500 です。

Long
サンプリング処理
(オプション)

使用するサンプリング方式を指定します。

  • 階層別ランダムランダムに分散したポイントが各クラス内に作成されます。各クラスのポイント数はクラスの相対面積に比例します。 これがデフォルトです。
  • 均等階層別ランダムランダムに分散したポイントが各クラス内に作成されます。各クラスのポイント数は同じです。
  • ランダムランダムに分散したポイントが画像全体に作成されます。
String
最小ポイント間距離
(オプション)

参照ポイント間の最小距離。 デフォルトは 0 です。

Double

ComputeAccuracyForPixelClassification(in_raster, in_ground_truth_data, out_confusion_matrix, {num_random_points}, {sampling}, {min_point_distance})
名前説明データ タイプ
in_raster

入力分類ラスター。

Mosaic Layer; Raster Layer; Image Service; String; Raster Dataset; Mosaic Dataset
in_ground_truth_data

入力分類画像またはその他の主題 GIS の参照データ。 入力は、ラスターでもフィーチャクラスでもかまいません。

典型的なデータは、シングル バンド、整数データ タイプの分類画像です。

ポリゴンを入力として使用している場合、トレーニング サンプルとして使用されていないポリゴンのみを使用します。 シェープファイルまたはフィーチャクラス形式の GIS 土地被覆データも使用できます。

Mosaic Layer; Raster Layer; Feature Layer
out_confusion_matrix

表形式の混同行列の出力ファイル名。

テーブルの形式は、出力先とパスによって決定されます。 デフォルトでは、出力はジオデータベース テーブルです。 パスがジオデータベース内にない場合、.dbf 拡張子を使用して dBASE 形式で保存します。

Table
num_random_points
(オプション)

生成されるランダムなポイントの合計数。

サンプリング処理やクラスの数に応じて、実際の数値はこれを超える場合がありますが、この数値を下回ることはありません。 ランダムに生成されたポイントのデフォルト数は 500 です。

Long
sampling
(オプション)

使用するサンプリング方式を指定します。

  • STRATIFIED_RANDOMランダムに分散したポイントが各クラス内に作成されます。各クラスのポイント数はクラスの相対面積に比例します。 これがデフォルトです。
  • EQUALIZED_STRATIFIED_RANDOMランダムに分散したポイントが各クラス内に作成されます。各クラスのポイント数は同じです。
  • RANDOMランダムに分散したポイントが画像全体に作成されます。
String
min_point_distance
(オプション)

参照ポイント間の最小距離。 デフォルトは 0 です。

Double

コードのサンプル

ComputeAccuracyForPixelClassification の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、500 個の階層別ランダム ポイントを使用して混同行列を生成します。

import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\Data\MyProject.gdb"

arcpy.ia.ComputeAccuracyForPixelClassification("BGYRre_ps16_ClassifyPixel", 
    "Classified_202412301648436631322", "BGYNIR_ps16_ComputeAccura", 500, 
    "STRATIFIED_RANDOM", 0)
ComputeAccuracyForPixelClassification の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、500 個のランダム ポイントを使用して混同行列を生成します。

# Import system modules
import arcpy
from arcpy.ia import *

# Check out the ArcGIS Image Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst")

# Set local variables
in_raster=r"C:\DL\MyProject.gdb\BGYClassifyPixel"
in_ground_truth=r"C:\DL\MyProject.gdb\Classified_2024"
out__matrix=r"C:\DL\MyProject.gdb\BGYN_ComputeAccura" 
num_random_points=500
sampling="RANDOM"
min_point_distance=10

# Execute 
arcpy.ia.ComputeAccuracyForPixelClassification(in_raster, in_ground_truth, 
    out__matrix, num_random_points, sampling, min_point_distance)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Image Analyst

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