Spatial Analyst モジュールとは

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

Spatial Analyst モジュールの arcpy.sa は、ArcGIS Spatial Analyst エクステンション が提供する機能を使用して、ラスターおよびベクター データを解析するための Python モジュールです。 これを使用すると、Spatial Analyst ツールボックスで利用可能なすべてのジオプロセシング ツールと、ラスター処理ワークフローを自動化できるその他の関数およびクラスにアクセスできます。

モジュールには、クラス、関数、ジオプロセシング機能、演算子の 4 つの主要コンポーネントがあります。

モジュールのコンポーネント

Spatial Analyst の機能コンポーネントとその他の有用なコンポーネントを以下に示します。

Spatial Analyst のコンポーネント

コンポーネント説明

クラス

Spatial Analyst クラスは主に、選択したパラメーター タイプ (近傍タイプなど) によって引数の数が変わる Spatial Analyst ツールのパラメーターを定義するためや、パラメーター内のエントリ数が特定の状況 (再分類テーブルなど) に応じて変化する場合に使用されます。 パラメーターにクラスを使用することで、パラメーター内の個々のエントリにアクセスして、プログラムから変更することができます。

関数

関数は、ラスター データセットの作成、管理、処理、およびラスター データの解析を行うことができます。

ジオプロセシング関数

ArcGIS Pro Spatial Analyst モジュールは、ラスター (セル値ベース) とフィーチャ (ベクター) データの両方に対応した、空間解析とモデリングの豊富なジオプロセシング機能を提供します。

演算子

マップ代数演算では、一連の演算子がサポートされます。 演算子は、算術、ビット演算、のブール演算、関係演算の各カテゴリにグループ化できます。 マップ代数演算の演算子は、ArcGIS Spatial Analyst ライセンスおよび ArcGIS Image Analyst ライセンスで使用できます。

arcpy.sa モジュールで使用できるクラス、関数、演算子とともに、ArcPy の関数およびクラスや Python スクリプト内の他の ArcPy モジュールを使用して、ワークフローを実行できます。 Raster ArcPy クラスは、Python のスクリプト作成に使用できるラスター オブジェクトを作成します。これは、arcpy.sa モジュールで使用できる多くの処理に必要です。 NumPyArrayToRaster ArcPy 関数と RasterToNumPyArray ArcPy 関数も、スクリプト作成ワークフローに役立ちます。

ライセンス:

ArcGIS Image Analyst エクステンションのライセンスを持っている場合は、すべての算術演算子と特定のクラスなどの機能も利用できます。 詳細については、「Image Analyst モジュール」をご参照ください。

関連トピック


このトピックの内容
  1. モジュールのコンポーネント