仮想マシンのサイズ設定とユーザー プロファイル

ArcGIS Pro 仮想マシン (VM) にとって適切な構成サイズを選択する際には、ユーザーのニーズとそれらのニーズに対応するために必要な仮想リソースを考慮することが重要です。 この評価をサポートするために、次のユーザー タイプ カテゴリーについて説明します。

  • ライト ユーザー (表示) - このユーザー タイプは単純な 2D マップの表示、ナビゲーション、クエリーを操作します。 また、他のユーザーによって作成されたデータを組み合わせて提示します。
  • ミディアム ユーザー (編集) - このユーザー タイプは 2D および 3D マップの表示、ナビゲーション、クエリー、編集を操作し、ジオプロセシング ツールを使用します。 また、複数のソースからのデータを 1 つのマップ レイアウトに編集して提示します。
  • ヘビー ユーザー (視覚化) - このユーザー タイプは 2D および 3D マップの表示、ナビゲーション、クエリー、編集を操作します。 また、透過表示やダイナミック ラベリングを含め、シンボルについての高度な知識を身に付けています。 このユーザーは、可視性と見通し線に関する 2D および 3D 解析を実行します。

オンプレミス VM のサイズに関する推奨事項

組織がオンプレミスで ArcGIS Pro をホストしている場合、ユーザー タイプごとに推奨される VM 構成は次のとおりです。

ユーザー タイプvCPUメモリーvGPU プロファイル

ライト

最小: 4 vCPU

最小: 6 GB RAM

1Q–2Q

ミディアム

最小: 8 vCPU

最小: 8 GB RAM

2Q 以上

ヘビー

最小: 12 vCPU

最小: 16 GB RAM

4Q 以上

クラウド VM のサイズに関する推奨事項

クラウド VM の場合には複数のオプションがあります。 以下のサブセクションでは、Microsoft Azure および Amazon Web Services (AWS) に関する推奨事項を示します。

Azure のシングルセッション VM の推奨事項

シングルセッション シナリオでは、一度に 1 人のユーザーしかセッションのホスト仮想マシンにサイン インしていません。 Azure Virtual Desktop での personal (個人用) ホスト プールの使用はシングルセッション シナリオの一例です。

ユーザー タイプAzure VM タイプ

ライト

NV4as_v4、NV8as_v4

ミディアム

NV16as_v4、NC4as_T4_v3、NC8as_T4_v3、NV6ads_A10_v5

High

NC16as_T4_v3、NV12ads_A10_v5、NV18ads_A10_v5

Azure のマルチセッション VM の推奨事項

マルチセッション シナリオでは、複数のユーザーがセッションのホストに同時にサイン インしています。 Azure Virtual DesktopMicrosoft Windows 11 Enterprise マルチセッション オペレーティング システム (OS) での pooled (プール) ホスト プールの使用はマルチセッション デプロイメントの一例です。

ユーザー タイプAzure VM タイプVM ごとの最大ユーザー数

ライト

NV18ads_A10_v5、NC16as_T4_v3、NV32as_v4

6

ミディアム

NV18ads_A10_v5、NC16as_T4_v3、NV32as_v4

4

ヘビー

NV18ads_A10_v5、NC16as_T4_v3、NV32as_v4

3

AWS EC2 インスタンス タイプの推奨事項

AWS インスタンス タイプの推奨事項を次に示します。

ユーザー タイプAWS EC2

ライト

G4dn.xlarge、G4ad.xlarge、G5.xlarge

ミディアム

G4dn.2xlarge、G4ad.2xlarge、G5.2xlarge

ヘビー

G4dn.4xlarge、G4ad.4xlarge、G5.4xlarge

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