接続

Data Reviewer のライセンスで利用可能。

サマリー

接続チェックは、同じフィーチャクラスのポイント フィーチャとポリライン フィーチャの間またはポリライン間のリレーションシップを検証して、ポリラインの特定のパターンがポイントで接続されていることを確認します。

サポートされているワークフロー

ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。

ワークフローサポートライセンス

検証属性ルール

はい (ArcGIS Pro 3.5 および ArcGIS Enterprise 11.5 以降)

ArcGIS Pro Standard ライセンスと Data Reviewer ライセンスで利用可能

制約属性ルール

いいえ

N/A

データ チェックの実行

はい (ArcGIS Pro 3.6 以降)

Data Reviewer ライセンスで利用可能

概要

フィーチャがネットワーク データセット (道路、電力線、配管など) に含まれている場合、これらのフィーチャとそれらを接続するポイントとの関連性が必要になることがあります。 たとえば、プロダクトの仕様では、すべての主要交差点のジャンクションで 4 つの道路がある、または給水本管の T 字継手が 3 つの配管に接続している必要がある場合があります。 このリレーションシップを接続と呼びます。

接続チェックは、ポリライン フィーチャのデジタイズ方向、指定したポリライン属性のパターンまたは値、欠落したポイント フィーチャの位置に基づいてリレーションシップを特定するように構成することもできます。

業界シナリオ

このチェックは次のようなシナリオで使用できます。

  • 電力業界では、導体がステップ変圧器に接続されている場合に導体の動作電圧が異なることを検証する必要がある場合があります。
  • Pipeline Referencing では、2 本の配管に接続されていない、または直径が同じ 2 本の配管に接続されている径違い継手として指定されているポイントでエラーを特定する必要がある場合があります。
  • 上下水道事業業界では、同じマンホールへの方向 (フロー) をデジタイズする 2 つの隣接した下水ラインを特定する必要がある場合があります。

属性ルールの構文

次の表で、検証属性ルール パラメーターについて説明します。

パラメーター必須説明ワークフロー

サブタイプ

いいえ

ルールが適用されるサブタイプ (複数可)。

検証

属性

いいえ

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリー。

検証

比較するフィーチャ

はい

入力フィーチャは、このデータ ソースのフィーチャへのリレーションシップに基づいて、エラーとして返されます。

有効な入力は、ポリライン フィーチャのみです。

このパラメーターは、ルールがポイント フィーチャクラスに構成されている場合のみ表示されます。

検証

フィルター (Filter)

いいえ

[比較するフィーチャ] パラメーターで指定されたデータ ソースからルールに含めるフィーチャを特定するクエリー。

検証

検索目標

はい

ポイントで接続しているポリライン フィーチャの数、または端点で交わっているラインの数を指定します。

クエリーは、定義された検索目標の条件に合うすべての接続をエラーとして返します。

  • [と等しい] - 指定された値が、ポイントで接続しているポリライン フィーチャの数、または端点で交わっているラインの数と等しい。
  • [と等しくない] - 指定された値が、ポイントで接続しているポリライン フィーチャの数、または端点で交わっているラインの数と等しくない。
  • [より小さい] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数よりも小さい、または端点で交わっているラインの数が指定された値よりも小さい。
  • [以下] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数以下である、または端点で交わっているラインの数が指定された値以下である。
  • [より大きい] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数よりも大きい、または端点で交わっているラインの数が指定された値よりも大きい。
  • [以上] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数以上である、または端点で交わっているラインの数が指定された値以上である。

検証

欠落しているポイントの位置のみを検索

いいえ

[検索目標] パラメーターで特定された接続しているポリラインの数に基づいて、欠落したポイント フィーチャの位置を特定します。

このパラメーターは、ルールがポイント フィーチャクラスに構成されている場合に表示されます。

注意:

このパラメーターを有効にすると、ルールは滑落ポイントのエラーのみを返します。

注意:

[サブタイプ][属性フィルター]、または [属性リレーションシップ] パラメーターをこのパラメーターで使用すると、偽陽性エラーが発生する可能性があります。

検証

属性リレーションシップ

いいえ

入力データ ソースのフィーチャまたは行と、[比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースとの属性値の比較。

このパラメーターは、ルールがポイント フィーチャクラスに構成されている場合に表示されます。

注意:

[比較するフィーチャ] データ ソースからのフィーチャが入力データ ソースからのフィーチャ属性と一致する場合、エラーが生成されます。

検証

デジタイズ方向を使用

いいえ

ポリライン フィーチャがデジタイズされている期待される方向またはパターンを指定します。

  • [イン] - すべてのラインが同じポイントを基準として内向き方向にデジタイズされているインスタンスを検索します。
  • [アウト] - すべてのラインが同じポイントを基準として外向き方向にデジタイズされているインスタンスを検索します。
  • [方向が同じです] - すべてのラインが同じポイントを基準として同じ方向にデジタイズされているインスタンスを検索します。
  • [方向が同じではありません] - すべてのラインが同じポイントを基準として同じ方向にデジタイズされていないインスタンスを検索します。
  • [値の指定] - 同じポイントを基準として内向きと外向きにデジタイズするラインの数を指定するインスタンスを検索します。

検証

属性比較ルール

いいえ

特定のパターンまたは値を満たすポリライン フィーチャの属性値を比較します。

  • [すべての値が同じです] - すべてのポリライン フィーチャの値がフィールドの値と同じになります。
  • [すべての値が同じではありません] - すべてのポリライン フィーチャの値がフィールドの値と同じになりません。
  • [値の指定] - フィールドの期待値を指定します。
注意:

コード値と範囲ドメイン値の説明は、このパラメーターではサポートされていません。 代わりに、ドメイン コードを使用してください。

Null 属性値は、このパラメーターが無視される原因となります。

複数の [属性比較ルール] 値が構成されている場合、AND ロジックが使用され、すべての属性比較ルールを満たす必要があるため、エラーが発生します。

検証

名前

はい

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。

検証

説明

いいえ

非準拠フィーチャが検出されたときに定義するエラーの説明。

この情報は、修正ワークフローのガイダンスを提供するために使用されます。

検証

重要度

いいえ

非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。

この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。

検証

タグ

いいえ

ルールのタグ プロパティ。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。

検証

データ チェックの実行の構文

次の表で、データ チェックの実行パラメーターについて説明します。

パラメーター必須説明

入力フィーチャ

はい

ルールによって評価される入力フィーチャ レイヤー。

属性フィルター

いいえ

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリー。

比較するフィーチャ

はい

入力フィーチャは、このデータ ソースのフィーチャへのリレーションシップに基づいて、エラーとして返されます。

有効な入力は、ポリライン フィーチャのみです。

このパラメーターは、ルールがポイント フィーチャクラスに構成されている場合のみ表示されます。

フィルター (Filter)

いいえ

[比較するフィーチャ] パラメーターで指定されたデータ ソースからルールに含めるフィーチャを特定するクエリー。

検索目標

はい

ポイントで接続しているポリライン フィーチャの数、または端点で交わっているラインの数を指定します。

クエリーは、定義された検索目標の条件に合うすべての接続をエラーとして返します。

  • [と等しい] - 指定された値が、ポイントで接続しているポリライン フィーチャの数、または端点で交わっているラインの数と等しい。
  • [と等しくない] - 指定された値が、ポイントで接続しているポリライン フィーチャの数、または端点で交わっているラインの数と等しくない。
  • [より小さい] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数よりも小さい、または端点で交わっているラインの数が指定された値よりも小さい。
  • [以下] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数以下である、または端点で交わっているラインの数が指定された値以下である。
  • [より大きい] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数よりも大きい、または端点で交わっているラインの数が指定された値よりも大きい。
  • [以上] - 指定された値がポイントで接続しているポリライン フィーチャの数以上である、または端点で交わっているラインの数が指定された値以上である。

欠落しているポイントの位置のみを検索

いいえ

[検索目標] パラメーターで特定された接続しているポリラインの数に基づいて、欠落したポイント フィーチャの位置を特定します。

このパラメーターは、ルールがポイント フィーチャクラスに構成されている場合に表示されます。

注意:

このパラメーターを有効にすると、ルールは滑落ポイントのエラーのみを返します。

注意:

[サブタイプ][属性フィルター]、または [属性リレーションシップ] パラメーターをこのパラメーターで使用すると、偽陽性エラーが発生する可能性があります。

属性リレーションシップ

いいえ

入力データ ソースのフィーチャまたは行と、[比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースとの属性値の比較。

このパラメーターは、ルールがポイント フィーチャクラスに構成されている場合に表示されます。

注意:

[比較するフィーチャ] データ ソースからのフィーチャが入力データ ソースからのフィーチャ属性と一致する場合、エラーが生成されます。

デジタイズ方向を使用

いいえ

ポリライン フィーチャがデジタイズされている期待される方向またはパターンを指定します。

  • [イン] - すべてのラインが同じポイントを基準として内向き方向にデジタイズされているインスタンスを検索します。
  • [アウト] - すべてのラインが同じポイントを基準として外向き方向にデジタイズされているインスタンスを検索します。
  • [方向が同じです] - すべてのラインが同じポイントを基準として同じ方向にデジタイズされているインスタンスを検索します。
  • [方向が同じではありません] - すべてのラインが同じポイントを基準として同じ方向にデジタイズされていないインスタンスを検索します。
  • [値の指定] - 同じポイントを基準として内向きと外向きにデジタイズするラインの数を指定するインスタンスを検索します。

属性比較ルール

いいえ

特定のパターンまたは値を満たすポリライン フィーチャの属性値を比較します。

  • [すべての値が同じです] - すべてのポリライン フィーチャの値がフィールドの値と同じになります。
  • [すべての値が同じではありません] - すべてのポリライン フィーチャの値がフィールドの値と同じになりません。
  • [値の指定] - フィールドの期待値を指定します。
注意:

コード値と範囲ドメイン値の説明は、このパラメーターではサポートされていません。 代わりに、ドメイン コードを使用してください。

Null 属性値は、このパラメーターが無視される原因となります。

複数の [属性比較ルール] 値が構成されている場合、AND ロジックが使用され、すべての属性比較ルールを満たす必要があるため、エラーが発生します。

名前

はい

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティのサポートに使用されます。

範囲

はい

  • 表示範囲 - マップの表示範囲を評価します。
  • 全体表示 - データの表示範囲全体を評価します。

備考

チェックを使用する際には、次の点に留意してください。

  • [値の指定] オプションは、[と等しい][検索目標] パラメーターとして選択されている場合にのみ使用できます。
  • 接続チェックは、[コンポジット] チェックでは使用できません。
  • このチェックが属性 (検証) ルールとして作成される場合は、[検証] 機能を有効にして作成されたマップ、プロジェクト パッケージ、共有 Web レイヤーには、[比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースを含める必要があります。
  • [属性] および [フィルター] パラメーターには、比較演算子 (=<>><>=<=) および論理演算子 (AND/ORIN/NOT INLIKE/NOT LIKEIS NULL) のみを使用できます。
  • [属性] および [比較するフィーチャ] フィルター パラメーターでは、フィールド タイプとして、Big IntegerDate OnlyTime OnlyTimestamp Offset を使用できません。 これらのタイプが選択されると、行ヘッダーが赤色で示され、ルールを保存できなくなります。
  • [入力フィーチャ] および [比較するフィーチャ] パラメーターは、そのデータ ソースで、共通の測地基準を共有する必要があります。

    空間参照の詳細

  • このチェックがデータ チェックの実行として作成される場合は、次の条件が適用されます:
    • サブタイプ グループ レイヤーはサポートされません。

関連トピック