ArcGIS Pro 3.2 のリリース ノート

ArcGIS Pro の各「メジャー、マイナー、パッチ リリース」には、Esri テクニカル サポートに報告された不具合の修正が含まれています。 修正された不具合は、修正された問題の一覧で報告されます。

ArcGIS Pro 3.x とこれまでのリリース間の互換性については、「ArcGIS Pro 2.x から 3.x への移行」をご参照ください。

修正された問題の一覧

3.2 で修正された問題の一覧 [PDF]」をご参照ください。

  • .pdf ファイルにある問題の詳細については、テクニカル サポート Web サイトで不具合番号を検索してください。
  • パッチがリリースされると、.pdf ファイルが更新されます。

注意:

各リリースの「ArcGIS Pro のビルド番号とリリース日」は、テクニカル サポート Web サイトにリストされています。

新機能

メジャーおよびマイナー リリースでは新しい機能も導入されています。これは、「ArcGIS Pro の新機能」で説明されています。

削除と非推奨のお知らせ

ArcGIS Pro の今後のバージョンで機能が削除されることが決定した場合、お知らせがリリースされます。 お知らせでは、削除される内容が説明されているためワークフローに影響するかどうかを評価でき、代替機能の説明により同様の結果を得る別の方法を見つけることができます。また、削除が行われる時期も、決定していれば明記されます。 テクニカル サポート Web サイトに、ArcGIS Pro における非推奨のお知らせがリリース別に記載されています。

ArcGIS Pro 3.2 で削除された機能

以降のサブセクションでは、ArcGIS Pro 3.2 で削除された機能について説明します。

Python

Python のデフォルト arcgispro-py3 環境から次の ArcGIS Pro 3.2 ライブラリが削除されました: despatch

今後のリリースで削除される機能

以降のサブセクションでは、ArcGIS Pro 3.2 より後のリリースでの削除が予定されている機能について説明します。

バイナリ ジオメトリ格納のサポート

バイナリ ジオメトリ格納を使用するフィーチャクラス データ表示のサポートは、今後の ArcGIS Pro リリースで削除される予定です。 これには、Open Geospatial Consortium (OGC) および Oracle のジオデータベースの sdebinary および Microsoft SQL Server WKB (Well-Known Binary) と、Oracle のジオデータベースの sdelob が含まれます。

この準備として、[データ格納タイプの移行 (Migrate Storage)] ジオプロセシング ツールを使用して、サポートされるデータ タイプに既存のフィーチャクラスのジオメトリ格納を移行します。

SQL Server を使用して ArcGIS Pro 3.2 で作成したジオデータベース、または ArcGIS Server 11.2 でインストールされたジオプロセシング ツールを使用して作成したジオデータベースには、sdebinary および OGC WKB 構成キーワードが含まれません。

Microsoft SQL Server 2016 および PostgreSQL 12.x のサポート

ArcGIS Pro 3.2 および ArcGIS Enterprise 11.2 は、Microsoft SQL Server 2016 および PostgreSQL 12.x をサポートしている最後のリリースです。 ArcGIS を使用してこれらのデータベース管理システムのバージョンのデータにアクセスする場合、今後のバージョンの ArcGIS で使用できるようデータベースをアップグレードする必要があります。

シェープファイルベースのネットワーク データセットのサポート

ArcGIS Pro 3.2 および ArcGIS Enterprise 11.2 は、シェープファイルのネットワーク データセットをサポートしている最後のリリースです。

非推奨の詳細

ArcGIS Workflow Manager (Classic) のサポート

Workflow Manager (Classic)ArcGIS Pro 3.4 でリタイアし、Workflow Manager (Classic) ツールボックスは非推奨です。 現在のユーザーは、Workflow Manager のサービス主体のバージョンでプロジェクトの作成を開始することをお勧めします。

Workflow Manager (Classic) の非推奨と Workflow Manager 配置オプションの詳細

ArcGIS Pro 3.2 で非推奨となるジオプロセシング ツール

このリリースで非推奨となるジオプロセシング ツールを、以下のセクションでツールボックス名別に示します。

Spatial Analyst ジオプロセシング ツール

次の Spatial Analyst ツールはこのリリースで非推奨となりました。

  • エリアの日射量 (Area Solar Radiation)
  • ポイントの日射量 (Point Solar Radiation)

サポートが終了したデータベース バージョン

PostgreSQL 11.x は、ArcGIS Pro 3.2 および ArcGIS Enterprise 11.2 以降ではサポートされません。 その結果、Microsoft Azure Database for PostgreSQL (単一サーバー) はサポートされなくなりました。これは、11.x がそのデータベース サービス製品の最後のリリースであるためです。

ArcGIS Pro 3.2 および ArcGIS Enterprise 11.2 で使用するには、サポートされている PostgreSQL バージョンにアップグレードします。

コンパニオン ArcGIS Pro および ArcGIS Enterprise バージョン

ArcGIS は、さまざまなニーズに合わせて複数の製品で拡張できるシステムです。 よく一緒に使用される 2 つの製品は、ArcGIS ProArcGIS Enterprise です。 この 2 つの製品のメジャー バージョンとマイナー バージョンは一緒に開発され、それぞれが数か月以内にリリースされるため、共通の機能を導入および改善できます。

ArcGIS Pro および ArcGIS Enterprise の以前のバージョンと新しいバージョンでは、ほとんどの機能が一緒に動作しますが、コンパニオン バージョンを揃えることをお勧めします。 揃えることが難しい場合は、2 つのコンパニオン バージョンの範囲内に維持することをお勧めします。 コンパニオン バージョンを次の表に示します。

ArcGIS Pro バージョンArcGIS Enterprise バージョン

ArcGIS Pro 3.2

ArcGIS Enterprise 11.2

ArcGIS Pro 3.1

ArcGIS Enterprise 11.1

ArcGIS Pro 3.0

ArcGIS Enterprise 11.0

ArcGIS Pro 2.9

ArcGIS Enterprise 10.9.1

ArcGIS Pro 2.8

ArcGIS Enterprise 10.9

ある機能に対して特定の最小ソフトウェア バージョンの組み合わせが必要な場合は、その機能のドキュメントに記載されています。

ArcGIS の使用許諾

ArcGIS の使用許諾は、「Esri 法的情報 Web サイト」にあります。

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