プロジェクトへのロケーター ビューの追加

ポータル上のアイテムから追加されたジオコード サービスや、ポータル上のユーティリティ サービスからプロジェクトに自動的に追加されたジオコード サービスなど、プロジェクトに追加された任意のジオコード サービスから、ロケーター ビュー (設定またはジオコーディング基本設定が適用されたジオコード サービスのバージョン) を作成できます。 ロケーター ビューで構成する設定はすべて、[場所検索] ウィンドウでの候補の生成、[場所検索] ウィンドウでの場所の検索、[テーブルのジオコーディング] ウィンドウまたは他のジオプロセシング ツールでのジオコーディング、[この場所の情報] または [住所インスペクター] を使用した場所の特定にロケーターを使用するときに適用されます。 異なる名前を指定する限り、異なる設定が適用された同じジオコード サービスの複数のロケーター ビューを作成でき、元のジオコード サービスがスクリプト環境でアクセスできる限り、ロケーター ビューを使用して Python で自動化できます。

ArcGIS World Geocoding Service のロケーター ビューを作成してローカル ジオコーディングを実行

範囲を指定して、ジオコーディングを地域または地方に制限できます。

地域または地方の中で定期的にジオコーディングするが、ArcGIS World Geocoding Service を使用する場合は、ジオコード サービスに範囲の設定を適用するロケーター ビューを作成すると便利なことがあります。 この例では、カリフォルニア州サンディエゴにジオコーディングを制限するロケーター ビューを作成します。

  1. プロジェクトに ArcGIS World Geocoding Service を追加します。

    ArcGIS World Geocoding Service がユーティリティ サービスとして構成されているポータルにサイン インしている場合は、ジオコード サービスがプロジェクトに自動的に追加されます。 このサービスが自動的に使用可能にならない場合は、「ArcGIS Server 接続」を通じてサービスを追加できます。

  2. [場所検索] ウィンドウを開き、「San Diego, CA」を検索します。

    マップがカリフォルニア州サンディエゴにズームします。

  3. [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーで ArcGIS World Geocoding Service を右クリックし、[ビューの作成] 構成済みロケーター ビュー をクリックします。

    [ビューの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. 新しいロケーター ビューの一意の名前 (たとえば、「WGS_SanDiego」) を指定します。
  5. [ビューの構成] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] タブを開きます。
  6. [一致オプション] セクションを展開し、[範囲] ドロップダウン メニューまで下にスクロールします。
  7. ドロップダウン メニューから [現在の表示範囲] オプションを選択します。

    ドロップダウン メニューの下に表示される範囲値が更新され、マップの現在の範囲が表示されます。マップはカリフォルニア州サンディエゴにズームしています。

  8. [OK] をクリックして、新しいロケーター ビューを保存します。

    これで、[WGS_SanDiego] ロケーター ビューが [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーに新しいジオコード サービスとして表示されるようになりました。

  9. [場所検索] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用して、場所または住所を検索します。

    カリフォルニア州サンディエゴ内の場所だけが [WGS_SanDiego] から返されることに注意してください。

  10. [テーブルのジオコーディング] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用します。

    [テーブルのジオコーディング] ウィンドウで [WGS_SanDiego] を使用して返されるバッチ ジオコーディング結果はすべて、カリフォルニア州サンディエゴ内にあることに注意してください。

ArcGIS World Geocoding Service のロケーター ビューを作成して目標物のジオコーディングを実行

範囲を指定して、ジオコーディングを地域または地方に制限できます。

住所ではなく目標物を定期的にジオコーディングするが、ArcGIS World Geocoding Service を使用する場合は、ジオコード サービスにカテゴリ設定を適用するロケーター ビューを作成すると便利なことがあります。 この例では、ジオコーディングを POI カテゴリーに制限するロケーター ビューを作成します。

  1. プロジェクトに ArcGIS World Geocoding Service を追加します。

    ArcGIS World Geocoding Service がユーティリティ サービスとして構成されているポータルにサイン インしている場合は、ジオコード サービスがプロジェクトに自動的に追加されます。 このサービスが自動的に使用可能にならない場合は、「ArcGIS Server 接続」を通じてサービスを追加できます。

  2. [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーで ArcGIS World Geocoding Service を右クリックし、[ビューの作成] 構成済みロケーター ビュー をクリックします。

    [ビューの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 新しいロケーター ビューの一意の名前 (たとえば、「WGS_POI」) を指定します。
  4. [ビューの構成] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] タブを開きます。
  5. [一致オプション] セクションを展開し、[サポートするカテゴリ] まで下にスクロールします。
  6. [ここで選択されているカテゴリーのみ] オプションを選択し、[POI] カテゴリー グループのチェックボックスをオンにします。
  7. [OK] をクリックして、ロケーター ビューを保存します。

    これで、[WGS_POI] ロケーター ビューが [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーに新しいジオコード サービスとして表示されるようになりました。

  8. [場所検索] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用して、場所または住所を検索します。

    住所ではなく、目標物の結果だけが [WGS_POI] から返されることに注意してください。

  9. [テーブルのジオコーディング] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用します。

    [テーブルのジオコーディング] ウィンドウで [WGS_POI] を使用して返されるバッチ ジオコーディング結果はすべて目標物であり、住所ではないことに注意してください。

ArcGIS World Geocoding Service のロケーター ビューを作成して優先ラベルを返す

優先都市」のラベルを指定して、ジオコード サービスのデフォルト値をオーバーライドできます。

ArcGIS World Geocoding Service が米国の住所に対して返すデフォルトの郵便番号都市ではなく、各地の都市の値が示されたジオコーディング結果を定期的に表示する必要がある場合は、サービスに優先ラベル値設定を指定すると便利なことがあります。 この例では、地方都市を「優先都市」のラベルとして返すロケーター ビューを作成します。

  1. プロジェクトに ArcGIS World Geocoding Service を追加します。

    ArcGIS World Geocoding Service がユーティリティ サービスとして構成されているポータルにサイン インしている場合は、ジオコード サービスがプロジェクトに自動的に追加されます。 このサービスが自動的に使用可能にならない場合は、「ArcGIS Server 接続」を通じてサービスを追加できます。

  2. [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーで ArcGIS World Geocoding Service を右クリックし、[ビューの作成] 構成済みロケーター ビュー をクリックします。

    [ビューの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 新しいロケーター ビューの一意の名前 (たとえば、「WGS_LocalCity」) を指定します。
  4. [ビューの構成] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] タブを開きます。
  5. [表示オプション] セクションを展開し、[優先する都市名] まで下にスクロールします。
  6. [各地の都市名] オプションを選択します。
  7. [OK] をクリックして、ロケーター ビューを保存します。

    これで、[WGS_LocalCity] ロケーター ビューが [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーに新しいジオコード サービスとして表示されるようになりました。

  8. [場所検索] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用して、郵便番号都市と各地の都市が異なる地域で場所または住所を検索します。

    [WGS_LocalCity] から返されるすべての結果に、適用先の各地の都市のラベル値が含まれることに注意してください。 この設定は、[場所検索] ウィンドウで生成される候補にも適用されることに注意してください。

  9. [テーブルのジオコーディング] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用します。

    [テーブルのジオコーディング] ウィンドウで [WGS_LocalCity] を使用して返されるすべてのバッチ ジオコーディング結果に、適用先の各地の都市のラベル値が含まれることに注意してください。

ジオコーディング結果の詳細情報を返す ArcGIS World Geocoding Service ロケーター ビューの作成

ジオコーディングされた住所の一致するナラティブを返すように指定できます。

ArcGIS World Geocoding Service を使用して住所を定期的にジオコーディングし、一致した候補がどのように生成されたかを理解したい場合は、一致するナラティブを返すロケーター ビューを作成すると便利な場合があります。 この例では、入力文字列の各部分がサービスによってどのように処理または分類されたかについての詳細を提供するようにロケーター ビューが構成されています。

  1. プロジェクトに ArcGIS World Geocoding Service を追加します。

    ArcGIS World Geocoding Service がユーティリティ サービスとして構成されているポータルにサイン インしている場合は、ジオコード サービスがプロジェクトに自動的に追加されます。 このサービスが自動的に使用可能にならない場合は、「ArcGIS Server 接続」を通じてサービスを追加できます。

  2. [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーで ArcGIS World Geocoding Service を右クリックし、[ビューの作成] 構成済みロケーター ビュー をクリックします。

    [ビューの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 新しいロケーター ビューの一意の名前 (たとえば、「WGS_MatchDetails」) を指定します。
  4. [ビューの構成] ダイアログ ボックスの [ジオコーディング オプション] タブを開きます。
  5. [一致オプション] セクションを展開し、[一致するナラティブを含める] ドロップダウン メニューまで下にスクロールします。
  6. ドロップダウン メニューから [はい] オプションを選択します。
  7. [OK] をクリックして、ロケーター ビューを保存します。

    これで、[WGS_MatchDetails] ロケーター ビューが [カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーに新しいジオコード サービスとして表示されるようになりました。

  8. [場所検索] ウィンドウでこのロケーター ビューを使用して、場所または住所を検索し、一致するナラティブを表示します。

    住所が一致した場合、ロケーター ビューの下にそのロケーター ビューが返した住所の候補がリスト形式で表示され、マップ上にラベル付きのポイントとして表示されます。

  9. リスト内の結果を右クリックして、[詳細の表示] を選択すると、ジオコーディング結果に関する詳細情報が [ポップアップ] ウィンドウに表示されます。

    一致した候補者の詳細情報を表示するには、[ポップアップ] ウィンドウの [一致するナラティブ] セクションまでスクロールします。

    詳細の表示ポップアップに表示される、一致するナラティブの結果

    一致するナラティブ コードと説明の完全なリストについては、「一致するナラティブ コードの説明」をご参照ください。

ロケーター ビューを作成する際に必要に応じて適用できる多数の設定またはジオコーディング基本設定があり、それらの設定は ArcGIS Pro でのすべてのジオコーディング操作に適用されます。

注意:
プロジェクト内のロケーター ビューを変更するには、[カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーでロケーター ビューを右クリックし、[ビューの編集] ロケーター ビューの編集 を選択します。

注意:
プロジェクトからロケーター ビューを削除するには、[カタログ] ウィンドウの [ロケーター] フォルダーでロケーター ビューを右クリックし、[ビューの削除] ロケーター ビューの削除 を選択します。