LRS レイヤーの時間ビューの設定

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

ArcGIS Roads and Highways データは時間対応であるため、ArcGIS Pro にレイヤーを追加した後、「時間プロパティを設定し」、「[時間フィルターの設定] ツール」を使用して時間経過に伴うレイヤーの視覚化を行います。

LRS レイヤーの時間ビューの設定

ArcGIS Pro でマップに追加された LRS レイヤーに対する時間のサポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. プロジェクトを開き、時間プロパティを設定する必要のある LRS レイヤーを追加します。
  3. [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーをダブルクリックして、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
  4. [時間] タブをクリックします。
  5. [属性値に基づいてレイヤー コンテンツをフィルター] を選択します。
  6. [レイヤーの時間] ドロップダウン矢印をクリックし、[各フィーチャに開始時間フィールドと終了時間フィールドが 1 つずつあります] を選択します。
  7. [開始時間フィールド] 値を、レイヤー内の開始日を含む対応フィールドに設定します。
  8. [終了時間フィールド] 値を、レイヤー内の終了日を含む対応フィールドに設定します。
  9. データの [時間範囲] 値をデータの日付範囲に設定します。
  10. [タイム ゾーン] をデフォルト値に設定します。

グループでの LRS レイヤーの時間ビューの設定

ネットワーク、イベント、キャリブレーション ポイントなどの LRS エレメントにレイヤーの開始日と終了日を設定することで、その一時性を有効化します。 これらのレイヤーで時間を有効化すると、特定の時間でフィーチャを比較できるようになります。

マップ内のすべての LRS レイヤーに対する時間のサポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を起動して、プロジェクトを開きます。
  2. ネットワーク、イベント、交点、キャリブレーション ポイントなどの LRS レイヤーをマップに追加します。
  3. [Location Referencing] タブの [ツール] グループで、[時間の有効化] 時間の有効化 をクリックします。

    時間はマップ内の LRS レイヤーでのみ有効です。

    • 時間は、マップ内のネットワーク、イベント、交点、およびキャリブレーション ポイントの各レイヤーでのみ有効です。
    • 時間は、マップ内の中心線、レッドライン レイヤー、およびテーブルでは有効ではありません。
    • このツールは、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブにある次のパラメーターを設定します。
    1. [レイヤーの時間] - 各フィーチャに開始時間フィールドと終了時間フィールドが 1 つずつあります
    2. [開始時間フィールド] - LRS レイヤーの From Date フィールド
    3. [終了時間フィールド] - LRS レイヤーの To Date フィールド
    4. [時間範囲] - マップ内のすべての LRS レイヤーを考慮した次の式で計算されます。
      • 開始日 - 最も古い日付 - 20 年と、今日の日付 - 20 年のうち、小さい方
      • 終了日 - 最新の日付 + 20 年と、今日の日付 + 20 年のうち、大きい方
    レイヤー プロパティ ダイアログ ボックスの時間タブ

    次の例では、日付を 10/10/2019 として式を適用しています。

    入力 (すべての LRS レイヤーを考慮)出力 (すべての LRS レイヤーに適用)

    #

    最小 (開始日)

    最大 (終了日)

    開始日

    終了日

    1

    1/1/2000

    Null

    1/1/1980

    10/10/2039

    2

    1/1/2000

    1/1/2030

    1/1/1980

    1/1/2050

    3

    Null

    Null

    10/10/1999

    10/10/2039

    4

    1/1/2000

    Null

    10/10/1999

    10/10/2039

    [時間の有効化] ボタン 時間の有効化 は、初めてクリックしたときに有効になります。 アクティブな状態のときにボタンをクリックすると、LRS レイヤーの時間を無効化することができます。

    ボタンがアクティブな場合、マップ上のすべての LRS レイヤーの時間が有効化され、マップに追加された後続の LRS レイヤーも有効化されます。

    マップで有効化された時間プロパティは、プロジェクトの保存時に保持されます。

    時間対応のマップを追加すると、ArcGIS Pro リボンの [時間] タブがアクティブになり、データを時間でフィルターすることができます。 また、マップの上部にあるタイム スライダーも使用できるようになります。

    ヒント:

    このツールを使用した後、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブで、選択したマップ レイヤーの時間パラメーターを手動で変更できます。