検証操作の使用

ArcGIS Pro でジオプロセシング ツールを使用する際、検証メッセージが表示されたり、パラメーターの表示/非表示の変化、特定のパラメーターのオプション リストの変化など、さまざまな動作に気づくかもしれません。 この対話型エクスペリエンスは、検証操作を使用して ArcGIS Pro 3.6 から ArcGIS Enterprise 12.0 に公開された Web ツールおよびジオプロセシング サービスでも利用できます。

execute および submitJob 操作で、Web ツールまたはジオプロセシング サービスを実行するためのすべての入力パラメーターが一度に指定されるのとは異なり、検証操作では、execute または submitJob 操作を使用して Web ツールまたはジオプロセシング サービスを実行する前に、入力を複数回確認および調整できます。

検証操作の使用要件

検証操作を使用したり、公開された Web ツールまたはジオプロセシング サービスを使用する際に目的の対話機能を実現したりするには、ツールに検証ロジックが存在し、検証機能が有効化されている必要があります。

既存の検証ロジックを含むツールの使用

ArcGIS Pro の多くのツールには、検証ロジックが含まれています。 たとえば、入力パラメーターにフィーチャクラスまたはテーブルを指定すると、従属フィールド パラメーターによって、そのレイヤーのすべてのフィールドが自動的に設定されます。 別の例として、あるパラメーターで特定のオプションを指定すると、他のパラメーターが表示または非表示になる場合があります。

カスタマイズされた検証ロジックを含むツールの作成

デフォルトの検証ロジックが不十分な場合は、Python スクリプト ツールまたは Python ツールボックスを使用した、カスタマイズされた検証コードを使用してください。

検証機能の有効化

ArcGIS Pro からツールを公開する際に検証をサポートするには、Web ツール設定[検証] パラメーターを有効にします。

GeoprocessingSharingDraft クラスを使用して Python で公開する場合は、capabilities プロパティで Validate オプションを使用されていることを確認してください。

互換性のあるクライアントの使用

ArcGIS Pro 3.6 以降の Web ツールまたはジオプロセシング サービスを使用するか、カスタム Web アプリを作成して検証操作を使用します。

ArcGIS Pro での検証の使用

Web ツールまたはジオプロセシング サービスを実行する前に入力を検証するには、[実行] ボタンの左側にある [検証] ボタンをクリックします。 ツールの検証ロジックに応じて、次の操作を実行できます:

  • パラメーターの有効な値の変更。
  • 従属フィーチャまたはテーブル入力に基づいたフィールド リストの更新。 これは、以前のリリースでも利用可能です。
  • パラメーター メッセージのカスタマイズ。
  • パラメーターの無効化または有効化。
  • フィーチャ、テーブル、ラスター データ タイプ以外の入力タイプの値の変更。

ローカル ツールの実行とは異なり、Web ツールまたはジオプロセシング サービスの検証は、パラメーターに値を入力した後、クリックして別の場所へ移動したり、マウスがフォーカスを外したりしても自動的には実行されません。

ArcGIS REST API での検証の使用

ArcGIS REST API を使用して Web アプリをカスタマイズするには、Validate 操作をご参照ください。