ベンチマークの比較の実行

ベンチマークの比較ワークフローでは、選択する変数とサイト属性を使用して、商圏などの場所を比較できます。 マップ上でフィーチャを比較するには、比較プロパティを指定します。

  • 入力フィーチャ間の比較に関するサイト属性 (売場面積など) と変数 (人口など)
  • ベンチマークの方法
  • 比較対象となる追加の標準区画

ウィンドウの下部にあるベンチマークの比較の [結果] ウィンドウに、比較が表示されます。 [結果] ウィンドウでは、サイトとその統計情報を表示および操作できます。 他の場所と比較するために、対象のベンチマークとして、場所の選択、テーブルの行と列のピボット、Excel へのテーブルのエクスポートを行うことができます。

適用例

ベンチマークの比較ワークフローの適用例を次に示します。

アプリケーション説明使用されるデータの例

サイトのパフォーマンスの解析

ある食料品店チェーンは、最近、ある地域で 5 つの店舗を追加することによって事業を拡大しました。 1 年後、それらの店舗のうちの 1 つの業績が他の店舗に比べてかなり悪くなっています。 データ アナリストは、その原因を明らかにしたいと思っています。 データ アナリストは、次のような質問をします。その店舗を業績の最も良い店舗と統計的に比較するとどうでしょうか。 すべての店舗は、人口統計条件の点で比較的同等でしょうか。 その業績不振の店舗は、市場全体の統計的平均からどれくらい離れていますか。

  • Total Daytime Population (総昼間人口)
  • Purchased Groceries Online/30 Days (Percent) (30 日間にオンラインで購入された食料品) (パーセント)
  • Diversity Index (多様性インデックス)

緊急対応リソースの割り当て

州レベルの支援組織は、自然災害時に最も支援を必要とする郡をよく理解したいと思っています。 組織は、多数の子供と高齢者を示す変数を使用して、州のすべての郡のベンチマークの比較を実行します。 これらの人口統計を理解すると、脆弱な人々のいる地域への支援を組織が優先的に行うのに役立ちます。

  • HH Pop 65+: No Computer (65 歳以上の人口・世帯: コンピューターなし)
  • Child Population (年少人口)
  • Have Earthquake/Flood Home Insurance Coverage (地震/洪水の住宅保険に加入済み)

ベンチマークの比較ワークフローの実行

ベンチマークの比較を実行するには、マップ上に比較対象の場所が存在する必要があります。 たとえば、ポイントの周囲にリングを生成すること、運転時間エリアや徒歩時間エリアを作成すること、区画の境界を描画することが可能です。 これらの場所がプロジェクトでレイヤーに保存されると、次の手順に従い、ベンチマークの比較ワークフローを使用してこれらの場所を比較できます。

  1. [解析] タブで、[ビジネス解析] をクリックしてギャラリーを開き、[ベンチマークの比較] TBD をクリックします。

    [ベンチマークの比較プロパティ] ウィンドウが表示されます。

  2. [入力フィーチャ] ドロップダウン リストを使用して、比較対象の場所を含むレイヤーを選択します。
  3. [名前フィールド] ドロップダウン リストを使用して、比較場所の名前を選択します。

    場所のレイヤーから、比較場所を最適に特定するフィールドを選択します。 たとえば、施設や小売店の名前を含むフィールドを選択できます。

  4. 必要に応じて、[サイト属性] フィールドのチェックボックスを使用して、比較に含めるサイト固有の属性 (ポリゴンの面積や他の数値データなど) を選択します。
    注意:

    サイト属性は、数値フィールドとテキスト フィールドの両方を含むことができます。 サイトの比較とベンチマークの設定には、数値フィールドだけが使用されます。

  5. [変数] で、[追加] 追加 をクリックしてデータ ブラウザーを開き、比較に使用する変数を追加して、[OK] をクリックします。 必要に応じて、[リストの保存] をクリックして、選択した変数を将来使用するために名前を付けて保存します。

    データ ブラウザーで、カスタム データ、保存された変数リスト、お気に入りとして保存したデータから、カテゴリ別にデータを検索および参照できます。 ワークフローが実行されると、選択した変数を使用して入力フィーチャに情報が付加されます。

  6. 必要に応じて、[ベンチマーク] タブをクリックして、次のパラメーターを設定します。
    • 使用するベンチマークのタイプを選択します。
      • [平均値]: すべての入力フィーチャにわたる、サイト属性と変数の平均値にベンチマークを設定します。
      • [中央値]: すべての入力フィーチャにわたる、サイト属性と変数の中央値にベンチマークを設定します。
      • [フィーチャ]: 入力フィーチャを選択し、そのフィーチャのサイト属性と変数の値にベンチマークを設定します。
      • [なし]: ベンチマークを設定しません。
    • [差分フィールド] チェックボックスを使用して、各入力フィーチャのベンチマーク フィーチャからの数値差を表示する方法を選択します。
      • [差分フィールドの追加] - 差をカウントとして表示します。
      • [パーセント差フィールドを追加] - 差をパーセンテージとして表示します。
    • [シンボル] オプションを使用して、ベンチマークとの差をマークするための色を設定します。 選択した色は、テーブルで [上] TBD アイコンと [下] TBD アイコンに適用されます。
  7. [比較] タブをクリックし、レイヤー内の場所と一緒に含める追加の比較区画 (場所を含む州など) を選択します。

    入力フィーチャの重心と交差する標準区画ポリゴンが [結果] ウィンドウに含まれ、選択した変数で情報が付加されます。

  8. [適用] をクリックします。

    プロジェクトにレイヤーが作成されます。これは、名前に _ComparisonsLayer が付加された境界レイヤーのコピーです。 新しいレイヤーの区画には追加した変数が含まれており、それらは属性テーブルに表示されます。

    [ベンチマークの比較結果] ウィンドウが開き、結果が表示されます。 [コンテンツ] ウィンドウで比較レイヤーの下にある [結果] セクション内の結果を右クリックし、[開く] TBD をクリックして、結果のウィンドウを再度開くことができます。

注意:
すべてのパラメーターを削除して、ワークフローを最初からやり直すには、 [リセット] をクリックします。

ベンチマークの比較結果ウィンドウの使用

比較テーブルを使用して、比較の形式の変更、ベンチマークの作成、Excel ワークシートへのテーブルのエクスポートができます。 比較を調査するには、以下のいずれかを行います。

  1. [表示方法] ドロップダウン メニューを開き、[変数] または [フィーチャ] を選択して、比較テーブルの行と列を切り替えます。
  2. [ベンチマーク フィーチャ] ドロップダウン メニューを開き、いずれかの比較場所を選択して、ベンチマークを作成します。

    これで、すべての場所がベンチマークと比較されるようになります。 比較は、[上] TBD アイコンと [下] TBD アイコンで示されます。 アイコンにポインターを合わせると、その場所とベンチマークの差が表示されます。

  3. [ベンチマークの比較プロパティ] ウィンドウが閉じられた場合は、[プロパティ] ボタン プロパティ をクリックして、再度開くことができます。
  4. [Excel にエクスポート] をクリックして、比較テーブルを Excel ワークシートにエクスポートします。