ダイアグラム テンプレートの変更 (Alter Diagram Template) (ネットワーク ダイアグラム)

サマリー

ダイアグラム テンプレートのプロパティを変更します。

このツールは、次のダイアグラム テンプレート プロパティの変更をサポートしています。

• テンプレートの名前を変更する
• テンプレートをデフォルト テンプレートとして設定する
• ルールおよびレイアウト定義を削除する
• ダイアグラム レイヤー定義をデフォルトにリセットする
• テンプレートによる入力ネットワーク エッジに沿った頂点の処理方法を指定する
• 生成されたダイアグラムの再帰的な接続性の関連付けを維持するかどうかを指定する
• 線形格納器を生成されたダイアグラムから削除するかどうかを指定する
• 格納器とその格納物の間の余白サイズを定義する
• 再帰的な接続性の関連付けの半径を定義する
• ダイアグラムの格納機能を無効化する
• 拡張ダイアグラム機能を有効化する

注意:

格納器の余白のサイズを変更したり、ダイアグラム ルールおよびレイアウト定義を削除したりすると、入力ダイアグラム テンプレートに基づく既存のダイアグラムの場合、データベースの Consistency フィールドの値が一貫性なしの状態に切り替わります。 更新されるまで、これらのダイアグラムは一貫性なしのままになり、一貫性警告アイコン が表示されます。

注意:

このツールは、構成および管理ツールです。

使用法

• このツールは、ユーティリティ ネットワーク サービスまたはトレース ネットワーク サービスを使用する場合、サポートされません。 ファイルまたはモバイル ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークを使用するか、エンタープライズ ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークへのデータベース コネクションを使用する必要があります。 エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、次の要件があります。

  • [入力ネットワーク] パラメーター値は、データベース ユーティリティ ネットワークの所有者またはデータベース トレース ネットワーク所有者として、確立されたデータベース コネクションから取得する必要があります。
  • 接続された ArcGIS Enterprise ポータル アカウントは、ポータル ユーティリティ ネットワークの所有者またはポータル トレース ネットワーク所有者である必要があります。
  • このツールは、パブリックで保護されていないと想定される、デフォルトのバージョンに接続されている必要があります。

• [入力ネットワーク] パラメーターに指定するネットワーク データ エレメントは、ファイルまたはモバイル ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク、あるいはエンタープライズ ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークへのデータベース コネクションから取得する必要があります。

• ダイアグラム生成時のダイアグラム エッジに沿った頂点の初期化、およびダイアグラム表示時のそれらの頂点の管理には時間がかかります。 パフォーマンスへの影響を避けるため、必要な場合にのみ [エッジの初期状態の頂点を保持] をオンにしてください。 たとえば、生成時に自動ダイアグラム レイアウトを適用するようにテンプレートが構成されている場合は、相対的な主軸および部分重複エッジ ダイアグラム レイアウトに対してのみ、このパラメーターをオンにします。 その他のダイアグラム レイアウト タイプは、実行中にダイアグラム エッジ上の頂点を使用せず、ダイアグラム ジャンクションの配置を使用します。

• ArcGIS Pro 2.6 以降、このツールは、入力ダイアグラム テンプレートのデフォルトのダイアグラム レイヤー定義を系統的に初期化します (定義が存在しない場合)。

• ダイアグラム テンプレートの新しいルールおよびレイアウト定義を設定するようモデルを構成するときは、モデルの最初に [ダイアグラム テンプレートのルールおよびレイアウト定義の削除] パラメーターをオンにして [ダイアグラム テンプレートの変更 (Alter Diagram Template)] ツールを実行してください。 これにより、モデルがテンプレート プロパティをデフォルト設定に再初期化します。

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
入力ネットワーク	変更するダイアグラム テンプレートのユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。	Utility Network; Trace Network
入力ダイアグラム テンプレート	変更するダイアグラム テンプレートの名前。	String
新しいテンプレート名 (オプション)	テンプレートの新しい名前。	String
デフォルト テンプレート (オプション)	入力テンプレートのデフォルトのステータスを指定します。 オン - 入力ダイアグラム テンプレートはデフォルトのテンプレートになります。 オフ - 入力ダイアグラム テンプレートはデフォルトのテンプレートになりません。 これがデフォルトです。 デフォルト テンプレートは、テンプレートを指定しないでダイアグラムを生成するときに使用されます。 また、このテンプレートは、他のテンプレートが指定されていない場合に、[ユーティリティ ネットワーク] または [トレース ネットワーク] タブ セットの [ダイアグラム] グループで [新規] または [トレース位置を使用] をクリックしたときにも使用されます。	Boolean
ダイアグラム テンプレートのルールおよびレイアウト定義の削除 (オプション)	テンプレートのルールおよびレイアウト定義を削除するかどうかを指定します。 オン - 入力ダイアグラム テンプレートに関連するルールおよびレイアウト定義は削除されます。 オフ - 入力ダイアグラム テンプレートに関連するルールおよびレイアウト定義は削除されません。 これがデフォルトです。	Boolean
エッジの初期状態の頂点を保持 (オプション)	テンプレートに基づいてダイアグラム内で GIS エッジ沿いの頂点を管理する方法を指定します。 オン - GIS エッジに沿って表示されるすべての頂点は、テンプレートに基づいて各ネットワーク ダイアグラム内で関連付けられたエッジ上に保持されます。 オフ - ダイアグラム エッジは、接続ジャンクション間の直線として描画されます。 これがデフォルトです。 注意: 最適なパフォーマンスや品質を得るため、必要な場合にのみこのパラメーターをオンにしてください。 たとえば、ダイアグラム生成時に自動レイアウトを実行するようにテンプレートが構成されている場合、相対的な主軸および部分重複エッジ ダイアグラム レイアウトに対してこのパラメーターをオンにすることは意味があります。 その他のダイアグラム レイアウトは、ダイアグラム エッジ ジオメトリを使用しません。	Boolean
格納器の余白 (オプション)	格納器内部のジャンクションの中心と格納器枠線の間の最小距離です。	Linear Unit
ダイアグラムの格納の有効化 (オプション)	テンプレートに基づくダイアグラムを格納できるかどうかを指定します。 オン - テンプレートに基づくダイアグラムを格納できます。 これがデフォルトです。 オフ - テンプレートに基づくダイアグラムを格納できません。	Boolean
ダイアグラムの拡張の有効化 (オプション)	テンプレートに基づくダイアグラムを拡張できるかどうかを指定します。 オン - テンプレートに基づくダイアグラムを、接続性、通過可能性、格納、または付属物によって拡張できます。 オフ - テンプレートに基づくダイアグラムを拡張できません。 これがデフォルトです。	Boolean
説明 (オプション)	テンプレートの説明。	String
ダイアグラム テンプレート レイヤー定義をデフォルトにリセットする (オプション)	ダイアグラム テンプレート レイヤー定義をデフォルトにリセットするかどうかを指定します。 オン - 入力ダイアグラム テンプレートに関連するダイアグラム レイヤー定義がデフォルトにリセット (削除) されます。 オフ - 入力ダイアグラム テンプレートに関連するダイアグラム レイヤー定義は削除されません。 これがデフォルトです。	Boolean
再帰的な接続性の関連付けを維持 (オプション)	再帰的な接続性の関連付けを、ダイアグラムの構築時に維持するかどうかを指定します。 オン - 再帰的な接続性の関連付けを、ダイアグラムの構築時に維持します。 これがデフォルトです。 オフ - 再帰的な接続性の関連付けを、ダイアグラムの構築時に、体系的に削除します。	Boolean
線形格納器を削除 (オプション)	線形格納器を、ダイアグラム構築の完了時に削除するかどうかを指定します。 オン - 線形格納器を、ダイアグラム構築の完了時に削除します。 オフ - 生成されたダイアグラム内の線形格納器を維持します。 これがデフォルトです。	Boolean
再帰的エッジ半径 (オプション)	再帰的な接続性の関連付けの最小半径。 ジャンクション上に再帰的な接続性の関連付けが複数ある場合、再帰的エッジ半径はレベルごとに 0.5 増えます。	Linear Unit

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
出力ネットワーク	更新されたユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。	Utility Network; Trace Network
出力ダイアグラム テンプレート	ダイアグラム テンプレートの名前。	String

Python

arcpy.nd.AlterDiagramTemplate(in_utility_network, template_name, {out_name}, {is_default_template}, {are_rules_and_layouts_removed}, {are_vertices_kept}, {container_margin}, {is_diagram_storage_enabled}, {is_diagram_extension_enabled}, {description}, {are_layer_definitions_removed}, {are_reflexive_connectivity_associations_kept}, {are_linear_containers_removed}, {reflexive_edge_radius})

名前	説明	データ タイプ
in_utility_network	変更するダイアグラム テンプレートのユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。	Utility Network; Trace Network
template_name	変更するダイアグラム テンプレートの名前。	String
out_name (オプション)	テンプレートの新しい名前。	String
is_default_template (オプション)	入力テンプレートのデフォルトのステータスを指定します。 DEFAULT_TEMPLATE—入力ダイアグラム テンプレートはデフォルトのテンプレートになります。 NOT_DEFAULT_TEMPLATE—入力ダイアグラム テンプレートはデフォルトのテンプレートになりません。 これがデフォルトです。 デフォルト テンプレートは、テンプレートを指定しないでダイアグラムを生成するときに使用されます。	Boolean
are_rules_and_layouts_removed (オプション)	テンプレートのルールおよびレイアウト定義を削除するかどうかを指定します。 REMOVE_RULES_AND_LAYOUTS—入力ダイアグラム テンプレートに関連するルールおよびレイアウト定義は削除されます。 DO_NOT_REMOVE_RULES_AND_LAYOUTS—入力ダイアグラム テンプレートに関連するルールおよびレイアウト定義は削除されません。 これがデフォルトです。	Boolean
are_vertices_kept (オプション)	テンプレートに基づいてダイアグラム内で GIS エッジ沿いの頂点を管理する方法を指定します。 KEEP_VERTICES—GIS エッジに沿って表示されるすべての頂点は、テンプレートに基づいて各ネットワーク ダイアグラム内で関連付けられたエッジ上に保持されます。 DO_NOT_KEEP_VERTICES—ダイアグラム エッジは、接続ジャンクション間の直線として描画されます。 これがデフォルトです。 注意: 最適なパフォーマンスや品質を得るため、必要な場合にのみ KEEP_VERTICES オプションを使用してください。 たとえば、ダイアグラム生成時に自動レイアウトを実行するようにテンプレートが構成されている場合、KEEP_VERTICES オプションは相対的な主軸および部分重複エッジ ダイアグラム レイアウトに対して意味があります。 その他のダイアグラム レイアウトは、ダイアグラム エッジ ジオメトリを使用しません。	Boolean
container_margin (オプション)	格納器内部のジャンクションの中心と格納器枠線の間の最小距離です。	Linear Unit
is_diagram_storage_enabled (オプション)	テンプレートに基づくダイアグラムを格納できるかどうかを指定します。 ENABLE_DIAGRAM_STORAGE—テンプレートに基づくダイアグラムを格納できます。 これがデフォルトです。 DISABLE_DIAGRAM_STORAGE—テンプレートに基づくダイアグラムを格納できません。	Boolean
is_diagram_extension_enabled (オプション)	テンプレートに基づくダイアグラムを拡張できるかどうかを指定します。 ENABLE_DIAGRAM_EXTENSION—テンプレートに基づくダイアグラムを、接続性、通過可能性、格納、または付属物によって拡張できます。 DISABLE_DIAGRAM_EXTENSION—テンプレートに基づくダイアグラムを拡張できません。 これがデフォルトです。	Boolean
description (オプション)	テンプレートの説明。	String
are_layer_definitions_removed (オプション)	ダイアグラム テンプレート レイヤー定義をデフォルトにリセットするかどうかを指定します。 REMOVE_LAYER_DEFINITIONS—入力ダイアグラム テンプレートに関連するダイアグラム レイヤー定義がデフォルトにリセット (削除) されます。 DO_NOT_REMOVE_LAYER_DEFINITIONS—入力ダイアグラム テンプレートに関連するダイアグラム レイヤー定義は削除されません。 これがデフォルトです。	Boolean
are_reflexive_connectivity_associations_kept (オプション)	再帰的な接続性の関連付けを、ダイアグラムの構築時に維持するかどうかを指定します KEEP_REFLEXIVE_CONNECTIVITY_ASSOCIATIONS—再帰的な接続性の関連付けを、ダイアグラムの構築時に維持します。 これがデフォルトです。 DO_NOT_KEEP_REFLEXIVE_CONNECTIVITY_ASSOCIATIONS—再帰的な接続性の関連付けを、ダイアグラムの構築時に、体系的に削除します。	Boolean
are_linear_containers_removed (オプション)	線形格納器を、ダイアグラム構築の完了時に削除するかどうかを指定します。 REMOVE_LINEAR_CONTAINERS—線形格納器を、ダイアグラム構築の完了時に削除します。 DO_NOT_REMOVE_LINEAR_CONTAINERS—生成されたダイアグラム内の線形格納器を維持します。 これがデフォルトです。	Boolean
reflexive_edge_radius (オプション)	再帰的な接続性の関連付けの最小半径。 ジャンクション上に再帰的な接続性の関連付けが複数ある場合、再帰的エッジ半径はレベルごとに 0.5 増えます。	Linear Unit

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
out_utility_network	更新されたユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。	Utility Network; Trace Network
out_template_name	ダイアグラム テンプレートの名前。	String

コードのサンプル

AlterDiagramTemplate の例 (Python ウィンドウ)

この例では、ExpandContainers テンプレートに基づいて、ダイアグラムに属する格納器の余白を増やします。

import arcpy
input_network = "D:/MyProjectLocation/MyDatabaseConnection.sde/MyDatabase.MAP.Electric/MyDatabase.MAP.Electric"

arcpy.nd.AlterDiagramTemplate(
    input_network, "ExpandContainers", "ExpandContainers",
    "NOT_DEFAULT_TEMPLATE", "DO_NOT_REMOVE_RULES_AND_LAYOUTS", "KEEP_VERTICES",
    "0.3 Meters", "ENABLE_DIAGRAM_STORAGE", "DISABLE_DIAGRAM_EXTENSION", None, 
    "DO_NOT_REMOVE_LAYER_DEFINITIONS",
    "KEEP_REFLEXIVE_CONNECTIVITY_ASSOCIATIONS",
    "DO_NOT_ REMOVE_LINEAR_CONTAINERS")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

• Basic: No
• Standard: Yes
• Advanced: Yes