ArcGIS Pro の各「メジャー、マイナー、パッチ リリース」には、Esri テクニカル サポートに報告された不具合の修正が含まれています。 修正された不具合は、修正された問題の一覧で報告されます。
ArcGIS Pro 3.x とそれ以前のリリース間の互換性については、「ArcGIS Pro 2.x から 3.x への移行」をご参照ください。
修正された問題の一覧
3.6 で修正された問題の一覧 [PDF] をご参照ください。
- .pdf ファイルにある問題の詳細については、Esri テクニカル サポート Web サイトで不具合番号を検索してください。
- パッチがリリースされると、.pdf ファイルが更新されます。
注意:
各リリースの ArcGIS Pro のビルド番号とリリース日は、Esri テクニカル サポート Web サイトにリストされています。
新機能
メジャーおよびマイナー リリースでは新しい機能も導入されています。これは、「ArcGIS Pro の新機能」で説明されています。
削除と非推奨のお知らせ
ArcGIS Pro の今後のバージョンで機能が削除されることが決定した場合、お知らせがリリースされます。 お知らせでは、削除される内容が説明されているためワークフローに影響するかどうかを評価でき、代替機能の説明によりワークフローから同様の結果を得る別の方法を見つけることができます。また、削除が行われる時期も、決定していれば明記されるので、更新のスケジュールを設定できます。 Esri テクニカル サポート Web サイトに、ArcGIS Pro における非推奨のお知らせがリリース別に記載されています。
ArcGIS Pro に影響するサードパーティーの非推奨
VBScript
Windows 11 バージョン 24H2 では、VBScript はオンデマンドの機能となります。 バージョン 24H2 ではデフォルトで有効になっていますが、無効にすると、ArcGIS Pro の特定機能が動作しなくなります。
今後の Windows リリースでは、VBScript 機能はデフォルトで無効になります。ユーザーは必要があれば手動で有効にする必要があります。 Microsoft は、Windows のさらに後のバージョンで VBScript を完全に削除する予定があることを発表しています。 ArcGIS Pro ユーザーは、できるだけ早く削除の準備を行うことをおすすめします。
Snowflake
Snowflake はパスワードによる単一要素認証のサポートを年内で終了します。 これは、ArcGIS Pro のすべてのリリースから Snowflake への接続に影響します。 Snowflake のデータに引き続きアクセスできるようにするために必要な手順については、「Esri 技術資料 35129」および ArcGIS ブログ記事「Snowflake による単一要素認証のブロック: 知っておくべきこと」をご参照ください。
Bing Maps
Bing Maps は 2028 年に廃止され、Azure Maps に置換されます。 Bing Maps から Azure Maps への移行の手順については、Microsoft Azure のドキュメントをご参照ください。
ArcGIS Pro 3.6 で削除された機能
以降のサブセクションでは、ArcGIS Pro 3.6 で削除された機能について説明します。
IBM Db2 11.1 のサポート終了
IBM Db2 11.1 は ArcGIS でのサポートを終了しました。 ArcGIS をソフトウェアの最新バージョンで使用するには、データベースをアップグレードする必要があります。
Microsoft SQL Server 2017 のサポート終了
SQL Server 2017 は ArcGIS でのサポートを終了しました。 ArcGIS をソフトウェアの最新バージョンで使用するには、データベースをアップグレードする必要があります。
PostgreSQL 13.x のサポート終了
PostgreSQL 13.x は ArcGIS でのサポートを終了しました。 ArcGIS をソフトウェアの最新バージョンで使用するには、データベースをアップグレードする必要があります。
ライセンス変換の変更
2025 年 12 月 1 日付けで、My Esri で指定ユーザー ライセンスから単独使用ライセンスまたは同時使用ライセンスへ、またはこれらのライセンスから指定ユーザー ライセンスへの変換ができなくなります。
- 既存の単独使用ライセンスは ArcGIS Pro 3.6 で有効です。 それ以降のバージョンでは、新規ライセンスを取得する必要があります。
- 既存の同時使用ライセンスは ArcGIS Pro 3.6 で有効ですが、それ以降のバージョンでは無効になります。
License Manager は非推奨となりました
ArcGIS License Manager は、2025 年 7 月 1 日に非推奨となりました。 ArcGIS Pro などの、同時使用ライセンスを利用するソフトウェアが開発終了バージョン サポートに移行するまで、2028 年まで更新が提供されます。 詳細については、同時使用ライセンス タイプおよび ArcGIS License Manager の非推奨に関するお知らせをご参照ください。
今後のリリースで削除される機能
以降のサブセクションでは、ArcGIS Pro 3.6 より後のリリースでの削除が予定されている機能について説明します。
レビューアー ワークスペースおよび関連ツールのサポート
ArcGIS Data Reviewer レビューアー ワークスペースに基づいたデータ品質ワークフローと関連ツールは非推奨となりました。次のリリースで削除される予定です。 ArcGIS Data Reviewer 属性ルールベースのワークフローに移行することをおすすめします。
次のツールと機能が廃止されます。
- レビューアー バッチ ジョブおよびレビューアー セッションをアイテムとして ArcGIS Pro プロジェクトに追加する機能
- 目視レビュー ツール (欠落フィーチャにフラグを付ける、フィーチャの参照)
- エラー管理ツール (レビューアー テーブル ウィンドウ、結果の更新ウィンドウ)
- 次を含むジオプロセシング ツールが廃止されます。
- レビューアー ワークスペースをサポートするツール ([Data Reviewer の有効化 (Enable Data Reviewer)]、[レビューアー セッションの作成 (Create Reviewer Session)]、[レビューアー セッションの削除 (Delete Reviewer Session)])
- 自動品質管理ツール (レビューアー バッチ ジョブの実行 (Execute Reviewer Batch Job) およびレビューアー テーブルに書き込み (Write To Reviewer Table))
Oracle のユーザースキーマ ジオデータベース
ArcGIS Pro 3.6 は、Oracle のユーザースキーマ ジオデータベースへの接続をサポートする最後のリリースです。 ユーザースキーマ ジオデータベースがまだある場合は、それらの内容を移動し、ユーザー スキーマ ジオデータベースを削除してください。
ArcGIS Pro 3.6 で非推奨となるジオプロセシング ツール
このリリースで非推奨となるジオプロセシング ツールを、以下のセクションでツールボックス名別に示します。
Indoors ツールボックス
次の ArcGIS Indoors ツールはこのリリースで非推奨となりました。
- Indoor ネットワーク データセットの生成 (Generate Indoor Network Dataset)
- フロア遷移の生成 (Generate Floor Transitions)
- 屋内経路の間引き (Thin Indoor Pathways)
コンパニオン ArcGIS Pro および ArcGIS Enterprise バージョン
ArcGIS は、さまざまなニーズに応じて複数の製品で拡張できるシステムです。 よく一緒に使用される 2 つの製品は、ArcGIS Pro と ArcGIS Enterprise です。 この 2 つの製品のメジャー バージョンとマイナー バージョンは一緒に開発され、それぞれが数か月以内にリリースされるため、共通の機能を導入および改善できます。
ArcGIS Pro および ArcGIS Enterprise の以前のバージョンと新しいバージョンでは、ほとんどの機能が一緒に動作しますが、コンパニオン バージョンを揃えることをおすすめします。 揃えることが難しい場合は、2 つのコンパニオン バージョンの範囲内に維持することをおすすめします。 コンパニオン バージョンを次の表に示します。
| ArcGIS Pro バージョン | ArcGIS Enterprise バージョン |
|---|---|
ArcGIS Pro 3.6 | ArcGIS Enterprise 12.0 |
ArcGIS Pro 3.5 | ArcGIS Enterprise 11.5 |
ArcGIS Pro 3.4 | ArcGIS Enterprise 11.4 |
ArcGIS Pro 3.3 | ArcGIS Enterprise 11.3 |
| ArcGIS Pro 3.2 | ArcGIS Enterprise 11.2 |
ArcGIS Pro 3.1 | ArcGIS Enterprise 11.1 |
ArcGIS Pro 3.0 | ArcGIS Enterprise 11.0 |
ArcGIS Pro 2.9 | ArcGIS Enterprise 10.9.1 |
ある機能に対して特定の最小ソフトウェア バージョンの組み合わせが必要な場合、その機能のドキュメントに情報が記載されています。
ArcGIS の使用許諾
ArcGIS の使用許諾は、「Esri 法的情報 Web サイト」に記載されています。