シミュレーション解析の共有

シミュレーション解析の結果をエクスポートして、他のユーザーと共有します。 シミュレーションは、次の方法で共有できます。

  • シミュレーションの進行中に TIFF 画像のコレクション。
  • 多次元 CRF ラスター データセット」のコレクション。
  • アニメーションの使用でビデオ。
  • ある時点で 1 つの画像。 [共有] タブの [出力] グループにある [クリップボードにキャプチャ] ボタン を使用して、シミュレーションの現在のステータスをキャプチャーします。
  • プロジェクト、マップ、またはレイヤー パッケージ。
    注意:

    深さと浸潤の定義に使用されるラスターは、レイヤー パッケージとして共有する場合には含まれません。

TIFF 画像のコレクションのエクスポート

シミュレーションを TIFF 画像のコレクションとしてエクスポートできます。 これには、次の手順を実行します。

  1. [シミュレーション] タブの [エクスポート] グループで、[解析結果] をクリックします。

    [シミュレーションのエクスポート] ウィンドウが表示されます。

  2. [ファイル] 見出しで、次の値を指定します。
    • [名前の接頭辞] - 結果として生成されるファイルの名前の先行文字。
    • [場所] - ファイルを保存する場所。 テキスト ボックスに保存先を指定するか、[参照] をクリックして、ファイルの保存先を参照します。
    • [鉛直単位] - 結果の生成に使用する鉛直単位。
  3. [ファイル] 見出しの [形式] で、[TIF ファイル] を選択します。
  4. [水位] 見出しで、使用可能なオプションからエクスポートするシミュレーション値を設定します。
    • [水深] - 解析標高サーフェス上の水深の値を含むシングルバンド ラスター (例: 0.1 m)。
    • [水の絶対高度] - 水面の絶対高度の値を含むシングルバンド ラスター。 これは、解析サーフェスの海面からの絶対高度とその位置における水深 (例: 0.1 m) を加算して計算されます。 たとえば、解析サーフェスが海面から 20 m の位置にあり、ある位置における水深が 0.1 m である場合、水面の絶対高度は 20.1 m となります。
    • [流速ベクトル] - セルから流出する水の正味ベクトルを表す U-V 成分値を含む 2 バンド ラスター。 これらの値は、シンボル表示のほか、水流の強度および方向の決定に使用されます。
    • [流速] - 水の流速の値 (例: 2.1 メートル/秒) を含むシングル バンド ラスター。
  5. 使用可能なオプションからエクスポートの間隔を設定します。
    • [レイヤーのキャッシュ間隔を使用] - デフォルトのステップ間隔で、キャッシュされた画像をすべてエクスポートします。 これがデフォルトです。
    • [反復回数] - 解析を同じ数のセクションに分割します。 たとえば、30 分のシナリオで 10 という数値を指定すると、シミュレーション時間の 3 分間隔で解析結果がエクスポートされます。
    • [時間ステップ] - 設定された時間間隔 (たとえば、15 分間隔) で生成される画像だけをエクスポートします。
    • [現在の状態 (のみ)] - 現在表示されている状態を示す 1 つの画像をエクスポートします。

    生成される内容を示す情報提供の警告がウィンドウの下部に表示されます。

  6. 必要に応じて、[シミュレーションの初期状態を含める] オプションをオンにして開始画像を含めます。

    デフォルトでは含まれません。

  7. [エクスポート] をクリックします。

    進捗状況を示すダイアログ ボックスが表示されます。 エクスポートが完了したら、ウィンドウの [エクスポート済みファイルを表示] をクリックして、エクスポートしたシミュレーション ファイルをオペレーティング システムのファイル エクスプローラーで表示します。

シーンと同じ座標系の TIFF 画像のコレクションは、指定した場所に保存されます。 各画像は [名前の接頭辞] 値、アンダースコア、シミュレーション値のタイプ、もう 1 つのアンダースコア、およびシミュレーションのタイム スタンプ (秒 (10 進)) で一意に命名されます。 たとえば、4.5 秒の水深を表すフレームには NamePrefix_WaterDepth_000450.tif という名前が付けら、2 分 (つまり 120 秒) のフレームには NamePrefix_WaterDepth_012000.tif という名前が付けられます。

ヒント:

解析をアニメーションとしてエクスポートするには、1 分間隔などの細かい時間ステップでシミュレーションをエクスポートし、時間を使用して画像をコンパイルします。

多次元 CRF ラスター データセットのコレクションのエクスポート

シミュレーションを多次元 CRF ラスター データセットのコレクションとしてエクスポートできます。 これには、次の手順を実行します。

  1. [シミュレーション] タブの [エクスポート] グループで、[解析結果] をクリックします。

    [シミュレーションのエクスポート] ウィンドウが表示されます。

  2. [ファイル] 見出しで、次の値を指定します。
    • [名前の接頭辞] - 結果として生成されるファイルの名前の先行文字。
    • [場所] - ファイルを保存する場所。 テキスト ボックスに保存先を指定するか、[参照] をクリックして、ファイルの保存先を参照します。
    • [鉛直単位] - 結果の生成に使用する鉛直単位。
  3. [ファイル] 見出しの [形式] で、[CRF] を選択します。
  4. [水位] 見出しで、使用可能なオプションからエクスポートするシミュレーション値を設定します。
    • [水深] - 解析標高サーフェス上の水深の値を含むシングルバンド ラスター (例: 0.1 m)。
    • [水の絶対高度] - 水面の絶対高度の値を含むシングルバンド ラスター。 これは、解析サーフェスの海面からの絶対高度とその位置における水深 (例: 0.1 m) を加算して計算されます。 たとえば、解析サーフェスが海面から 20 m の位置にあり、ある位置における水深が 0.1 m である場合、水面の絶対高度は 20.1 m となります。
    • [流速ベクトル] - セルから流出する水の正味ベクトルを表す U-V 成分値を含む 2 バンド ラスター。 これらの値は、シンボル表示のほか、水流の強度および方向の決定に使用されます。
    • [流速] - 水の流速の値 (例: 2.1 メートル/秒) を含むシングル バンド ラスター。
  5. 使用可能なオプションからエクスポートの間隔を設定します。
    • [レイヤーのキャッシュ間隔を使用] - デフォルトのステップ間隔で、キャッシュされた画像をすべてエクスポートします。 これがデフォルトです。
    • [反復回数] - 解析を同じ数のセクションに分割します。 たとえば、30 分のシナリオで 10 という数値を指定すると、シミュレーション時間の 3 分間隔で解析結果がエクスポートされます。
    • [時間ステップ] - 設定された時間間隔 (たとえば、15 分間隔) で生成される画像だけをエクスポートします。
    • [現在の状態 (のみ)] - 現在表示されている状態を示す 1 つの画像をエクスポートします。

    生成される内容を示す情報提供の警告がウィンドウの下部に表示されます。

  6. 必要に応じて、[シミュレーションの初期状態を含める] オプションをオンにして開始画像を含めます。

    デフォルトでは含まれません。

  7. [エクスポート] をクリックします。

    進捗状況を示すダイアログ ボックスが表示されます。 エクスポートが完了したら、ウィンドウの [エクスポート済みファイルを表示] をクリックして、エクスポートしたシミュレーション ファイルをオペレーティング システムのファイル エクスプローラーで表示します。

シーンと同じ座標系にある多次元 CRF ラスター データセットは、指定した場所に保存されます。 各 CRF は、[名前の接頭辞] 値、アンダースコア、シミュレーション値のタイプを使用して一意に命名されます。 たとえば、水深を表す CRF には NamePrefix_WaterDepth.crf という名前が付けられます。

ヒント:

解析をアニメーションとしてエクスポートするには、1 分間隔などの細かい時間ステップでシミュレーションをエクスポートし、「タイム スライダーを使用して」結果を段階的に表示して、水深と範囲の推移を確認します。

時間対応アニメーションのエクスポート

アニメーションを使用して、シミュレーションをビデオとしてエクスポートできます。

洪水シミュレーション レイヤーは、現実世界の時間をシミュレーション時間に関連付けるために時間対応にする必要があります。 これで、タイム スライダーとアニメーション キーフレームを使用して、現在のシミュレーション時間を制御できるようになります。 ビデオ内での時間の進行速度を定義できます。たとえば、2 時間の洪水シミュレーション時間を 20 秒のビデオで表示することができます。また、重要な瞬間でシミュレーションを一時停止する (たとえば、最初に水が舗装道路を横切った 34 分の時点で一時停止する) こともできます。

このワークフローは、シミュレーション レイヤーを時間対応にして、シーンにアニメーションを追加し、シーンの時間を構成してキーフレームを作成するシミュレーションを反復処理することを目的としています。 アニメーションをエクスポートすると、ビデオ内で洪水シミュレーションがキャプチャーされる速度がマップの時間で制御されます。

洪水シミュレーションの時間対応アニメーションを作成するには、次の手順を実行します:

ヒント:

アニメーションを作成する前に、シミュレーション シナリオを完成させ、完了まで実行しておくことをおすすめします。 これによってシミュレーションが完全にキャッシュされるので、ビデオの作成とエクスポートの処理に集中できるようになります。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、該当するシミュレーション レイヤーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [時間] タブで [特定の時間にシミュレーション レイヤーが開始] オプションを選択し、[時間範囲] の値をシミュレーションの開始日時に設定します。

    デフォルトの開始日時の値は、現地時間で直近 1 時間前の時間です。 たとえば、歴史上重要な嵐が地域に到達した特定の時点に変更することができます。 開始日時の値を変更しても、シミュレーション解析に影響はありません。これは、基準時間を使用して計算が行われるためです。

    終了日時の値は、シミュレーション レイヤーの期間を使用して自動的に計算されるため、編集することができません。

  3. 必要に応じて、そのレイヤーの [タイム ゾーン] プロパティを設定します。

    これは、さまざまなタイム ゾーンにわたる複数のレイヤーを操作する場合におすすめします。

  4. 必要に応じて、データの [時間オフセット] 値を設定します。

    これにより、複数の時系列データセットを時系列に沿って表示できます。

    時系列データへの時間オフセットの適用の詳細

  5. [OK] をクリックして変更内容を適用し、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
  6. [表示] タブの [アニメーション] グループで [追加] をクリックします。

    [アニメーション] タブと [アニメーション タイムライン] ウィンドウが表示されます。このタブとウィンドウを使用して、現在のシーンのアニメーションを作成できます。

  7. シーン内でタイム スライダーにポインターを合わせ、そのスライダーの開始時間側にある [時間の無効化] 切り替えボタン をクリックして、時間対応にします。

    • 切り替えボタンが更新され、現在の [時間対応] 状態が反映されます。
    • 時間ステップの値を示すために、タイム スライダー上に青色の目盛マークが表示されます。 これらの値は、洪水シミュレーション レイヤーのキャッシュされた時点に基づいており、[時間] リボン タブの [ステップ] セクションで設定されています。
    • デフォルトで、スライダーは最初の時間ステップを示すために先頭に移動します。 必要に応じて、タイム スライダーをドラッグして、別の開始時間を選択します。 また、[次のステップへ進む] /[前のステップに戻る] をクリックして、シミュレーション キャッシュの各ステップを移動することもできます。

  8. シーン内を移動して、対象地域が完全に表示されるようにします。
  9. [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、[最初のキーフレームを作成] をクリックします。

    • ビューがデフォルトのエクスポートの縦横解像度にトリミングされます。 これは、ムービーのエクスポート ウィンドウで変更できます。
    • キーフレームがウィンドウに表示されます。

  10. タイム スライダーをビデオの終了時点まで移動させます。 必要に応じて、シーン内で別の最終視点に移動します。
  11. [アニメーション タイムライン] ウィンドウで [次のキーフレームを付加] をクリックして、最後のキーフレームを作成します。
  12. [アニメーション] リボン タブの [再生] グループで、[期間] の値をシミュレーションの長さと同じに設定します。
  13. 必要に応じて、太陽光と雲に対してタイムドリブンの視覚効果を有効にします。
  14. 必要に応じて、時間の進行を示すダイナミック オーバーレイ テキストを追加します。
  15. [アニメーション] タブの [エクスポート] グループで、[ムービー] をクリックします。

    [ムービーのエクスポート] ウィンドウが表示されます。

  16. サムネイルをクリックして、[ムービー エクスポートの事前設定] ギャラリーから事前設定オプションを選択します (例: [HD720])。
  17. [ファイル名] に、フォルダー パスを含む出力ファイル名を入力します (例: C:\Videos\FloodScenario1.mp4)。
  18. [エクスポート] をクリックします。

    進捗状況を示すダイアログ ボックスが表示されます。 エクスポートが完了したら、ウィンドウの [ビデオの再生] をクリックして、エクスポートしたアニメーション ファイルをオペレーティング システムのデフォルトのメディア プレーヤーで表示します。

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