ネットワーク データの解析 (Analyze Network Data) (ユーティリティ ネットワーク)

サマリー

ユーティリティー ネットワーク データセットを解析してエラーを集計し、解決策の出力モバイル ジオデータベース内で報告します。

このツールでは、出力として、エラー解決策データベースが作成されます。このデータベースには、ネットワーク内で特定されたすべてのトポロジー エラーのサマリー、その位置、エラーのシナリオに関連するフィーチャ、そのエラーを解決するために追加することが可能なルールが含まれています。

ユーティリティー ネットワーク内のエラーの解析と対処の詳細

使用法

  • ネットワーク トポロジーは、有効または無効にできます。

  • このツールでは、入力ユーティリティー ネットワークのデータに変更は加えられません。

  • 出力レイヤー ファイルには、エラー解決策テーブルの行のナビゲーションと値の取り込みに役立つ、ソース データへのマップ リレートと定義クエリーを含むエラー レイヤーが含まれています。

  • エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、[入力ユーティリティ ネットワーク] パラメーターは、「データベース ユーティリティ ネットワークの所有者」として、確立されたデータベース コネクションから取得する必要があります。

  • このツールの出力に変更を加えて [エラー解決策の適用 (Apply Error Resolutions)] ツールで使用することで、ユーティリティー ネットワークで検出されたエラーに対処することができます。 ネットワーク トポロジーを有効化して個々のエラーを手動で解決することもできますが、次のタイプのエラーを特定して解決するには、移行ツールセットに含まれているツールを使用することをおすすめします。

    エラー説明

    ネットワーク フィーチャのジオメトリーが空です。 (エラー ID: 1)

    ライン フィーチャの長さがゼロまたはほぼゼロです。

    ルールの欠落 (エラー ID: 8)

    2 つのフィーチャが接続している可能性がありますが、これを可能にするルールが存在しません。

    不明確な接続性 (エラー ID: 9)

    潜在的な接続に適用可能なルールが複数存在します。

    ジャンクションの欠落 (エラー ID: 10)

    アセット タイプが異なる 2 つのラインがジャンクションまたはデバイスなしで接続されています。

    エッジ接続性ポリシー (エラー ID: 13)

    ラインの接続がエッジ接続性ポリシーに違反しています。

    自己交差ライン (エラー ID: 20)

    ラインのジオメトリーが自己交差しています。

    重複する頂点 (エラー ID: 21)

    ラインに 2 つ以上の重複する頂点があります。つまり、ある頂点の許容範囲内に別の頂点が存在します。

    スタック ポイント (エラー ID: 25)

    2 つ以上のジャンクションまたはデバイスが同じ x,y,z 位置にあります。

    無効なターミナル (エラー ID: 36)

    ラインの From ターミナル ID フィールドと To ターミナル ID フィールドが、接続先のいずれかのデバイスまたはジャンクションで有効ではありません。

    サブネットワーク タップ (エラー ID: 37)

    サブネットワーク タップ カテゴリーのフィーチャが 2 つのラインの終点に描画されています。

    ミッドスパン ターミナル デバイス (エラー ID: 38)

    ターミナル構成のデバイスがラインの中間部に描画されています。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ユーティリティー ネットワーク

エラーの有無について解析が行われるユーティリティー ネットワーク。

Utility Network Layer
出力場所

出力エラー解決策モバイル ジオデータベースが作成される出力フォルダー。 デフォルトは、プロジェクトの出力フォルダーです。

Folder
出力名
(オプション)

出力モバイル ジオデータベースの名前。 デフォルトは AnalysisResults です。

String
デフォルトの解決策アクションを設定
(オプション)

エラー解決策テーブルでエラーにデフォルト アクションを設定するかどうかを指定します。

  • オン - エラー解決策テーブルで、指定したエラー タイプにデフォルト アクションを設定します。
  • オフ - エラー タイプにデフォルト アクションを設定しません。 これがデフォルトです。

オンにした場合、次のエラー タイプにデフォルト アクションが設定されます。

  • 空のジオメトリー - すべて削除します。
  • 空の形状の長さ - すべて削除します。
  • 自己交差ライン - 1 つ目以外をすべて削除します。
  • 重複する頂点 - 1 つ目以外をすべて削除します。
  • スタック ポイント - 1 つ目以外をすべて削除します。
  • 許容値を持つ頂点 - 1 つのアンカーは優先順位 (ジャンクション → エンドポイント → 中点) に基づいて割り当てられ、スナップはそれ以外のすべてに割り当てられます。

Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力ジオデータベース

出力ジオデータベース。

Workspace
出力レイヤー ファイル

出力レイヤー ファイル

File

arcpy.un.AnalyzeNetworkData(in_utility_network, in_folder, {output_name}, {set_default_actions})
名前説明データ タイプ
in_utility_network

エラーの有無について解析が行われるユーティリティー ネットワーク。

Utility Network Layer
in_folder

出力エラー解決策モバイル ジオデータベースが作成される出力フォルダー。 デフォルトは、プロジェクトの出力フォルダーです。

Folder
output_name
(オプション)

出力モバイル ジオデータベースの名前。 デフォルトは AnalysisResults です。

String
set_default_actions
(オプション)

エラー解決策テーブルでエラーにデフォルト アクションを設定するかどうかを指定します。

  • SET_DEFAULTSエラー解決策テーブルで、指定したエラー タイプにデフォルト アクションを設定します。
  • LEAVE_BLANKエラー タイプにデフォルト アクションを設定しません。 これがデフォルトです。

SET_DEFAULTS に設定した場合、次のエラー タイプにデフォルト アクションが設定されます。

  • 空のジオメトリー - すべて削除します。
  • 空の形状の長さ - すべて削除します。
  • 自己交差ライン - 1 つ目以外をすべて削除します。
  • 重複する頂点 - 1 つ目以外をすべて削除します。
  • スタック ポイント - 1 つ目以外をすべて削除します。
  • 許容値を持つ頂点 - 1 つのアンカーは優先順位 (ジャンクション → エンドポイント → 中点) に基づいて割り当てられ、スナップはそれ以外のすべてに割り当てられます。

Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_gdb

出力ジオデータベース。

Workspace
out_layer_file

出力レイヤー ファイル

File

コードのサンプル

AnalyzeNetworkData の例 (Python ウィンドウ)

MyUtilityNetwork という名前のユーティリティー ネットワーク データセットでエラーの有無について解析します。

import arcpy 
arcpy.un.AnalyzeNetworkData("MyUtilityNetwork", "C:\\Temp\\Output\\", "AnalysisResults", False)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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