移動モードは、運転や歩行などの交通手段や車両や歩行者の特徴を表す、解析設定のコレクションです。 解析に使用されるインピーダンス属性 (最適化されるコスト属性)、適用される規制、U ターン ポリシー、階層が使用されるかどうか、および出力ジオメトリーの単純化許容値を定義します。
ネットワーク解析の実行時は、解析に使用するネットワーク データセットまたはサービスから事前構成された移動モードのいずれかを使用することも、ニーズに合わせて移動モード設定を手動で変更することもできます。
解析に使用される移動モードとその設定を表示または変更する
Network Analyst レイヤーのリボンで、ネットワーク解析レイヤーの移動モード プロパティを表示または変更できます。

現在の解析についてこの移動モードの設定を表示または変更するには、以下の手順を実行します:
- [コンテンツ] ウィンドウで Network Analyst レイヤーを選択して、対応するリボン オプションを表示します。
- 選択した Network Analyst レイヤーに関連するリボンがアクティブになります。
- [移動モード] グループの起動ボタンをクリックします。

[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスが表示され、[移動モード] ページが開きます。
移動モード設定を変更し、[OK] をクリックしてプロパティ ダイアログ ボックスを閉じると、その移動モードは、そのレイヤーに固有のカスタム移動モードになります。 カスタム移動モードは、ネットワーク データ ソースの移動モードに関連付けられておらず、他のネットワーク解析レイヤーでは使用することはできません。 カスタム移動モードの名前は、リボン上で山括弧 (<>) で囲まれて表示されます。

解析で使用されるインピーダンス属性の表示または変更と単位の確認
インピーダンス属性は、解析で最適化されるコスト属性です。 また、一部の入力フィールドと設定を解釈するために使用され、一部の出力フィールドで報告される、計測の単位も決定します。
[移動モード] プロパティ ページの [コスト] セクションには、インピーダンス属性とその単位が表示されます。 配車ルート解析タイプで使用される、移動モードの時間属性と距離属性も表示されます。

移動モードのインピーダンスの単位は、すぐに参照できるよう移動モードの横の Network Analyst レイヤーのリボンにも表示されます。

解析に適用される規制の表示または変更
規制は、移動が禁止、推奨されない、または推奨されている場所を制御します。
[移動モード] プロパティ ページの [規制] セクションには、利用可能な規制属性のリストが表示されます。 オンになっているものが解析に使用されます。

各規制属性には、解析に合わせて値を調整できる 1 つ以上の属性パラメーターがあります。 たとえば、この解析の高さ規制には車高を調整するパラメーターがあります。
各規制の横にある [パラメーター] エリアを展開すると、パラメーターとその値を表示し、変更できます。

解析の U ターン ポリシーの表示または変更
U ターン ポリシーは、車両が U ターンできるかどうかと U ターンできる場所を制御します。
[移動モード] プロパティ ページの [U ターン] セクションには、移動モードの U ターン ポリシーが表示されます。

解析で階層を使用するかどうかの表示または変更
階層は、ネットワーク エレメントに割り当てられる順序またはランクです。これを使用すると、解析による検索が必要な道路の数を制限することで、ネットワーク解析のパフォーマンスが向上します。
[移動モード] プロパティ ページの [高度な設定] セクションにある [階層を使用] チェックボックスは、この移動モードで解析を実行する際に階層を使用するかどうかを指定します。 ネットワーク データ ソースに階層属性がない場合、チェックボックスは無効になります。

解析のジオメトリーの単純化の表示または変更
ジオメトリーの単純化設定は、移動モードが解析結果のジオメトリーを単純化するかどうか、またどの程度単純化するかを指定します。 単純化を使用しない場合、出力ジオメトリーはネットワークのジオメトリーと完全に一致します。
[移動モード] プロパティ ページの [高度な設定] セクションにある [出力ジオメトリーの単純化] チェックボックスと単純化許容値コントロールを使用して、ジオメトリーの単純化を指定します。
