シーン レイヤーのアップグレード (Upgrade Scene Layer) (データ管理)

サマリー

ArcGIS Enterprise で使用するためにシーン レイヤーを SLPK 形式で最新の I3S バージョンにアップグレードするか、出力を i3sREST 形式にアップグレードします。

使用法

  • バージョン 1.4 以降の「シーン レイヤー」パッケージを最新の I3S バージョンに変更することができます。 シーン レイヤーの I3S バージョンはレイヤー プロパティ[ソース] タブに表示されます。 各シーン レイヤー タイプの最新バージョンについては、「I3S 仕様」をご参照ください。 シーン レイヤーがバージョン 1.6 以前の場合、パフォーマンス向上のためにアップグレードすることをおすすめします。

  • 現段階で、「点群シーン レイヤー」はサポートされていません。

  • [テクスチャの最適化] パラメーターを使用して、出力シーン レイヤー パッケージでテクスチャを追加/削除します。

  • アップグレード処理中に発生した警告は、ツール メッセージ、または出力ログ ファイルに報告されます。 警告はシーン レイヤー パッケージの表示には影響しませんが、「I3S 仕様」に違反していることが指摘される場合があります。

  • [ターゲット クラウド コネクション] パラメーターを使用して、「クラウドに配置」されているオブジェクト ストア (Amazon S3Azure Blob ストレージ、Alibaba OSSGoogle Cloud など) にシーン レイヤー コンテンツを出力します。 このコンテンツはシーン サービスとして公開でき、選択した場所は、ArcGIS Enterprise に「ユーザー管理データ ストア」として登録されている必要があります。

  • このツールは、I3S 仕様で必須のプロパティが見つからないか、正しくないシーン レイヤー パッケージを修正しません。 エラーは [出力ログ ファイル] パラメーター値に書き込まれます。

  • タイムゾーン環境を [日付形式] パラメーターと併用して、出力シーン レイヤー パッケージの日付フィールドを適切にエンコードします。 シーン レイヤーでの時間の有効化に関する詳細は、「時間対応シーン レイヤー」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力データセット

入力シーン レイヤーまたはシーン レイヤー パッケージ。

File; Scene Layer
出力フォルダー

出力シーン レイヤー パッケージが作成される場所または i3sREST 形式に出力するクラウド接続ファイル (.acs)。

Folder
出力名

出力シーン レイヤーの名前。

String
出力ログ ファイル
(オプション)

評価結果が要約される出力ログ ファイル。

File
テクスチャの最適化
(オプション)

シーン レイヤー パッケージが使用するターゲット プラットフォームに従って最適化するテクスチャを指定します。

注意:

KTX2 を含む最適化では、処理に多大な時間がかかることがあります。 結果の処理を最速化するには、[デスクトップ] または [なし] オプションを使用します。

  • すべてすべてのテクスチャ形式 (JPEG、DXT、KTX2 を含む) が、デスクトップ、Web、モバイル プラットフォームで使用するために最適化されます。
  • デスクトップWindowsLinuxMac でサポートされるテクスチャ (JPEG や DXT を含む) が、Windows 上の ArcGIS Pro クライアントと、WindowsLinuxMac 上の ArcGIS Maps SDKs デスクトップ クライアントで使用するために最適化されます。 これがデフォルトです。
  • モバイルAndroid および iOS でサポートされるテクスチャ (JPEG や KTX2 を含む) が、ArcGIS Maps SDKs モバイル アプリケーションで使用するために最適化されます。
  • なしJPEG テクスチャが、デスクトップおよび Web プラットフォームで使用するために最適化されます。
String
日付形式
(オプション)

シーン レイヤー内の日付フィールドの日付値の形式。 日付フィールドが検出されない場合、このパラメーターは非表示になります。

String

arcpy.management.UpgradeSceneLayer(in_dataset, out_folder_path, out_name, {out_log}, {texture_optimization}, {date_format})
名前説明データ タイプ
in_dataset

入力シーン レイヤーまたはシーン レイヤー パッケージ。

File; Scene Layer
out_folder_path

出力シーン レイヤー パッケージが作成される場所または i3sREST 形式に出力するクラウド接続ファイル (.acs)。

Folder
out_name

出力シーン レイヤーの名前。

String
out_log
(オプション)

評価結果が要約される出力ログ ファイル。

File
texture_optimization
(オプション)

シーン レイヤー パッケージが使用するターゲット プラットフォームに従って最適化するテクスチャを指定します。

注意:

KTX2 を含む最適化では、処理に多大な時間がかかることがあります。 結果の処理を最速化するには、DESKTOP または NONE オプションを使用します。

  • ALLすべてのテクスチャ形式 (JPEG、DXT、KTX2 を含む) が、デスクトップ、Web、モバイル プラットフォームで使用するために最適化されます。
  • DESKTOPWindowsLinuxMac でサポートされるテクスチャ (JPEG や DXT を含む) が、Windows 上の ArcGIS Pro クライアントと、WindowsLinuxMac 上の ArcGIS Maps SDKs デスクトップ クライアントで使用するために最適化されます。 これがデフォルトです。
  • MOBILEAndroid および iOS でサポートされるテクスチャ (JPEG や KTX2 を含む) が、ArcGIS Maps SDKs モバイル アプリケーションで使用するために最適化されます。
  • NONEJPEG テクスチャが、デスクトップおよび Web プラットフォームで使用するために最適化されます。
String
date_format
(オプション)

シーン レイヤー内の日付フィールドの日付値の形式。 日付フィールドが検出されない場合、このパラメーターは非表示になります。

String

コードのサンプル

UpgradeSceneLayer の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、UpgradeSceneLayer 関数を使用して、シーン レイヤー パッケージを ArcGIS Enterprise 公開ワークフローで使用可能なオブジェクト ストアにアップグレードする方法を示しています。

import arcpy
arcpy.management.UpgradeSceneLayer(r"C:\temp\buildings.slpk", 
                                   r"C:\CloudConnections\AWS.acs", 
                                   "buildings_upgraded", 
                                   r"C:\temp\extracted\out.json", "DESKTOP")
UpgradeSceneLayer の例 2 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、UpgradeSceneLayer 関数を使用して、シーン レイヤー パッケージをアップグレードする方法を示しています。

import arcpy
arcpy.management.UpgradeSceneLayer(r"C:\temp\buildings.slpk", r"C:\packages", 
                                   "buildings_upgraded",  
                                   r"C:\temp\extracted\out.json", "NONE")

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック