スペクトル ライブラリーのリサンプリング (Resample Library Spectra) (Image Analyst)

Image Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

スペクトル ライブラリーのバンドを、ターゲット スペクトル ライブラリーまたは画像のバンドに一致するようリサンプリングし、新しいスペクトル ライブラリー ファイルを生成します。 ターゲット スペクトル ライブラリーまたは画像は、一般的なセンサーのリストから事前定義することも、カスタム画像またはスペクトルをベースにすることもできます。

使用法

  • [出力ライブラリー スペクトル] パラメーター値は、[ターゲット センサー] パラメーター値と同じバンド数と波長範囲を持つスペクトルです。

  • この操作は、重複する波長を持つバンドで実行されます。 入力の範囲がターゲットより大きい場合は、余分なバンドは破棄されます。 ターゲットの範囲が入力より大きい場合は、入力範囲外のバンドは含まれず、NoData と定義される負の値で指定されます。

  • [リサンプリング方法] パラメーターの [バンド平均化] オプションでは、入力バンドの中心波長がターゲット バンドの最小波長と最大波長の範囲内にあるかどうかによって、入力バンドが計算に含まれます。

  • [リサンプリング方法] パラメーターの [ガウスたたみ込み] オプションでは、入力バンドの中心波長がターゲットの中心波長 ± 3σ の範囲内にあるかどうかによって、入力バンドが計算に含まれます。

    ガウスたたみ込み

    ここで FWHM = WavelengthMax – WavelengthMin です。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ライブラリー スペクトル

波長情報を含む Esri スペクトル ライブラリーまたは ENVI スペクトル ライブラリー ファイル。

File; String
出力ライブラリー スペクトル

リサンプリングされた波長情報を含む出力 Esri スペクトル ライブラリー ファイル。

File
ターゲット センサー

ターゲット スペクトルか、ターゲット スペクトルを含むカスタム スペクトル ライブラリー ファイルまたは画像を指定します。

  • Landsat 9ターゲット スペクトルは、7 バンドを含む Landsat 9 衛星データです。
  • Landsat 8ターゲット スペクトルは、7 バンドを含む Landsat 8 衛星データです。
  • Landsat 7 (熱赤外なし)ターゲット スペクトルは、6 バンドを含む Landsat 7 衛星データです。
  • Landsat 5 (熱赤外なし)ターゲット スペクトルは、6 バンドを含む Landsat 5 衛星データです。
  • Landsat 4 (熱赤外なし)ターゲット スペクトルは、6 バンドを含む Landsat 4 衛星データです。
  • Sentinel-3ターゲット スペクトルは、21 バンドを含む Sentinel-3 衛星データです。
  • Sentinel-2Aターゲット スペクトルは、13 バンドを含む Sentinel-2A 衛星データです。
  • Sentinel-2Bターゲット スペクトルは、13 バンドを含む Sentinel-2B 衛星データです。
  • ASTER バンド 1 ~ 9ターゲット スペクトルは、10 バンドを含む ASTER 衛星データです。
  • カスタム ターゲット画像またはスペクトルターゲット スペクトルを含むカスタム スペクトル ライブラリー ファイルまたは画像が使用されます。 これがデフォルトです。
String
カスタム ターゲット画像またはスペクトル
(オプション)

ターゲット スペクトルを含む波長情報を持つカスタム スペクトル ライブラリー ファイルまたは画像。

このパラメーターは、[ターゲット センサー] パラメーター値 [カスタム ターゲット画像またはスペクトル] の場合に有効になります。

Raster Dataset; Mosaic Dataset; Mosaic Layer; Raster Layer; File; Image Service; String
リサンプリング方法
(オプション)

[出力ライブラリー スペクトル] パラメーター値で使用するリサンプリング方法を指定します。

  • バンド平均化各ターゲット バンドの波長範囲内にあるすべてのバンド値に基づく入力スペクトルの単純平均が使用されます。 これがデフォルトです。
  • ガウスたたみ込みガウス モデルを使用してセンサーのスペクトル応答関数を表し、入力バンド値は各波長範囲に対して重み付けされます。
String

ResampleLibrarySpectra(in_library_spectra, out_library_spectra, target_sensor, {custom_target_image_or_spectra}, {resampling_method})
名前説明データ タイプ
in_library_spectra

波長情報を含む Esri スペクトル ライブラリーまたは ENVI スペクトル ライブラリー ファイル。

File; String
out_library_spectra

リサンプリングされた波長情報を含む出力 Esri スペクトル ライブラリー ファイル。

File
target_sensor

ターゲット スペクトルか、ターゲット スペクトルを含むカスタム スペクトル ライブラリー ファイルまたは画像を指定します。

  • LANDSAT-9ターゲット スペクトルは、7 バンドを含む Landsat 9 衛星データです。
  • LANDSAT-8ターゲット スペクトルは、7 バンドを含む Landsat 8 衛星データです。
  • LANDSAT-7_NO_THERMALターゲット スペクトルは、6 バンドを含む Landsat 7 衛星データです。
  • LANDSAT-5_NO_THERMALターゲット スペクトルは、6 バンドを含む Landsat 5 衛星データです。
  • LANDSAT-4_NO_THERMALターゲット スペクトルは、6 バンドを含む Landsat 4 衛星データです。
  • SENTINEL-3ターゲット スペクトルは、21 バンドを含む Sentinel-3 衛星データです。
  • SENTINEL-2Aターゲット スペクトルは、13 バンドを含む Sentinel-2A 衛星データです。
  • SENTINEL-2Bターゲット スペクトルは、13 バンドを含む Sentinel-2B 衛星データです。
  • ASTER_BANDS_1_TO_9ターゲット スペクトルは、10 バンドを含む ASTER 衛星データです。
  • CUSTOM_TARGET_IMAGE_OR_SPECTRAターゲット スペクトルを含むカスタム スペクトル ライブラリー ファイルまたは画像が使用されます。 これがデフォルトです。
String
custom_target_image_or_spectra
(オプション)

ターゲット スペクトルを含む波長情報を持つカスタム スペクトル ライブラリー ファイルまたは画像。

このパラメーターは、target_sensor パラメーター値が CUSTOM_TARGET_IMAGE_OR_SPECTRA の場合にアクティブになります。

Raster Dataset; Mosaic Dataset; Mosaic Layer; Raster Layer; File; Image Service; String
resampling_method
(オプション)

out_library_spectra パラメーター値で使用するリサンプリング方法を指定します。

  • BAND_AVERAGING各ターゲット バンドの波長範囲内にあるすべてのバンド値に基づく入力スペクトルの単純平均が使用されます。 これがデフォルトです。
  • GAUSSIAN_CONVOLUTIONガウス モデルを使用してセンサーのスペクトル応答関数を表し、入力バンド値は各波長範囲に対して重み付けされます。
String

コードのサンプル

ResampleLibrarySpectra の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、target_spectra パラメーターに対して LANDSAT-8 オプションを使用します。

# Import system modules 
import arcpy 
from arcpy.ia import *
# Check out the ArcGIS Image Analyst extension license arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst")
# Execute
arcpy.ia.ResampleLibrarySpectra(r“c:\library\aspen.esl”, r”C:\library\aspen_resampled.esl, “LANDSAT-8”, “BAND_AVERAGING”)
ResampleLibrarySpectra の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、target_spectra パラメーターに対して CUSTOM_TARGET_IMAGE_OR_SPECTRA オプションを使用します。

# Import system modules 
import arcpy 
from arcpy.ia import *

# Check out the ArcGIS Image Analyst extension license arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst") # Execute
#Define variables

input_library = r“c:\library\hematite.sli”
out_library = r”c:\library\hematite_resampled.esl”
target_sensor = “CUSTOM_TARGET_IMAGE_OR_SPECTRA”
custom_target_image_or_spectra= r”c\image\landsat_7_bands.tif”
method = “GAUSSIAN_CONVOLUTION”

#Execute

arcpy.ia.ResampleLibrarySpectra(
	in_library_spectra = input_library, 
	out_library_spectra = out_library, 
	target_sensor = target_sensor, 
	custom_target_image_or_spectra = custom_target_image_or_spectra,
	resampling_method = method
)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Image Analyst

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