どのドメイン ネットワークも、固定のスキーマを持つ一連のフィーチャクラスとテーブルで構成されます。 通信ドメイン ネットワークの追加ツールを使用して通信ドメイン ネットワークを作成すると、ネットワーク内の回路を管理できるように、さらに 3 つのテーブル (Circuit、CircuitSection、Subcircuit) が作成されます。 これらのシステム管理によるテーブルは読み取り専用ですが、帰属のためのユーザー定義フィールドは追加できます。
Circuit テーブルには、通信ドメイン ネットワーク内の回路に関する情報が格納されています。 各行は回路を表し、回路を定義するセクション (存在する場合) に関する情報が含まれています。
CircuitSection テーブルには、回路を定義するセクションに関する情報が格納されています。 セクションは、1 回のトレースで取得したエレメントの集合を表します。 このテーブルには 1 つのセクションのレコードが複数存在し、各行はそのセクションで使用する場所 (始点、停止点、またはサブ回路) を表します。 テーブル内のセクションごとに 1 つ以上の開始位置と停止位置が必要です。
Subcircuit テーブルには、回路の容量または帯域幅を共有する回路区分 (サブ回路) に関する情報が格納されています。
回路管理テーブル内の情報は、回路定義をインポートするか、回路が検証されるか、トポロジーが有効化または検証されるか、回路に変更が加えられると更新されます。 ユーティリティー ネットワーク内の他のクラスと同様に、回路管理テーブルでも編集情報の記録が有効になっており、エンタープライズ デプロイメントで作業している場合は、ブランチ バージョン対応登録も行われています。
回路管理テーブルは、ユーティリティー ネットワーク レイヤーを含むマップに追加され、アクティブなマップの [コンテンツ] ウィンドウにも表示されます。
注意:
回路管理テーブルは、通信ドメイン ネットワークを含むユーティリティー ネットワークのスキーマ内にのみ存在します。
回路テーブル
Circuit テーブルには、次の情報が格納されています:
- 回路の名前。
- 回路のステータス (クリーン、ダーティー、または無効)
- 回路が削除されているかどうか (ISDELETED = True)。
- 回路に関する情報が最後に検証またはエクスポートされた日時。
- セクションが存在しない場合 (セクション化されていない回路)、回路を定義する開始位置と停止位置は、テーブル内の 1 つのレコードを使用してモデル化されます。
- セクションが存在する場合は、回路内のセクション間の論理的な接続性を定義するセクションの順序に関する情報。
回路テーブルには、次の属性があります。
| フィールド名 | フィールド エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
| OBJECTID | Object ID | テーブル内のレコードのオブジェクト ID。 |
| NAME | 名前 | 回路の名前。 |
| SECTIONORDER | Section order | CircuitSection テーブル内のセクション間の論理的な接続性のグラフを JSON 文字列として保存します。 たとえば、3 つのセクション (1、2、3) で構成される回路の場合、セクション 1 がセクション 2 に接続され、セクション 2 がセクション 3 に接続されている場合、セクションの順序は {“1”:[2],“2”:[3],“3”:[]} として表されます。 セクション間に接続が存在しない場合は、回路のすべてのセクションが並列配置と解釈され、ROLE 属性値が Start and End になります。 ISSECTIONED が False の場合は、NULL になります。 |
| STATUS | Status | 回路がクリーンであるか、ダーティーであるか、無効であるかを指定します。 |
| ISDELETED | Is deleted | 回路が論理的に削除済みとしてマークされているかどうかを指定します。 True は、その回路が論理的に削除されていることを意味し、False は、その回路が通信ドメイン ネットワーク内に回路として存在していることを意味します。 ISDELETED が True であり、[エクスポートを承認済みに設定] パラメーターがオンの場合は、[回路のエクスポート] ツールを使用して、テーブルからレコードが削除されます。 |
| LASTVERIFIED | Last verified | 検証操作または回路の確認ツールを使用してテーブル内の回路が最後に検証された日時。 |
| LASTEXPORTED | Last exported | [回路のエクスポート (Export Circuits)] ツールを使用してテーブル内の回路が最後にエクスポートされた日時。 |
| STARTLOCATIONSOURCEID | Start location source ID | 回路の始点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのソース ID。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、Unknown に設定されます。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONID | Start location ID | 回路の始点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのグローバル ID。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 Is sectioned が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONTERMINALID | Start location terminal ID | 回路の始点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのターミナル ID。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONFIRSTUNIT | Start location first unit | 始点に関連付けられているグループの最初のユニット (たとえば、設備のユニット ID)。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONLASTUNIT | Start location last unit | 始点に関連付けられているグループの最後のユニット。 エッジ オブジェクト内でグループ化されているファイバー ストランドの数を定義する STARTLOCATIONFIRSTUNIT 属性に使用され、1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合にも使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONSOURCEID | Stop location source ID | 回路の停止点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのソース ID。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONID | Stop location ID | 回路の停止点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのグローバル ID。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONTERMINALID | Stop location terminal ID | 回路の停止点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのターミナル ID。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONFIRSTUNIT | Stop location first unit | 回路の停止位置に関連付けられているグループの最初のユニット (たとえば、設備のユニット ID)。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONLASTUNIT | Stop location last unit | 回路の停止位置に関連付けられているグループの最後のユニット。 エッジ オブジェクト内でグループ化されているファイバー ストランドの数を定義する STOPLOCATIONFIRSTUNIT 属性に使用されます。 1 つの始点と停止点を含むセクション化されていない回路をモデル化する場合に使用されます。 ISSECTIONED が True の場合は、NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| ISSECTIONED | Is sectioned | セクションのある回路がモデル化されているか、セクションのない回路がモデル化されているか (つまり、1 つの始点と 1 つの停止点を含むセクション化されていない回路 [単純な回路] であるかどうか) を示します。 デフォルトは False です。 |
| CIRCUITTYPE | Circuit type | 回路を物理回路にするか仮想回路にするかを指定します。 SECTIONTYPE 値が Virtual の 1 つ以上のセクションが回路に含まれている場合、その回路は仮想回路と見なされます。 デフォルトは Physical です。 |
| CONFLICTCONTAINERSTATE | 競合格納器の状態 | 前回のリコンサイル操作以降に回路とそれに関連するセクションまたはサブ回路が変更されたかどうかを指定します。 すべての回路は競合格納器です。 |
| GLOBALID | Global ID | テーブル内の行のグローバル ID。 この値は、CircuitSection テーブルでは CIRCUITID 値として、Subcircuit テーブルでは PROVIDERID 値として参照されます (適用可能な場合)。 |
回路に関する追加情報 (所有権など) を伝えるために、Circuit テーブルにフィールドをさらに追加できます。 これらのフィールドは編集可能であり、回路を作成または修正する際に更新できます。
CircuitSection テーブル
CircuitSection テーブルには、次の情報が格納されています:
- 回路内のセクションを構成している情報
- セクション レコードが属している回路とのリレーションシップ
- セクション レコードを定義しているフィーチャまたはオブジェクトに関する情報
CircuitSection テーブルには、次の属性があります:
| フィールド名 | フィールド エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
| OBJECTID | Object ID | テーブル内のレコードのオブジェクト ID。 |
| CIRCUITID | Circuit ID | セクションが属している回路のグローバル ID。 ヒント:CircuitSection テーブルは、1 つの回路に属しているすべてのセクションをグループ化するために、CIRCUITID フィールドで順序付けすることができます。 |
| SECTIONID | Section ID | 回路内のセクション ID。 |
| STARTLOCATIONSOURCEID | Start location source ID | 回路セクションの始点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのソース ID。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、Subcircuit テーブルのエイリアスを参照します。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONID | Start location ID | 回路セクションの始点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのグローバル ID。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、そのサブ回路のグローバル ID を参照します。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONTERMINALID | Start location terminal ID | 回路セクションの始点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのターミナル ID。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONFIRSTUNIT | Start location first unit | 回路セクションの開始位置に関連付けられているグループの最初のユニット (たとえば、設備のユニット ID)。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STARTLOCATIONLASTUNIT | Start location last unit | 回路セクションの開始位置に関連付けられているグループの最後のユニット。 回路セクションのエッジ オブジェクト内でグループ化されているファイバー ストランドの数を定義する STARTLOCATIONFIRSTUNIT 属性に使用されます。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONSOURCEID | Stop location source ID | 回路セクションの停止点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのソース ID。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が NULL になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONID | Stop location ID | 回路セクションの停止点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのグローバル ID。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONTERMINALID | Stop location terminal ID | 回路セクションの停止点に関連付けられているフィーチャまたはオブジェクトのターミナル ID。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONFIRSTUNIT | Stop location first unit | 回路セクションの停止位置に関連付けられているグループの最初のユニット (たとえば、設備のユニット ID)。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| STOPLOCATIONLASTUNIT | Stop location last unit | 回路セクションの停止位置に関連付けられているグループの最後のユニット。 回路セクションのエッジ オブジェクト内でグループ化されているファイバー ストランドの数を定義する STOPLOCATIONFIRSTUNIT 属性に使用されます。 回路セクションがサブ回路に関連付けられている場合は、値が -1 になります。 デフォルトは NULL です。 |
| ROLE | ロール | 回路内のレコードのロールを指定します。 回路の開始、終了、および中間セクションを識別する場合に使用されます。 このシステム管理によるフィールドは、Circuit テーブルの SECTIONORDER フィールドから取得されます。 デフォルトは Start and End です。 値は次のとおりです。
|
| SECTIONTYPE | Section type | 回路セクションが物理的か仮想的かを指定します。 デフォルトは Physical です。 |
| GLOBALID | Global ID | テーブル内の行のグローバル ID。 |
Subcircuit テーブル
Subcircuit テーブルには、次の情報が格納されています:
- サブ回路の名前。
- サブ回路の元となるプロバイダー回路の名前
- サブ回路を使用している回路の名前
Subcircuit テーブルには、次の属性があります。
| フィールド名 | フィールド エイリアス | 説明 |
|---|---|---|
| OBJECTID | Object ID | テーブル内のレコードのオブジェクト ID。 |
| NAME | 名前 | サブ回路の名前。 |
| PROVIDERID | Provider ID | サブ回路の元となる Circuit テーブル内の回路のグローバル ID。 |
| CONSUMERID | Consumer ID | サブ回路を使用している Circuit テーブル内の回路のグローバル ID。 |
| GLOBALID | Global ID | テーブル内の行のグローバル ID。 |