LAS データセットにファイルを追加 (Add Files To LAS Dataset) (データ管理)

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

3D Analyst のライセンスで利用可能。

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

既存の LAS データセットに 1 つまたは複数の LAS 形式ファイルおよびサーフェス制御フィーチャを追加します。

使用法

  • LAS データセットは、圧縮されていない LAS ファイル (*.las) およびその圧縮形式 (*.zlas*.laz) に保存された点群データのコレクションを視覚化、管理、解析する手段を提供します。 LAS データセットは、入力ファイルが所在する場所を参照し、多数の個別ファイルを単一のアクセス ポイントで処理することをサポートしています。これにより、レンダリング エクスペリエンスを最適化します。 圧縮ファイルは、通常、非圧縮ファイルの約 30% のストレージ容量しか使用しないため、大量のデータ管理やアーカイブ保存に適した代替手段です。 非圧縮形式の .las ファイルと .zlas ファイルのクラス コードを編集できます。 使用するファイル形式を検討する際は、それらが使用されるアプリケーションによって形式を評価します。

    LAS データセットによってサポートされているデータ タイプの詳細

    ZLAS ファイルは、.las ファイルを作成するツールであれば、どれでも作成できます ([LAS の変換 (Convert LAS)][LAS の抽出 (Extract LAS)][LAS の間引き (Thin LAS)][LAS タイルの作成 (Tile LAS)][LAS の投影 (Project LAS)] など)。 LAS ファイルは、[LAS の変換 (Convert LAS)] ツールで作成できます。

  • サーフェス制限フィーチャを使用すると、LAS データセットのサーフェス特性を表すフィーチャ派生の標高値を適用できます。

  • LAS データセットのレイヤーとカタログ プロパティで提供されるクラス コード ラベルは、ASPRS LAS 1.4 仕様で定められたクラス指定を反映しています。 この分類スキーマは航空機 LIDAR 測量に適しており、以下で構成されます。

    • 事前定義されたオブジェクトに関連付けられたクラス。たとえば、2 は地表を表します
    • 値は定義されていないが、ASPRS 用として予約されたクラス
    • 別のオブジェクトに割り当てることができるクラス
    LAS データセット レイヤーのポイント フィルター、対話的編集オプション、デフォルトのシンボル ラベルは、LAS 形式仕様のクラス コード ラベルを反映します。

    LIDAR ポイントの分類の詳細

  • LAS データセットに追加される各 LAS ファイル (*.las*.zlas.laz) は検査され、そのファイル構造が ASPRS LAS 形式の仕様に準拠しているかが判断されます。 適切に作成されていない、または壊れているファイルは読み込まれません。 この場合、Esri CheckLAS アプリケーションを使用してファイルを評価します。

  • .las ファイルの ASPRS 仕様では、ファイルに空間参照情報が必要です。 この情報が存在しないか適切に定義されていない場合は、ファイルの空間参照は不明になり、マップの座標系でレンダリングされます。 正しい空間参照がわかっている場合、[投影法の定義 (Define Projection)] ツールまたは [LAS データセットの作成 (Create LAS Dataset)] ツールで [LAS ファイルの PRJ を作成][すべての LAS ファイル] および [空間参照がありません] に設定します。

    LAS 座標系情報の格納と修正の方法の詳細

  • LAS データセットのレイヤーとカタログ プロパティで提供されるクラス コード ラベルは、ASPRS LAS 1.4 仕様で定められたクラス指定を反映しています。 この分類スキーマは航空機 LIDAR 測量に適しており、以下で構成されます。

    • 事前定義されたオブジェクトに関連付けられたクラス。たとえば、2 は地表を表します
    • 値は定義されていないが、ASPRS 用として予約されたクラス
    • 別のオブジェクトに割り当てることができるクラス
    LAS データセット レイヤーのポイント フィルター、対話的編集オプション、デフォルトのシンボル ラベルは、LAS 形式仕様のクラス コード ラベルを反映します。

    LIDAR ポイントの分類の詳細

  • データに LAS 規格が適用されるが、クラス コードが準拠していない場合は、データが一貫的に解釈されるように、クラス指定を ASPRS LAS 1.4 標準に合わせて変更することを検討してください。 LAS 1.0 形式のファイルはどの分類標準も必要としていなかったため、データ ベンダーは、新しい LAS 形式で取り入れられた標準と一致しない分類コードをオブジェクトに適用した可能性があります。 データのクラス コード値が LAS 規格と一致しない場合は、[LAS クラス コードの変更 (Change LAS Class Codes)] ツールを使用し、値を最新の ASPRS 分類方式と一致させることを検討してください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 LAS データセット

処理される LAS データセット。

LAS Dataset Layer
LAS ファイルまたはフォルダー
(オプション)

入力 LAS データセットに追加される LAS 形式ファイル (.las.zlas.laz)。 フォルダーを指定して、ディレクトリー内のサポートされているすべてのファイルを追加できます。 同様に、別の LAS データセットを指定して、有効なパスを持つすべてのファイルを追加できます。

File Explorer でフォルダーを選択して、パラメーターの入力ボックスにドラッグすると、[ジオプロセシング] ウィンドウでフォルダーを入力として指定することもできます。

LAS Dataset Layer; Folder; File
サブフォルダーを含める
(オプション)

入力フォルダーのサブディレクトリーに存在している LAS 形式のファイル (.las.zlas.laz) を、LAS データセットに追加するかどうかを指定します。 このパラメーターは、[入力ファイル] パラメーター値にフォルダーが含まれている場合にのみ適用されます。

  • オフ - 入力フォルダーにある LAS 形式のファイルだけが LAS データセットに追加されます。 これがデフォルトです。
  • オン - 入力フォルダーのサブディレクトリーにあるすべての LAS 形式のファイルが LAS データセットに追加されます。
Boolean
サーフェス制御
(オプション)

LAS データセットから生成されたトライアングル サーフェスの定義に寄与するフィーチャ。

  • [入力フィーチャ] - LAS データセットのトライアングル サーフェスに組み込まれるジオメトリを持つフィーチャ。
  • [高さフィールド] - フィーチャの標高ソースをフィーチャの属性テーブル内の任意の数値フィールドから取得するか、または Shape.Z を選択してジオメトリから取得できます。 必要な高さがない場合、キーワード <None> を指定して、標高がサーフェスから内挿される Z 値のないフィーチャを作成します。
  • タイプ - LAS データセットから生成されたトライアングル サーフェスでのフィーチャの役割を定義します。 名前に「hard」または「soft」が含まれるオプションは、フィーチャ エッジが急激な勾配変化と緩慢な勾配変化のどちらを表すかを示します。
  • [サーフェス フィーチャ タイプ] - フィーチャ ジオメトリがサーフェスの三角網にどのように組み込まれるかを定義するサーフェス フィーチャ タイプ。 名前に「hard」または「soft」が含まれるオプションは、フィーチャ エッジが急激な勾配変化と緩慢な勾配変化のどちらを表すかを示します。
    • [アンカーポイント] - 間引きされない標高ポイント。 このオプションは、シングルポイント フィーチャ ジオメトリのみで利用できます。
    • [Hard_Line] または [Soft_Line] - 高さの値を適用するブレークライン。
    • [Hard_Clip] または [Soft_Clip] - LAS データセットの境界を定義するポリゴン データセット。
    • [Hard_Erase] または [Soft_Erase] - LAS データセットのホールを定義するポリゴン データセット。
    • [Hard_Replace] または [Soft_Replace] - 一定の高さの領域を定義するポリゴン データセット。
Value Table

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新された入力 LAS データセット

更新された LAS データセット。

LAS Dataset Layer

arcpy.management.AddFilesToLasDataset(in_las_dataset, {in_files}, {folder_recursion}, {in_surface_constraints})
名前説明データ タイプ
in_las_dataset

処理される LAS データセット。

LAS Dataset Layer
in_files
[in_files,...]
(オプション)

入力 LAS データセットに追加される LAS 形式ファイル (.las.zlas.laz)。 フォルダーを指定して、ディレクトリー内のサポートされているすべてのファイルを追加できます。 同様に、別の LAS データセットを指定して、有効なパスを持つすべてのファイルを追加できます。

File Explorer でフォルダーを選択して、パラメーターの入力ボックスにドラッグすると、[ジオプロセシング] ウィンドウでフォルダーを入力として指定することもできます。

LAS Dataset Layer; Folder; File
folder_recursion
(オプション)

入力フォルダーのサブディレクトリーに存在している LAS 形式のファイル (.las.zlas.laz) を、LAS データセットに追加するかどうかを指定します。

  • NO_RECURSION入力フォルダーにある LAS 形式のファイルだけが LAS データセットに追加されます。 これがデフォルトです。
  • RECURSION入力フォルダーのサブディレクトリーにあるすべての LAS 形式のファイルが LAS データセットに追加されます。
Boolean
in_surface_constraints
[[in_feature_class, height_field, SF_type],...]
(オプション)

トライアングル サーフェスの生成時に LAS データセットで参照されるフィーチャ。 各フィーチャで以下のプロパティが定義されている必要があります。

  • in_feature_class - LAS データセットで参照されるフィーチャ。
  • height_field - フィーチャの属性テーブルにある任意の数値フィールドを使用して、標高ソースを定義できます。 フィーチャのジオメトリに Z 値が含まれている場合は、Shape.Z を指定すると、フィーチャ ジオメトリを選択できます。 必要な高さがない場合、キーワード <None> を指定して、標高がサーフェスから内挿される Z 値のないフィーチャを作成します。
  • SF_type - フィーチャ ジオメトリがサーフェスの三角網にどのように組み込まれるかを定義するサーフェス フィーチャ タイプ。 名前に「hard」または「soft」が含まれるオプションは、フィーチャ エッジが急激な勾配変化と緩慢な勾配変化のどちらを表すかを示します。
    • anchorpoints - 間引きされない標高ポイント。 このオプションは、シングルポイント フィーチャ ジオメトリのみで利用できます。
    • hardline または softline - 高さの値を適用するブレークライン。
    • hardclip または softclip - LAS データセットの境界を定義するポリゴン データセット。
    • harderase または softerase - LAS データセットのホールを定義するポリゴン データセット。
    • hardreplace または softreplace - 一定の高さの領域を定義するポリゴン データセット。

Value Table

派生した出力

名前説明データ タイプ
derived_las_dataset

更新された LAS データセット。

LAS Dataset Layer

コードのサンプル

AddFilesToLasDataset の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
from arcpy import env

env.workspace = "C:/data"
arcpy.management.AddFilesToLasDataset("test.lasd", 
                                      ["LA_N", "LA_S/LA_5S4E.las"],
                                      "RECURSION", 
                                      ["boundary.shp <None> Soft_Clip",
                                       "breakline.shp Shape.Z Hard_Line"])
AddFilesToLasDataset の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

'''*********************************************************************
Name: Modify Files in LAS Dataset& Calculate Stats for LASD
Description: Adds files & surface constraints to a LAS dataset, then
             calculates statistics and generates report.
*********************************************************************'''
# Import system modules
import arcpy

try:
    # Script variables
    arcpy.env.workspace = 'C:/data'
    lasd = 'sample.lasd'
    oldLas = ['2006', '2007/file2.las']
    newLas = ['2007_updates_1', '2007_updates_2']
    oldSurfaceConstraints = ['boundary.shp', 'streams.shp']
    newSurfaceConstraints = [['sample.gdb/boundary', '<None>',
                              'Soft_Clip']
                             ['sample.gdb/streams', 'Shape.Z',
                              'Hard_Line']]
    arcpy.management.RemoveFilesFromLasDataset(lasd, oldLas,
                                               oldSurfaceConstraints)
    arcpy.management.AddFilesToLasDataset(lasd, newLas, 'RECURSION',
                                          newSurfaceConstraints)
    arcpy.management.LasDatasetStatistics(lasd, "UPDATED_FILES",
                                          "lasd_stats.txt",
                                          "LAS_FILE", "DECIMAL_POINT",
                                          "SPACE", "LAS_summary.txt")
except arcpy.ExecuteError:
    print(arcpy.GetMessages())
except Exception as err:
    print(err.args[0])

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 3D Analyst または Spatial Analyst
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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