ユーティリティ ネットワークへの移行 (Migrate To Utility Network) (ユーティリティ ネットワーク)

サマリー

編集とトレースの基本的なワークフローをサポートするため、指定されたデータ、スキーマ、マッピングのパラメーターを使用して、モバイル ジオデータベースにユーティリティ ネットワークを作成します。

このツールは、組織の既存のデータを使用したユーティリティ ネットワークの作成を自動化します。 既存のフィーチャクラス スキーマを維持しながら、ジオメトリック ネットワークのネットワーク データまたは非ネットワーク データを変換してモバイル ジオデータベースにユーティリティ ネットワークを生成することができます。

使用法

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
出力フォルダー

[出力名] パラメーターで指定した出力フォルダーとモバイル ジオデータベースが格納されるフォルダーの場所。

Folder
供給エリア フィーチャクラス

ユーティリティ ネットワークの地理的範囲を作成するために使用するポリゴン フィーチャクラス。 ユーティリティ ネットワーク フィーチャは、この範囲外には作成できません。

Feature Set
ユーティリティ ネットワーク名
(オプション)

ユーティリティ ネットワークの名前。 デフォルトは Network です。

String
フィーチャ データセット名
(オプション)

ユーティリティ ネットワークが格納されるフィーチャ データセットの名前。 デフォルトは UtilityNetwork です。

String
出力名
(オプション)

出力フォルダーとモバイル ジオデータベースの名前。 デフォルトは MigrationDatabase です。

String
ユーティリティ ネットワークのマッピング
(オプション)

出力ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークのアセット グループとアセット タイプを生成およびマッピングするために使用されるフィーチャクラスと詳細のリスト。

  • [ソース クラス] - ユーティリティ ネットワークに移行するソース フィーチャクラス。
  • [ターゲット クラス] - 各 [ソース クラス] の値のターゲット ドメイン ネットワーク クラス。
    • ドメイン ネットワーク クラスには供給されたリソースが流れるネットワーク フィーチャが含まれており、構造物ドメイン ネットワーク クラスはこれらのフィーチャをサポートしています。
    • ポイント フィーチャは通常、デバイスまたはジャンクションです。
    • ライン フィーチャは、ドメインまたは構造物ネットワーク ラインです。
    • ポリゴン フィーチャは、構造物境界として割り当てることができます。
  • [アセット グループ] - ターゲット ドメイン ネットワーク クラスに作成されるアセット グループの名前。 デフォルトでは、[ソース クラス] の名前が割り当てられます。
  • [アセット タイプ] - 省略可。 [ターゲット クラス] で作成されるアセット グループのアセット タイプを定義するときに使用されるサブタイプまたはコード値ドメインを持つフィールド。 データにサブタイプが含まれているか、そのクラスの各種設備の意味ある識別に使用可能なコード値ドメインを含む別のフィールドが含まれている場合、[ターゲット クラス] でアセット タイプとして使用するフィールドとしてこれを指定できます。 [アセット タイプ] でサブタイプ フィールドを指定したときに、すべてのコードが 1 ~ 1023 の範囲にある場合、既存のコードが維持されます。いずれかのコードがこの範囲外にある場合、サブタイプの説明を使用してすべてのアセット タイプが作成され、番号が自動的に 1 から増分します。 [アセット タイプ] には次のようなオプションがあります。
    • [空白] - [アセット グループ] の名前を使用して 1 つのアセット タイプが作成されます。 これがデフォルトです。
    • [サブタイプまたはフィールドで定義されているコード値ドメインを指定] - サブタイプまたはフィールドからのコード値を使用して、アセット タイプを定義します。
      注意:
      クラスにサブタイプがあり、サブタイプ以外のフィールドが選択されている場合、そのフィールドにドメインが定義されている必要があります。 サブタイプ フィールドに定義されているコード値ドメインは使用されません。
  • [コントローラー] - そのフィーチャクラスがドメイン ネットワーク内のソースまたはシンクとして機能できるかどうかを指定します。 これにより、このアセット グループに属するフィーチャは出力ドメイン ネットワーク内のサブネットワーク コントローラーとして機能します。 [コントローラー] のオプションは次のとおりです。
    • オン - 指定されたアセット グループとアセット タイプにサブネットワーク コントローラー ネットワーク カテゴリが割り当てられ、サブネットワークの起点を定義できるようになります。 ソース フィーチャクラスがジオメトリック ネットワークに属している場合、Ancillary Role フィールドの値を使用して、ユーティリティ ネットワーク内のサブネットワーク コントローラーとして機能できるアセット グループとアセット タイプのフィーチャが決定されます。 これらのフィーチャは、[出力場所] パラメーターで指定されているフォルダー内の controllers.csv ファイルに出力され、後で出力ユーティリティ ネットワークにインポートすることができます。 Ancillary Role フィールドが存在しない場合は、出力ユーティリティ ネットワーク内の指定したアセット タイプにサブネットワーク コントローラーを手動で設定できます。
    • オフ - 指定したアセット グループとアセット タイプにサブネットワーク コントローラー ネットワーク カテゴリは割り当てられず、ドメイン ネットワーク内のサブネットワーク コントローラーとして機能しません。

Value Table
ドメイン ネットワーク
(オプション)

出力ユーティリティ ネットワークで定義されるドメイン ネットワークの名前とプロパティ。 ドメイン ネットワークのプロパティは次のとおりです。

  • [名前] - ドメイン ネットワークの名前。 これは、ドメイン ネットワークが管理するリソースを表し、そのドメイン ネットワークに追加されるすべてのネットワーク クラスの接頭辞になります。
  • [サブネットワーク コントローラー タイプ] - サブネットワーク コントローラーのタイプによって、ネットワーク リソースがドメイン ネットワークのすべてのサブネットワークを通ってどのように流れるかが決まります。 リソースがネットワーク内のポイントから発生するか (ソース)、ネットワーク内のポイントに向かって流れるか (シンク) を指定します。
    • [ソース] - ドメイン ネットワークがソース サブネットワーク コントローラー タイプで定義されている場合、リソースはサブネットワーク コントローラーから離れたり出たりすることのみができ、サブネットワーク コントローラーに近づいたり入ったりすることはできません。
    • [シンク] - ドメイン ネットワークがシンク サブネットワーク コントローラー タイプで定義されている場合、リソースはサブネットワーク コントローラーに流れ込むことのみができ、サブネットワーク コントローラーから離れたり出たりすることはできません。
  • [層の定義] - ドメイン ネットワークの層の定義タイプ (パーティション型または階層型) を指定します。 層定義は、ネットワークの他の層に対する層の構造を示します。
    • [パーティション型] - パーティション型の層定義を持つドメイン ネットワーク内のフィーチャは独立していて、1 つの層内のみに存在することができます。 フィーチャは、1 つまたは複数のサブネットワークに存在する可能性があります。 パーティション型のドメイン ネットワーク内の層間のリレーションシップは順番に並べられ、線形です。 たとえば、送電層がリソースを長距離にわたって送り、次に、配電層がリソースを顧客に提供します。
    • [階層型] - 階層型の層定義を持つドメイン ネットワーク内のフィーチャは、複数のタイプのサブネットワークでモデル化できます。 たとえば、圧力ゾーンと分離ゾーンを層グループ内の 2 つの層で定義できます。 ガス フィーチャや水道フィーチャは、圧力層と分離層の一部にできます。

ヒント:

このツールを使用して構築されたユーティリティ ネットワークとドメイン ネットワークはデータベース独自のものであり、Utility Network Foundation ソリューションから構成を継承しません。 さまざまな業界が独自のドメイン ネットワークを一般的にどのように構成しているかを理解するため、以下のガイドラインをご参照ください。

  • 通信 - 通信ネットワークはソース ベースであり、通常はパーティション型の層定義が使用されます。 サブネットワークを使用して 2 つの設備のポート間の回路をモデル化し、アクティブなデバイス上のポートがサブネットワーク コントローラーとして機能することができます。
  • 電気 - 電気ネットワークはソース ベースであり、パーティション型の層定義が使用されます。 配電ネットワークでは各送電線にサブネットワーク コントローラーとして回路遮断器が使用されます。 変電所内の電力変圧器も、変電所内のその電圧のすべての設備のサブネットワーク コントローラーと見なされます。 送電ネットワークでは、送電線の両端でサブネットワーク コントローラーとして変電設備を使用して、送電線のトレースが管理されます。
  • ガス - ガス供給ネットワークはソース ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 取引量メーターや相互接続など、一般的な領域のすべてのガス ソースがソースとして使用されます。
  • 雨水 - 雨水ネットワークはシンク ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 集水域では、排水口がサブネットワーク コントローラーとして機能します。
  • 下水 - 下水ネットワークはシンク ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 下水排出域では、ネットワーク内の廃水処理プラントやその他のシンクがサブネットワーク コントローラーとして機能します。
  • 水道 - 水道ネットワークはソース ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 水処理工場、井戸、貯水池、システム相互接続などの水源が水道システムのソースとして使用されます。

Value Table
スタンドアロン クラス
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに属していないスタンドアロン クラスがコピーされ、出力ジオデータベースに配置されます。

Table
データの読み込み
(オプション)

ソース クラスとスタンドアロン クラスのデータを出力ユーティリティ ネットワークとスタンドアロン クラスに読み込むか、スキーマの更新のみを行うかを指定します。

  • オン - ソース クラスのデータが出力ユーティリティ ネットワークおよびスタンドアロン クラスに読み込まれます。 これがデフォルトです。
  • オフ - 出力ジオデータベースはスキーマのみになります。 データは読み込まれません。

Boolean
ユーティリティ ネットワーク クラスにフィールドをマージ
(オプション)

ソース クラスのフィールドをマージして、出力ユーティリティ ネットワークのフィールドと結合するかどうかを指定します。

  • オン - ソース クラスのフィールドがマージされて、出力ユーティリティ ネットワークのフィールドと結合されます。 これがデフォルトです。
  • オフ - ソース クラスのフィールドはマージされず、出力ユーティリティ ネットワークのフィールドと結合されません。

Boolean
関連クラスを含める
(オプション)

コピー対象として指定したソース クラスとスタンドアロン クラスの関連クラスを出力ユーティリティ ネットワークに含めるかどうかを指定します。

  • オン - ソース クラスとスタンドアロン クラスの関連クラスが出力ユーティリティ ネットワークに含まれます。
  • オフ - ソース クラスとスタンドアロン クラスの関連クラスが出力ユーティリティ ネットワークに含まれません。 これがデフォルトです。

Boolean
アタッチメントを含める
(オプション)

アタッチメント テーブルを作成し、ソース クラスのアタッチメントを出力ジオデータベースに含めるかどうかを指定します。

  • オン - アタッチメントが出力ジオデータベースに移行されます。
  • オフ - アタッチメントは出力ジオデータベースに含まれません。 これがデフォルトです。

Boolean
ユーティリティ ネットワーク バージョン

作成されるユーティリティ ネットワークのバージョンを指定します。

  • 最新ArcGIS Pro の最新リリースと互換性のある最新バージョンのユーティリティ ネットワークが作成されます。 これがデフォルトです。
  • 7バージョン 7 のユーティリティ ネットワークが作成されます。
  • 6バージョン 6 のユーティリティ ネットワークが作成されます。
  • 5バージョン 5 のユーティリティ ネットワークが作成されます。
String

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力ユーティリティ ネットワーク

出力ユーティリティ ネットワーク。

Utility Network
出力コントローラー

出力サブネットワーク コントローラー。

File
出力レイヤー ファイル

ユーティリティ ネットワークによって制御される各クラスのサブタイプ グループ レイヤーが格納される出力レイヤー ファイル。

File
データの読み込みワークスペース

ソース データを出力ユーティリティ ネットワークにマッピングするデータ読み込みワークスペース。 これを使用することで、別のモバイル ジオデータベースを作成することなく、出力ユーティリティ ネットワークにデータを再読み込みすることができます。

File

arcpy.un.MigrateToUtilityNetwork(output_folder, service_territory_feature_class, {utility_network_name}, {dataset_name}, {output_name}, {un_mapping}, {domain_networks}, {in_standalone_classes}, {load_data}, {merge_fields}, {include_related}, {include_attachments}, utility_network_version)
名前説明データ タイプ
output_folder

output_name パラメーターで指定した出力フォルダーとモバイル ジオデータベースが格納されるフォルダーの場所。

Folder
service_territory_feature_class

ユーティリティ ネットワークの地理的範囲を作成するために使用するポリゴン フィーチャクラス。 ユーティリティ ネットワーク フィーチャは、この範囲外には作成できません。

Feature Set
utility_network_name
(オプション)

ユーティリティ ネットワークの名前。 デフォルトは Network です。

String
dataset_name
(オプション)

ユーティリティ ネットワークが格納されるフィーチャ データセットの名前。 デフォルトは UtilityNetwork です。

String
output_name
(オプション)

出力フォルダーとモバイル ジオデータベースの名前。 デフォルトは MigrationDatabase です。

String
un_mapping
[un_mapping,...]
(オプション)

出力ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークのアセット グループとアセット タイプを生成およびマッピングするために使用されるフィーチャクラスと詳細のリスト。

  • Source Class - ユーティリティ ネットワークに移行するソース フィーチャクラス。
  • Target Class - 各 Source Class の値のターゲット ドメイン ネットワーク クラス。 これは、ソース内のフィーチャのジオメトリ タイプによって決まります。
    • ドメイン ネットワーク クラスには供給されたリソースが流れるネットワーク フィーチャが含まれており、構造物ドメイン ネットワーク クラスはこれらのフィーチャをサポートしています。
    • ポイント フィーチャは通常、デバイスまたはジャンクションです。
    • ライン フィーチャは、ドメインまたは構造物ネットワーク ラインです。
    • ポリゴン フィーチャは、構造物境界として割り当てることができます。
  • Asset Group - ターゲット ドメイン ネットワーク クラスに作成されるアセット グループの名前。 デフォルトでは、Source Class の名前が割り当てられます。
  • Asset Type - 省略可。 Target Class で作成されるアセット グループのアセット タイプを定義するときに使用されるサブタイプ、またはコード値ドメインが含まれているフィールド。 データにサブタイプが含まれているか、そのクラスの各種設備の意味ある識別に使用可能なコード値ドメインを含む別のフィールドが含まれている場合、Target Class でアセット タイプとして使用するフィールドとしてこれを指定できます。 コード値ドメインの場合に、サブタイプを使用してアセット タイプを定義し、すべてのコードが 1 ~ 1023 の範囲にある場合、この範囲内のコードは維持されます。 Asset Type のオプションは次のとおりです。
    • Blank - Asset Group の名前が Asset Type の値として使用されます。 これがデフォルトです。
    • Field - サブタイプ、またはフィールドに定義されているコード値ドメインを使用して、Asset Type の値を生成します。 ドメインのコードは残りません。 フィールドにフィールド レベルまたはサブタイプ レベルのドメインが含まれていない場合、Asset Group の名前が Asset Type の値として使用されます。
  • Is Controller - そのフィーチャクラスがドメイン ネットワーク内のソースまたはシンクとして機能できるかどうかを指定します。 これにより、このアセット グループに属するフィーチャは出力ドメイン ネットワーク内のサブネットワーク コントローラーとして機能します。 Is Controller のオプションは次のとおりです。
    • CONTROLLER - 指定されたアセット グループとアセット タイプにサブネットワーク コントローラー ネットワーク カテゴリが割り当てられ、サブネットワークの起点を定義できるようになります。 ソース フィーチャクラスがジオメトリック ネットワークに属している場合、Ancillary Role フィールドの値を使用して、ユーティリティ ネットワーク内のサブネットワーク コントローラーとして機能できるアセット グループとアセット タイプのフィーチャが決定されます。 これらのフィーチャは、Output Location パラメーターで指定されているフォルダー内の controllers.csv ファイルに出力され、後で出力ユーティリティ ネットワークにインポートすることができます。 Ancillary Role フィールドが存在しない場合は、出力ユーティリティ ネットワーク内の指定したアセット タイプにサブネットワーク コントローラーを手動で設定できます。
    • NO_CONTROLLER - 指定したアセット グループとアセット タイプにサブネットワーク コントローラー ネットワーク カテゴリは割り当てられず、ドメイン ネットワーク内のサブネットワーク コントローラーとして機能することはできません。

Value Table
domain_networks
[domain_networks,...]
(オプション)

出力ユーティリティ ネットワークで定義されるドメイン ネットワークの名前とプロパティ。 ドメイン ネットワークのプロパティは次のとおりです。

  • Name - ドメイン ネットワークの名前。 これは、ドメイン ネットワークが管理するリソースを表し、そのドメイン ネットワークに追加されるすべてのネットワーク クラスの接頭辞になります。
  • Subnetwork Controller Type - サブネットワーク コントローラーのタイプによって、ネットワーク リソースがドメイン ネットワークのすべてのサブネットワークを通ってどのように流れるかが決まります。 リソースがネットワーク内のポイントから発生するか (ソース)、ネットワーク内のポイントに向かって流れるか (シンク) を指定します。
    • SOURCE - ドメイン ネットワークがソース サブネットワーク コントローラー タイプで定義されている場合、リソースはサブネットワーク コントローラーから離れたり出たりすることのみができ、サブネットワーク コントローラーに近づいたり入ったりすることはできません。
    • SINK - ドメイン ネットワークがシンク サブネットワーク コントローラー タイプで定義されている場合、リソースはサブネットワーク コントローラーに流れ込むことのみができ、サブネットワーク コントローラーから離れたり出たりすることはできません。
  • Tier Definition - ドメイン ネットワークの層の定義タイプ (パーティション型または階層型) を指定します。 層定義は、ネットワークの他の層に対する層の構造を示します。
    • PARTITIONED - パーティション型の層定義を持つドメイン ネットワーク内のフィーチャは独立していて、1 つの層内のみに存在することができます。 フィーチャは、1 つまたは複数のサブネットワークに存在する可能性があります。 パーティション型のドメイン ネットワーク内の層間のリレーションシップは順番に並べられ、線形です。 たとえば、送電層がリソースを長距離にわたって送り、次に、配電層がリソースを顧客に提供します。
    • HIERARCHICAL - 階層型の層定義を持つドメイン ネットワーク内のフィーチャは、複数のタイプのサブネットワークでモデル化できます。 たとえば、圧力ゾーンと分離ゾーンを層グループ内の 2 つの層で定義できます。 ガス フィーチャや水道フィーチャは、圧力層と分離層の一部にできます。

ヒント:

このツールを使用して構築されたユーティリティ ネットワークとドメイン ネットワークはデータベース独自のものであり、Utility Network Foundation ソリューションから構成を継承しません。 さまざまな業界が独自のドメイン ネットワークを一般的にどのように構成しているかを理解するため、以下のガイドラインをご参照ください。

  • 通信 - 通信ネットワークはソース ベースであり、通常はパーティション型の層定義が使用されます。 サブネットワークを使用して 2 つの設備のポート間の回路をモデル化し、アクティブなデバイス上のポートがサブネットワーク コントローラーとして機能することができます。
  • 電気 - 電気ネットワークはソース ベースであり、パーティション型の層定義が使用されます。 配電ネットワークでは各送電線にサブネットワーク コントローラーとして回路遮断器が使用されます。 変電所内の電力変圧器も、変電所内のその電圧のすべての設備のサブネットワーク コントローラーと見なされます。 送電ネットワークでは、送電線の両端でサブネットワーク コントローラーとして変電設備を使用して、送電線のトレースが管理されます。
  • ガス - ガス供給ネットワークはソース ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 取引量メーターや相互接続など、一般的な領域のすべてのガス ソースがソースとして使用されます。
  • 雨水 - 雨水ネットワークはシンク ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 集水域では、排水口がサブネットワーク コントローラーとして機能します。
  • 下水 - 下水ネットワークはシンク ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 下水排出域では、ネットワーク内の廃水処理プラントやその他のシンクがサブネットワーク コントローラーとして機能します。
  • 水道 - 水道ネットワークはソース ベースであり、階層型の層定義が使用されます。 水処理工場、井戸、貯水池、システム相互接続などの水源が水道システムのソースとして使用されます。

Value Table
in_standalone_classes
[in_standalone_classes,...]
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに属していないスタンドアロン クラスがコピーされ、出力ジオデータベースに配置されます。

Table
load_data
(オプション)

ソース クラスのデータを出力ユーティリティ ネットワークに読み込むか、出力ユーティリティ ネットワークでソース クラスのスキーマの更新のみを行うかを指定します。

  • LOADソース クラスのデータが出力ユーティリティ ネットワークに読み込まれます。 これがデフォルトです。
  • SCHEMA出力ユーティリティ ネットワークでソース クラスのスキーマの更新のみが行われます。 データは読み込まれません。
Boolean
merge_fields
(オプション)

ソース クラスのフィールドをマージして、出力ユーティリティ ネットワークのフィールドと結合するかどうかを指定します。

  • MERGEソース クラスのフィールドがマージされて、出力ユーティリティ ネットワークのフィールドと結合されます。 これがデフォルトです。
  • DO_NOT_MERGEソース クラスのフィールドはマージされず、出力ユーティリティ ネットワークのフィールドと結合されません。
Boolean
include_related
(オプション)

コピー対象として指定したソース クラスとスタンドアロン クラスの関連クラスを出力ユーティリティ ネットワークに含めるかどうかを指定します。

  • DO_NOT_INCLUDEソース クラスとスタンドアロン クラスの関連クラスが出力ジオデータベースに含まれません。 これがデフォルトです。
  • INCLUDEソース クラスとスタンドアロン クラスの関連クラスが出力ユーティリティ ジオデータベースに含まれます。
Boolean
include_attachments
(オプション)

アタッチメント テーブルを作成し、ソース クラスのアタッチメントを出力ジオデータベースに含めるかどうかを指定します。

  • DO_NOT_INCLUDEアタッチメントは出力ジオデータベースに含まれません。 これがデフォルトです。
  • INCLUDEアタッチメントが出力ジオデータベースに移行されます。
Boolean
utility_network_version

作成されるユーティリティ ネットワークのバージョンを指定します。

  • CURRENTArcGIS Pro の最新リリースと互換性のある最新バージョンのユーティリティ ネットワークが作成されます。 これがデフォルトです。
  • VERSION_7バージョン 7 のユーティリティ ネットワークが作成されます。
  • VERSION_6バージョン 6 のユーティリティ ネットワークが作成されます。
  • VERSION_5バージョン 5 のユーティリティ ネットワークが作成されます。
String

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_utility_network

出力ユーティリティ ネットワーク。

Utility Network
out_controller

出力サブネットワーク コントローラー。

File
out_layer_file

ユーティリティ ネットワークによって制御される各クラスのサブタイプ グループ レイヤーが格納される出力レイヤー ファイル。

File
out_loading_workspace

ソース データを出力ユーティリティ ネットワークにマッピングするデータ読み込みワークスペース。 これを使用することで、別のモバイル ジオデータベースを作成することなく、出力ユーティリティ ネットワークにデータを再読み込みすることができます。

File

コードのサンプル

MigrateToUtilityNetwork の例 (Python ウィンドウ)

MigrateToUtilityNetwork 関数を使用して、LocalGovernment.gdb 内の既存のジオメトリック ネットワーク内のソース クラスからソースベースの階層型水道ドメイン ネットワークを作成しています。 WaterLine などの各種フィーチャクラスにアセット タイプが定義されており、wNetworkStructure アセット グループのアセット タイプがコントローラーとして指定されています。

arcpy.un.MigrateToUtilityNetwork(r"C:\temp", r"C:\temp\LocalGovernment.gdb\wServiceBoundary", "Network", "UtilityNetwork", "MigrationDatabase", r"C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wConstructionLine StructureLine wConstructionLine # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wControlValve WaterDevice wControlValve # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wCasing StructureLine wCasing # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wCurbStopValve WaterDevice wCurbStopValve # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wFitting WaterDevice wFitting FITTINGTYPE #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wHydrant WaterDevice wHydrant # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wLateralLine WaterLine wLateralLine LINETYPE #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wMain WaterLine wMain # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wNetworkStructure WaterDevice wNetworkStructure STRUCTTYPE true;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wPump WaterDevice wPump # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wSamplingStation WaterJunction wSamplingStation # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wServiceConnection WaterDevice wServiceConnection SERVICETYPE #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wStructure StructureBoundary wStructure STRUCTTYPE #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wSystemValve WaterDevice wSystemValve # #;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wTestStation WaterDevice wTestStation # #", "Water SOURCE HIERARCHICAL", r"C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wAbandonedLine;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wAbandonedPoint;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wConstructionLine;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wElevationPt;C:\temp\LocalGovernment.gdb\WaterDistribution\wPressureZone", "LOAD", "MERGE", "INCLUDE", "DO_NOT_INCLUDE", "VERSION_7")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック