ユーティリティー ネットワークを操作する場合は、不整合を追跡するために、エラーが生成されます。 エラーは、ダーティー エリアおよび関連付けのテーブルに保存されて、ダーティー エリア サブレイヤーおよび [関連付けの変更] ウィンドウを通じて、参照されます。
ダーティー エリア サブレイヤーおよび [エラー インスペクター] ウィンドウを使用して、エラーに関連するダーティー エリアを特定できます。 ダーティー エリアを確認すると、そのネットワーク フィーチャに関連する特定のエラーを識別できます。
エラーへのアクセス
エラーにアクセスするには、ユーティリティー ネットワーク レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウにリストされていなければなりません。 ない場合は、[カタログ] ウィンドウからアクティブなマップに追加します。
ダーティー エリア サブレイヤーにアクセスするには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[ユーティリティー ネットワーク] レイヤーを展開します。
[ダーティー エリア] サブレイヤーが表示されます。

- [ダーティー エリア] サブレイヤーを右クリックして、[属性テーブル]
をクリックすると、そのレイヤーに関連する属性テーブルが開きます。 - ダーティー エリア属性テーブルを検索して、エラーを特定します。
エラー コードが 0 より大きいダーティー エリアは、エラー状態のフィーチャに関連しています。
注意:
[関連付けの変更] ウィンドウに、エラー状態が検出された関連付けが表示されるとともに、関連付けられたフィーチャまたはオブジェクトの横に、オレンジ色のインジケーターが表示されます。 ウィンドウのインジケーターにポインターを合わせると、ツールチップにエラーの追加情報が表示されます。
エラーのある非空間ジャンクションとエッジ オブジェクトの関連付けの件数は、[ユーティリティー ネットワーク プロパティ] ダイアログ ボックスの [ネットワーク プロパティ] タブにある [ネットワーク トポロジー] セクションで、[エラーのある非空間オブジェクト] にリストされます。
カスタム式が設定されたポップアップが構成され、ダーティー エリアで識別されたエラーを調査および解釈するための追加情報が提供されます。 また、[エラー インスペクター] ウィンドウを使用して、品質保証ワークフローを実行し、エラーを確認することもできます。
エラー属性について
ダーティー エリア テーブルには、ポップアップの式または [エラー インスペクター] ウィンドウでのエラーの特定と操作に使用されるいくつかの属性フィールドがあります。 この情報は、ポップアップおよび [エラー インスペクター] ウィンドウに表示され、エラー シナリオの理解や管理に役立ちます。
ポップアップの式およびエラー インスペクター テーブルには、ダーティー エリア テーブル内の属性の他に、次の属性が含まれています。
Error(s)- 判読可能なエラーの番号と説明を提供します。
たとえば、Error code の値が 10 のレコードは、Error(s) では 10: Invalid connectivity - The edges are different subtypes and cannot connect. と表示されます。
ポップアップの式では、Status フィールドの説明を提供する追加の属性が表示されます。
Status Description- ダーティー エリアを作成した操作に関する追加情報を提供します。
たとえば、Status の値が 9 のレコードは、エラーのあるフィーチャが修正された状況で、Status Description に、1:Inserted/Updated feature, 8:Feature error と表示されます。
ダーティー エリア テーブル内のエラー属性
| フィールド エイリアス | 説明 | 値の例 |
|---|---|---|
| Status | ダーティー エリアの状態。 ビットマスク値を使用して、ダーティー エリアを作成した操作の種類をシンボル化します。 以下に従ってシンボル化されます。
たとえば、Status の値 4 は、16 (2^4 = 16) と表されます。 複数の操作からダーティー エリアが作成された場合、または複数のエラーが存在する場合、値が合計されます。 ネットワーク トポロジーが無効になると、ダーティー エリアの値に 0 が表示されます。 エラー インスペクター テーブルに Status フィールドは含まれません。 | 16 |
| Network Source ID | エラー状態のクラスのソース ID。 エラー状態のネットワーク フィーチャのソース ID を使用して、クラス名を文字列として表示します。 | Electric Distribution Line |
| Feature Guid | エラー状態のネットワーク フィーチャの GUID。 | {C02B38E4-09A6-4BA8-83A3-E432895F7AFA} |
| Error code | フィーチャに関連するエラー コードを表すビットマスク値。 ビットマスク値は、1 つまたは複数のエラーを表すことができます。 エラー コード 0 は、ダーティー エリアにエラーがないことを示します。 たとえば、Error code の値 9 は、512 (2^9 = 512) と表されます。 複数の操作からダーティー エリアが作成された場合、または複数のエラーが存在する場合、値が合計されます。 エラー インスペクター テーブルに Error code フィールドは含まれません。 | 33554944 |
| Error message | Error message フィールドは、エラーに関連する追加のコンテキスト情報を提供します。 この情報は、エラー、関連先フィーチャのフィーチャ ソース ID 値、およびエラー内のネットワーク フィーチャまたはフィーチャのグローバル ID を返すよう、書式設定されています。 これは、<エラー ID>, <関連先フィーチャ ソース ID>, <GUID> として表されます。 この例では、複数のジャンクション フィーチャが一致ジオメトリーを共有するシナリオを示します。エラーは、25 で FeatureSourceID は、9 (Electric Distribution Device) です。 最後に、ルールに違反している一致フィーチャのグローバル ID がリストされます。 注意:エラー メッセージが 512 文字の割り当てを超過すると、フィールドは切詰められ、ルール違反が追加で発生していることを示すメッセージが返されます。 この場合は、表示されたエラー状況に対応したうえで、検証操作を再度実行します。 エラー ID 9 の場合、RuleID(s) が追加で提供されます。 | 25,9,{DBB3570D-BA76-4CEB-BB01-64E72AB9C6FD};25,9,{C487AA2E-9A4A-468A-940F-EA2136B3AE84};25,9,{A4F75E45-B911-467E-9297-4AED2AB6A08E}; |