ナレッジ グラフの作成 (ナレッジ グラフ)

サマリー

アクティブなポータル上にナレッジ グラフを作成して、そのパラメーターを構成します。

使用法

• このツールは、ArcGIS Enterprise でナレッジ グラフを作成するために使用します。 ナレッジ グラフを使用すると、非空間的な方法で現実世界のシステムをシミュレートするモデルを作成できます。 最初は、ナレッジ グラフは空ですが、 ArcGIS Pro を使用して、次のことを実行できます:

  • エンティティー タイプとリレーションシップ タイプを定義して、人、場所、イベント、事物など、現実世界のオブジェクトのシステムをモデル化します。
  • システム内の個人、場所、イベント、事物を表すエンティティーとリレーションシップを、調査、マップ、またはリンク チャートから作成します。
  • ナレッジ グラフに「空間/非空間データを読み込み」、照会するシステムの表現を生成します。
  • エンティティーまたはリレーションシップのプロパティに記述された、信頼できる事実のソースを提供するドキュメントを追加します。
  • エンティティーまたはリレーションシップのプロパティの指定に使用されたソースを定義する来歴を追加します。

  ArcGIS Knowledge およびナレッジ グラフの作成の詳細

• [グループの共有] パラメーターは、[組織で共有] パラメーターがオンであり、かつポータルにグループが存在する場合のみ使用できます。 ポータルに存在するグループのみがリスト表示されます。

  グループの管理方法の詳細

• ナレッジ グラフの所有者とポータル管理者は常にデータを編集できます。 デフォルトでは、編集が有効化されない限り、他のユーザーはナレッジ グラフのデータを変更することはできません。 [編集の有効化] パラメーターを使用して、複数の編集操作パラメーターを構成できます。 各編集操作を次に示します。

  • [追加] - 編集者はエンティティーとリレーションシップをナレッジ グラフに追加できます。 編集者は新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプを定義して、プロパティを追加できます。 編集者はマップ上に新しいエンティティーを作成して、そのエンティティーのジオメトリーを定義できます。
  • [削除] - 編集者はナレッジ グラフからフィーチャを削除できます。
  • [更新] - 編集者はエンティティーとリレーションシップのプロパティを更新できます。

• [更新の有効化] パラメーターがオンの場合は、[更新オプション]の [プロパティとジオメトリー] オプションがデフォルトで有効になるため、編集者は、エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できます。 編集者が既存のエンティティーとリレーションシップのプロパティのみを更新できるようにするには、[プロパティのみ] オプションを指定します。 このオプションが使用された場合、編集者は既存のエンティティーのジオメトリーを変更できません。

• [データ ストア] パラメーターには、ArcGIS Knowledge Server サイトに登録されている NoSQL データ ストア アイテムのみがリスト表示されます。 各 NoSQL データ ストアでは、1 つのナレッジ グラフのコンテンツを格納可能なサポートされているデータベースにアクセスできます。

  ArcGIS Enterprise のユーザー管理のデータ ストアの詳細

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
ナレッジ グラフ サービス名	ナレッジ グラフ サービスの名前。	String
サマリー (オプション)	ナレッジ グラフの概要説明。	String
タグ (オプション)	ナレッジ グラフを説明するキーワードまたは語句。	String
ポータル フォルダー (オプション)	ナレッジ グラフを含めるポータル フォルダー。	String
組織で共有 (オプション)	ナレッジ グラフが組織内のすべての認証済みユーザーと共有されるかどうかを指定します。 オン - ナレッジ グラフは組織内のすべての認証済みユーザーと共有されます。 オフ - ナレッジ グラフは組織内のすべての認証済みユーザーと共有されません。 これがデフォルトです。	Boolean
グループの共有 (オプション)	自分がメンバーであるグループの中で、ナレッジ グラフが共有されるグループを指定します。 グループ—ナレッジ グラフが共有されるグループ。	String
データ ストア (オプション)	ナレッジ グラフのエンティティーとリレーションシップが格納されるデータ ストアを指定します。 ホスト グラフ ストア—ナレッジ グラフのエンティティーとリレーションシップは、Enterprise ポータルに関連付けられた ArcGIS Graph Data Store に作成および格納されます。	String
管理データ タイプ (オプション)	NoSQL データベース内のデータの管理方法を指定します。 ArcGIS 管理—ArcGIS Knowledge は、NoSQL データベースに格納されるエンティティーとリレーションシップを作成、管理、削除します。 グラフ ストアに格納されるデータ モデルは、エンティティー タイプとリレーションシップ タイプおよびそれらのプロパティが変更されたときに自動的に更新されます。 このオプションは、NoSQL データベースが空の場合のみ利用できます。 これがデフォルトです。 ユーザー管理—データとデータ モデルは、ArcGIS Knowledge からアクセスされた場合、読み取り専用になります。 ユーザーが NoSQL データベースを使用してエンティティーとリレーションシップを作成、管理、削除し、データ モデルを定義する必要があります。	String
ユニーク ID (オプション)	各エンティティーとリレーションシップの一意の文字列値を格納するグラフ データベース内のプロパティ。	String
編集の有効化 (オプション)	十分な権限を持つユーザーに対して編集操作を有効化するかどうかを指定します。 オン - ナレッジ グラフで編集操作が有効化されます。 オフ - ナレッジ グラフで編集操作が有効化されません。 これがデフォルトです。	Boolean
追加の有効化 (オプション)	編集者がエンティティーとリレーションシップをナレッジ グラフに追加して、新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプを定義できるかどうかを指定します。 オン - 編集者はエンティティーとリレーションシップをナレッジ グラフに追加できます。 編集者は新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプを定義して、プロパティを追加できます。 [編集の有効化] パラメーターがオンの場合、これがデフォルトです。 オフ - 編集者は、ナレッジ グラフへのエンティティーとリレーションシップの追加や、新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプの定義、プロパティの追加は実行できません。	Boolean
削除の有効化 (オプション)	編集者がナレッジ グラフのフィーチャを削除できるかどうかを指定します。 オン - 編集者はフィーチャを削除できます。 [編集の有効化] パラメーターがオンの場合、これがデフォルトです。 オフ - 編集者はフィーチャを削除できません。	Boolean
更新の有効化 (オプション)	編集者がエンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できるかどうかを指定します。 オン - 編集者は、エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できます。 [編集の有効化] パラメーターがオンの場合、これがデフォルトです。 オフ - 編集者は、エンティティーとリレーションシップのプロパティもエンティティーのジオメトリーも更新できません。	Boolean
更新オプション (オプション)	エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できるか、エンティティーとリレーションシップのプロパティのみを更新できるかを指定します。 プロパティとジオメトリー—エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できます。 編集が有効化されている場合、これがデフォルトです。 プロパティのみ—エンティティーとリレーションシップのプロパティのみを更新できます。	String
検索オプションの有効化 (オプション)	グラフ アイテムで、そのプロパティを使用したフルテキスト検索が有効化されるかどうかを指定します。 オン - グラフ アイテムで、そのプロパティを使用したフルテキスト検索が有効化されます。 ホスト グラフ ストアまたは ArcGIS 管理の NoSQL データ ストアの場合、これがデフォルトです。 オフ - グラフ アイテムで、そのプロパティを使用したフルテキスト検索が有効化されません。	Boolean
ドキュメント エンティティー名 (オプション)	データ モデル内でナレッジ グラフによって参照されるドキュメントを表すエンティティー タイプの名前。 デフォルトは Document です。	String
ドキュメント リレーションシップ名 (オプション)	データ モデル内でナレッジ グラフのエンティティーとそのエンティティーに関連付けられたドキュメントの間のリレーションシップを表すリレーションシップ タイプの名前。 デフォルトは HasDocument です。	String
ドキュメント プロパティ (オプション)	ドキュメント エンティティーごとに作成されるプロパティのセットを指定します。 テキスト - ドキュメントから抽出されたテキスト。 デフォルトのプロパティ名は text です。 URL - ドキュメントの場所。 デフォルトのプロパティ名は url です。 キーワード - ドキュメントの検索に使用されるキーワード。 デフォルトのプロパティ名は keywords です。 名前 - ドキュメントのファイル名。 デフォルトのプロパティ名は name です。 コンテンツ タイプ - 参照されるドキュメントに含まれているデータのタイプ。 このプロパティは、MIME (多目的インターネット メール拡張) タイプとして格納されます。 デフォルトのプロパティ名は contentType です。 タイトル - ドキュメントのタイトル。 デフォルトのプロパティ名は title です。 メタデータ - ドキュメントを説明するメタデータ。 デフォルトのプロパティ名は metadata です。 ファイル拡張子 - 参照されるドキュメントがファイルの場合のファイル拡張子。 デフォルトのプロパティ名は fileExtension です。	Value Table
サーバーから返される最大レコード数 (オプション)	openCypher クエリーにより返されて表示されるグラフ アイテムの数。 数が多くなると、パフォーマンスが低下することがあります。 デフォルト値は 10,000 です。	Long
検索中にサーバーから返される最大レコード数 (オプション)	エンティティーとリレーションシップのインデックス付きのプロパティを使用した検索で返されるグラフ アイテムの数。 数が多くなると、パフォーマンスが低下することがあります。 デフォルト値は 2,000 です。	Long

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
出力ナレッジ グラフ	出力ナレッジ グラフ。	Workspace

Python

arcpy.kg.CreateKnowledgeGraph(service_name, {summary}, {tags}, {portal_folder}, {share_with_org}, {sharing_groups}, {data_store}, {data_managed}, {unique_id}, {enable_editing}, {enable_add}, {enable_delete}, {enable_update}, {update_options}, {enable_search}, {document_entity_name}, {has_document_relationship_name}, {document_properties}, {max_records}, {max_records_search})

名前	説明	データ タイプ
service_name	ナレッジ グラフ サービスの名前。	String
summary (オプション)	ナレッジ グラフの概要説明。	String
tags (オプション)	ナレッジ グラフを説明するキーワードまたは語句。	String
portal_folder (オプション)	ナレッジ グラフを含めるポータル フォルダー。	String
share_with_org (オプション)	ナレッジ グラフが組織内のすべての認証済みユーザーと共有されるかどうかを指定します。 SHARE—ナレッジ グラフは組織内のすべての認証済みユーザーと共有されます。 NO_SHARE—ナレッジ グラフは組織内のすべての認証済みユーザーと共有されません。 これがデフォルトです。	Boolean
sharing_groups [sharing_groups,...] (オプション)	自分がメンバーであるグループの中で、ナレッジ グラフが共有されるグループを指定します。 Group—ナレッジ グラフが共有されるグループ。	String
data_store (オプション)	ナレッジ グラフのエンティティーとリレーションシップが格納されるデータ ストアを指定します。 Hosted graph store—ナレッジ グラフのエンティティーとリレーションシップは、Enterprise ポータルに関連付けられた ArcGIS Graph Data Store に作成および格納されます。	String
data_managed (オプション)	NoSQL データベース内のデータの管理方法を指定します。 ARCGIS_MANAGED—ArcGIS Knowledge は、NoSQL データベースに格納されるエンティティーとリレーションシップを作成、管理、削除します。 グラフ ストアに格納されるデータ モデルは、エンティティー タイプとリレーションシップ タイプおよびそれらのプロパティが変更されたときに自動的に更新されます。 このオプションは、NoSQL データベースが空の場合のみ利用できます。 これがデフォルトです。 USER_MANAGED—データとデータ モデルは、ArcGIS Knowledge からアクセスされた場合、読み取り専用になります。 ユーザーが NoSQL データベースを使用してエンティティーとリレーションシップを作成、管理、削除し、データ モデルを定義する必要があります。	String
unique_id (オプション)	各エンティティーとリレーションシップの一意の文字列値を格納するグラフ データベース内のプロパティ。	String
enable_editing (オプション)	十分な権限を持つユーザーに対して編集操作を有効化するかどうかを指定します。 ENABLE_EDITING—ナレッジ グラフで編集操作が有効化されます。 DO_NOT_ENABLE_EDITING—ナレッジ グラフで編集操作が有効化されません。 これがデフォルトです。	Boolean
enable_add (オプション)	編集者がエンティティーとリレーションシップをナレッジ グラフに追加して、新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプを定義できるかどうかを指定します。 ENABLE_ADD—編集者はエンティティーとリレーションシップをナレッジ グラフに追加できます。 編集者は新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプを定義して、プロパティを追加できます。 enable_editing パラメーターが ENABLE_EDITING に設定されている場合、これがデフォルトです。 DO_NOT_ENABLE_ADD—編集者は、ナレッジ グラフへのエンティティーとリレーションシップの追加や、新しいエンティティー タイプとリレーションシップ タイプの定義、プロパティの追加は実行できません。	Boolean
enable_delete (オプション)	編集者がナレッジ グラフのフィーチャを削除できるかどうかを指定します。 ENABLE_DELETE—編集者はフィーチャを削除できます。 enable_editing パラメーターが ENABLE_EDITING に設定されている場合、これがデフォルトです。 DO_NOT_ENABLE_DELETE—編集者はフィーチャを削除できません。	Boolean
enable_update (オプション)	編集者がエンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できるかどうかを指定します。 ENABLE_UPDATE—編集者は、エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できます。 enable_editing パラメーターが ENABLE_EDITING に設定されている場合、これがデフォルトです。 DO_NOT_ENABLE_UPDATE—編集者は、エンティティーとリレーションシップのプロパティもエンティティーのジオメトリーも更新できません。	Boolean
update_options (オプション)	エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できるか、エンティティーとリレーションシップのプロパティのみを更新できるかを指定します。 PROPERTIES_AND_GEOMETRIES—エンティティーとリレーションシップのプロパティおよびエンティティーのジオメトリーを更新できます。 編集が有効化されている場合、これがデフォルトです。 PROPERTIES_ONLY—エンティティーとリレーションシップのプロパティのみを更新できます。	String
enable_search (オプション)	グラフ アイテムで、そのプロパティを使用したフルテキスト検索が有効化されるかどうかを指定します。 ENABLE_SEARCH—グラフ アイテムで、そのプロパティを使用したフルテキスト検索が有効化されます。 ホスト グラフ ストアまたは ArcGIS 管理の NoSQL データ ストアの場合、これがデフォルトです。 DO_NOT_ENABLE_SEARCH—グラフ アイテムで、そのプロパティを使用したフルテキスト検索が有効化されません。	Boolean
document_entity_name (オプション)	データ モデル内でナレッジ グラフによって参照されるドキュメントを表すエンティティー タイプの名前。 デフォルトは Document です。	String
has_document_relationship_name (オプション)	データ モデル内でナレッジ グラフのエンティティーとそのエンティティーに関連付けられたドキュメントの間のリレーションシップを表すリレーションシップ タイプの名前。 デフォルトは HasDocument です。	String
document_properties [document_properties,...] (オプション)	ドキュメント エンティティーごとに作成されるプロパティのセットを指定します。 テキスト - ドキュメントから抽出されたテキスト。 デフォルトのプロパティ名は text です。 URL - ドキュメントの場所。 デフォルトのプロパティ名は url です。 キーワード - ドキュメントの検索に使用されるキーワード。 デフォルトのプロパティ名は keywords です。 名前 - ドキュメントのファイル名。 デフォルトのプロパティ名は name です。 コンテンツ タイプ - 参照されるドキュメントに含まれているデータのタイプ。 このプロパティは、MIME (多目的インターネット メール拡張) タイプとして格納されます。 デフォルトのプロパティ名は contentType です。 タイトル - ドキュメントのタイトル。 デフォルトのプロパティ名は title です。 メタデータ - ドキュメントを説明するメタデータ。 デフォルトのプロパティ名は metadata です。 ファイル拡張子 - 参照されるドキュメントがファイルの場合のファイル拡張子。 デフォルトのプロパティ名は fileExtension です。	Value Table
max_records (オプション)	openCypher クエリーにより返されて表示されるグラフ アイテムの数。 数が多くなると、パフォーマンスが低下することがあります。 デフォルト値は 10,000 です。	Long
max_records_search (オプション)	エンティティーとリレーションシップのインデックス付きのプロパティを使用した検索で返されるグラフ アイテムの数。 数が多くなると、パフォーマンスが低下することがあります。 デフォルト値は 2,000 です。	Long

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
out_knowledge_graph_service	出力ナレッジ グラフ。	Workspace

コードのサンプル

CreateKnowledgeGraph の例 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプル コードは、デフォルト パラメーターを使用したナレッジ グラフ サービスの作成を示しています。

# Description: Create a knowledge graph service named 'MyKnowledgeGraph'.

# Import system modules
import arcpy

# Set local variables
service_name = 'MyKnowledgeGraph'
summary = 'A new knowledge graph with editing enabled and custom document property names.'
enable_editing = True
update_options = 'Properties_only'
document_properties = '["newText", "newURL", "newKeywords", "newName", "newContentType", "newTitle", "newMetadata", "newFileExtension"]'
document_values = arcpy.ValueTable(8)
document_values.addRow(document_properties)

# Call the CreateKnowledgeGraph tool to create a knowledge graph service with a
# summary, editing enabled, updating geometry disabled, search enabled, and custom
# document property names.
arcpy.kg.CreateKnowledgeGraph(service_name, summary, tags, portal_folder, share_with_org,
                              enable_editing, update_options,
                              document_properties=document_values)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

• Basic: Yes
• Standard: Yes
• Advanced: Yes