クラスター キーを使用すると、非空間ジャンクションおよびエッジ オブジェクトを操作するときに、ユーティリティー ネットワーク内で解析処理をより効率的に実行できます。 クラスター キーは、有効化されている場合にネットワーク トポロジーによって使用され、ネットワーク トポロジーをクエリーするトレースなどの操作を実行する場合に役立ちます。
大量の非空間データを扱う解析処理の効率を高めるために、ユーティリティー ネットワークはデータセットを均一なセルのグリッドに分割できます。 これらのセルにより、ネットワーク トポロジー内の非空間オブジェクトとそれらに関連付けられている空間フィーチャの特定が容易になり、処理効率が向上します。 CLUSTERKEY 属性フィールドは、 クラスター キーの有効化ツールを使用して、ユーティリティー ネットワーク バージョンの 4 ~ 7 に関連付けられたクラスに追加することができます。 クラスター キーの計算ツールを使用すると、オブジェクトが配置されている特定のグリッド セルを示す整数値が CLUSTERKEY 属性フィールドに入力されます。 ユーティリティー ネットワークでクラスター キーが有効になっているかどうかの情報は、[ユーティリティー ネットワーク プロパティ] ダイアログ ボックスの [ネットワーク プロパティ] タブの [一般] セクションに表示されます。
要件
クラスター キーを計算するには、次の要件が満たされている必要があります。
- ネットワーク トポロジーが、無効化されている必要があります。 ネットワーク トポロジーを有効化して、ネットワーク トポロジー内のクラスター キーの値を更新および使用します。
- ユーティリティー ネットワーク スキーマには、すべてのクラスの CLUSTERKEY 属性が含まれている必要があります。 [クラスター キーの有効化 (Enable Cluster Keys)] ツールを使用して、ユーティリティー ネットワーク バージョン 4 〜 7 のクラスに属性フィールドを追加します。
ライセンス:
エンタープライズ配置でこのツールを使用するには、アクティブなポータル アカウントは「ArcGIS Advanced Editing」ユーザー タイプ エクステンションのライセンスが付与される必要があります。
ネットワークでクラスター キーを活用するには、空間フィーチャと非空間オブジェクトを効率的にクラスター化できるように、データ読み込み操作を実行した後に、トポロジーを無効化した状態でクラスター キーを計算することをおすすめします。
データのクラスター キーの計算
[クラスター キーの計算 (Calculate Cluster Keys)] ツールを使用して CLUSTERKEY 属性フィールドを設定するには、次の手順を実行します。
- [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール]
をクリックして、[ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。 - [ジオプロセシング] ウィンドウで、[クラスター キーの計算] を検索して選択します。
- [入力ユーティリティー ネットワーク] パラメーターに、ユーティリティー ネットワークを指定します。
- [範囲] パラメーターで、ドロップダウン メニューから、オプションを選択します。
- [高度なオプション] の [上書き] パラメーターで、指定した範囲内にあるフィーチャの既存のクラスター キーの値を上書きするかどうかを指定します。
- オン - 指定した範囲内にあるすべてのフィーチャの既存のクラスター キー値が上書きされます。
- オフ - 指定した範囲内にあるフィーチャの既存のクラスター キー値は上書きされません。 これがデフォルトです。
- [実行] をクリックします。
指定した範囲にあるすべてのフィーチャと配置可能なオブジェクトの CLUSTERKEY 属性が、ネットワーク トポロジー グリッド内の位置を示す整数値で更新されます。