色は、マップ、シーン、およびレイアウト上にフィーチャ、テキスト、グラフィックスを描画するために使用するシンボルの基本的な要素です。

ArcGIS カラー システム スタイルには、120 色が含まれています。

カラー パレット

カラー パレットは、何らかのアイテム (ほとんどの場合、シンボルまたはシンボルの一部) に対して色を選択するときに表示されます。 また、テキスト、マップの背景、またはレイアウト エレメントの色である場合もあります。 色をクリックすると、ただちに適用されて、パレットが閉じます。

カラー パレットには、現在のすべてのプロジェクト スタイルで使用可能なすべての色が、スタイル別にグループ化されて表示されます。 これには、ArcGIS カラー システム スタイルに格納された RGB カラーの標準セットが含まれます (そのスタイルがプロジェクトから削除されていない場合)。 ArcGIS カラーは、デフォルトのシステム スタイルであり、新しいプロジェクトにデフォルトで追加されます。 パレットには、色のスタイル アイテムを含む他のプロジェクト スタイルの色も表示されます。 プロジェクトに含まれるスタイルの管理方法の詳細については、「スタイルのプロジェクトへの追加」をご参照ください。

ヒント:

  • 色をお気に入りスタイルに追加すると、一貫性を確保できます。 お気に入りスタイルの色は常にパレットの最上部に表示され、すべてのプロジェクトからアクセスできます。
  • 限定された色のセットで作業するには、プロジェクトから ArcGIS カラー スタイルを削除して、お気に入りスタイルや別のプロジェクトスタイルの色だけを利用するようにします。 このスタイルを削除しても、色は削除されず、いつでもそのスタイルをもう一度プロジェクトに追加することができます。 ArcGIS カラーには、色と配色のみが含まれ、他のスタイル アイテムは含まれていません。

色の適用

使用できるのは、パレットに表示される色だけではありません。 任意の色を定義して使用できます。 シンボルの色設定を変更および調整するには、以下のいずれかの方法を選択します。

スタイルからの色の検索

その他の色を検索するか、またはキーワードで色を検索するには、ドロップダウン リストの一番下にある [その他の色] をクリックします。 [色の選択] ダイアログ ボックスの右上隅にあるドロップダウン メニューを使用して、検索対象を [プロジェクト スタイル] のみ、または [すべてのスタイル] にします。

ヒント:

プロジェクト スタイルはプロジェクトが接続されているスタイルであり、システム スタイル、カスタム スタイル、お気に入りスタイルを含めることができます。 すべてのスタイルは、プロジェクトに接続されているかどうかにかかわらず、すべてのプロジェクト スタイルとすべてのシステム スタイルを示します。

[色の選択] ダイアログ ボックスの上部で、検索用語を入力して色を検索します。 色のスタイル アイテムの名前、カテゴリー、タグが検索されます。 この情報はそれぞれの色のツールチップに表示されます。 ダイアログ ボックスから色を選択して [OK] をクリックするか、[キャンセル] をクリックして、色を適用せずにダイアログ ボックスを閉じます。

スポイトを使用したマップ、シーン、レイアウトからの色の選択

[配色エディター] ウィンドウやアプリケーションの [オプション] ダイアログ ボックスを除き、カラー パレットが存在する場所ではどこでもスポイト ツールを使用できます。 スポイトを使用すると、アクティブなマップ、シーン、レイアウト内から色を選択して、現在のシンボルに適用できます。

カラー パレットの下部で、[スポイト] スポイト をクリックして、このツールをアクティブにします。 マップ、シーン、レイアウト内のシンボルの上にポインターを置きます。 ポインターとともに四角い拡大鏡が表示され、現在選択可能な色を示します。 色をクリックして選択し、ターゲット シンボルに適用します。

アクティブなマップ、シーン、レイアウトからのみ、スポイト ツールを使用して色を選択できます。 アプリケーションのリボン、ウィンドウ、または ArcGIS Pro アプリケーションの外部の任意の場所から色をクリックすることはできません。

カラー値の編集による新しい色の定義

カラー パレットの下部にある [色プロパティ] をクリックすると、[カラー エディター] ダイアログ ボックスが開きます。 カラー モデルを選択し、チャネル値を調整します。 [OK] をクリックして、色を適用します。

カラー モード

色は次の 7 つのカラー モデルのいずれかによって定義されます。

  • [RGB] - 赤、緑、青から構成される加法カラー モデル。 これがデフォルトです。
  • [HSV] - 色相、彩度、値 (明るさ) で構成される加法カラー モデル。
  • [HSL] - 色相、彩度、明度 (照度) で構成される加法カラー モデル。
  • [Lab] - 色の絶対値で構成される、デバイスに依存しないカラー モデル。
  • [グレースケール] - 黒から白に変化する 1 つのチャネルのみで構成されるモノクロームのカラー モデル。
  • [CMYK] - シアン、マゼンタ、黄、黒の各チャネルで構成される減法カラー モデル。
  • [スポット] - 印刷機の単一の印刷プレートの単一のインクとして印刷されることを想定している色。 スポット色は、ArcGIS Pro で他のカラー モデルとは別に定義されて管理されます。

色の組み合わせは、「カラー モデル」の表現です。 RGB、HSV、HSL カラー モードは、RGB カラー モデルの表現です。 CMYK カラー モードは、CMYK カラー モデルの表現です。 ArcGIS Pro では、「色の管理」の 1 つのカラー モデル (CMYK と RGB) を使用します。 Lab とグレースケール色は、表示と出力に使用されるカラー モデルに変換されます。 スポット カラーは代替色の表示または出力を行いますが、スポット カラーがサポートしている形式に出力する場合は除きます。

RGB、HSV、または HSL カラー モデルを使用する場合は、16 進数値を [Hex: #] ボックスに入力して色を定義することもできます。 通常、16 進数の色コードは 6 桁であり、3 つの桁ペアでそれぞれ 3 つのカラー チャネルが表されます。 16 進数値を指定する際には、前に # シンボルを付けても付けなくてもかまいません。 16 進数省略表記を入力することもできます。これは、桁ペアが同一の場合に使用されます。たとえば、#09C#0099CC に対応する場合などです。

色の透過表示

色の一部または全部を透過表示にすることができます。 100% の透過表示は、色の完全な透過表示または事実上の非表示を意味します。 [カラー エディター] ダイアログ ボックスを開かなくても、カラー パレットで [色なし] を直接クリックすると、色を 100% の透過表示に簡単に設定できます (これを行っても、その他のカラー チャネルには値が割り当てられたままになっているので注意してください)。色は 0% の透過表示のとき、完全に不透明です。

スタイルへの色の保存

再利用のために色を保存するには、カラー パレットで [色プロパティ] をクリックし、[カラー エディター] ダイアログ ボックスで [色をスタイルに保存] をクリックします。 名前と、必要に応じてカテゴリーとタグを入力します。 次に、保存先のスタイルを選択します。 お気に入りスタイルに保存できる色は 1 種類のみです。 保存すると、ArcGIS Pro のすべてのプロジェクトで、その色がカラー パレットから使用できるようになります。 他の編集可能なスタイルがプロジェクト内にある場合、そのスタイルに色を追加することもできます。

スタイルをプロジェクトに追加する方法の詳細については、「スタイルのプロジェクトへの追加」をご参照ください。

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