作成したアニメーションは、ドラフト、事前設定、またはカスタム設定を使用して、ビデオまたはフレームのフォルダーにエクスポートできます。 ドラフト オプションでは、最終バージョン作成前のプレビューや共有に向けて、アニメーションを AVI ムービーにエクスポートできます。 事前設定オプションでは、エクスポートをリクエスト頻度の高い形式 (YouTube、Vimeo、Twitter、Instagram、HD720、HD1080、GIF など) に設定できます。 いつでも、形式、解像度、1 秒あたりのフレーム数、およびビデオ エクスポートの品質を手動で設定できます。また、必要に応じて、その設定をカスタム事前設定としてプロジェクトに保存することもできます。
アニメーションのエクスポート方法
アニメーションをエクスポートするには、次の手順に従います。
- [アニメーション] タブの [エクスポート] グループで、[ムービーのエクスポート] をクリックします。
[ムービーのエクスポート] ウィンドウが表示されます。
- サムネイルをクリックして、[ムービー エクスポートの事前設定] グループから事前設定オプションを選択します。
- メディア プロダクトの場所とファイル名を設定します。
- 必要に応じて、[ファイル エクスポート設定] を展開し、出力形式を確認します。
- 必要に応じて、[ムービー エクスポートの高度な設定] を展開し、出力の解像度と品質を確認します。
プロジェクトの表示オプション (アンチエイリアス品質やレンダリング品質など) によって、マップ フィーチャの描画品質とエクスポート品質が制御されます。
- [ムービーのエクスポート] ウィンドウの下部にある [エクスポート] をクリックします。
[停止] をクリックして処理をキャンセルできます。 既存のフレームは削除されません。
- 出力場所に移動し、新しいメディアを表示します。
ムービー エクスポートの事前設定オプション
[ムービーのエクスポート] ウィンドウの [ムービー エクスポートの事前設定] グループには、利用可能な事前設定を表すサムネイルが用意されています。 これらの事前設定は、優れた構成の出力を作成するための一般的なビデオ エクスポート構成を表します。 [ドラフト] 事前設定では、各フレームが完全にレンダリングされるまで待たない低解像度のムービーがエクスポートされます。 これはアニメーションのタイミングとカメラの動きをプレビューするためのものであり、内容を確認したり、他の人と共有してコメントを付けてもらったりできます。
このグループで使用できる他の事前設定は、YouTube、Vimeo、Twitter、Instagram、HD720、HD1080、および GIF 用に構成されています。 これらのビデオ ホスト サイトはさまざまな構成を受け入れることができますが、事前設定を使用すると、ビデオが推奨設定に適合していることが保証されます。 ドラフトではないすべてのムービー エクスポートでは、次に進む前にビデオ内の各フレームが完全に描画されるまで待機するため、合計エクスポート時間が長くなりますが、すべてのコンテンツが表示されます。
カスタム エクスポート設定 (出力の形式、解像度、品質など) を定義することもできます。 カスタム設定を事前設定として保存する場合は、[プリセットの保存] ボタンをクリックすると、[メディア エクスポートの事前設定] グループに新しいアイテムが表示されます。 カスタム事前設定の名前の変更または削除を行うには、そのサムネイルを右クリックし、それぞれ [名前の変更] または [削除] を選択します。
ファイル エクスポート設定
[ファイル エクスポート設定] グループでは、アニメーションのメディア エクスポート形式を指定できます。 サポートされている形式は次のとおりです。
- AVI ムービー (*.avi)
- MPEG4 ムービー (*.mp4)
- GIF ムービー (*.gif)
- JPEG 連続イメージ (*.jpg)
- TIFF 連続イメージ (*.tif)
- PNG 連続イメージ (*.png)
- BMP 連続イメージ (*.bmp)
ビデオ形式は、コンテンツをすばやく共有するために便利です。また、フレームごとのイメージ形式は、他のビデオ編集パッケージでのポスト プロダクション作業に便利です。
注意:
ArcGIS Pro からエクスポートしたムービーを Windows Media Player または別の一般的なビデオ プレーヤーで再生できない場合は、必要なコーデック ファイルが欠落していることが考えられます。 コーデックは、ビデオ ファイルのサイズを小さく保つために使用される圧縮形式です。 コーデックがインストールされている場合は、Windows Media Player で、サポート対象のムービー形式を再生できます。
ムービー タイプ | コーデック |
---|---|
AVI ムービー (*.avi) | モーション JPEG |
MPEG4 ムービー (*.mp4) | H264 |
ムービー エクスポートの高度な設定
[ムービー エクスポートの高度な設定] グループでは、アニメーションの解像度と品質を設定できます。 エクスポートの解像度は、各出力フレームでキャプチャされるピクセル数を示します。多くの場合、再生ビューアー (Web ページ、電話、テレビのモニター) によってこれらの値が決まります。 [品質] の下にあるスライダー バーは、適用される画像圧縮のレベルを調整し、これによってファイル サイズが小さくなったり大きくなったりします。 スライダーを大きなファイルの方に移動すると、ピクセレーションの可能性が低くなりますが、終了までの時間が長くなることがあります。
ヒント:
アニメーションをエクスポートする最大解像度は、ハードウェアと出力形式によって変わります。 一般的に、ビデオは 1920 x 1440 以下の解像度 (および 16:9、4:3、5:4 の標準縦横比) で確実にエクスポートでき、個々の画像フレームは、4000 x 4000 以下の解像度 (および任意の縦横比) でエクスポートできます。 これよりはるかに高い解像度をサポートしているハードウェアもあります。
一度に複数のムービーのエクスポート
エクスポートを処理しながら作業を続行することができるため、1 つのセッションでプロジェクトから複数のムービーをエクスポート (バッチ エクスポート) すると便利です。 マップのコピーを作成して、編集を続けたり、メディアのエクスポートを監視またはキャンセルしたりすることができます。 さまざまな出力形式に一度にエクスポートすることもできます。
エクスポートの所要時間
さまざまな事柄が、ムービーのエクスポートが終了するまでの時間に影響を及ぼします。たとえば、次のような事柄です。
- コンピューターの機能 (プロセッサやグラフィックス カードなど) が、アニメーション化可能な量やアニメーションのエクスポート速度に直接影響を及ぼします。
- プロジェクトの複雑さ。 キーフレームで多数のエレメント (ラベルやレイヤーの透過表示など) が保存されていると、エクスポート プロセスの速度が落ちます。
- アニメーションの長さ。 アニメーションが長くなるほど、エクスポートに時間がかかります。
- 解像度のサイズは、各フレームの生成にかかる時間に影響を及ぼします。