スパイダー ダイアグラムの生成

Business Analyst ライセンスで利用できます。

スパイダー ダイアグラムは、ルートに追従しない便利なユークリッド ショートカットです。 これらのパスは、作成されたルートを示すのではなく、サイト (店舗や施設など) と利用者 (顧客、取引先、常連客、患者など) 間の望ましい接続を示します。 たとえば、小売業者はスパイダー ダイアグラムを使用して、平日の買い物客は週末の買い物客よりも移動距離が短いなど、顧客の行動と買い物パターンを把握することができます。

ArcGIS Business Analyst Pro は、サイト (店舗または施設) と関連する位置ポイント (顧客、取引先、患者、常連客などの潜在的な利用者) を接続するマップ上の線として、スパイダー ダイアグラムを表します。 [スパイダー ダイアグラムの作成 (Generate Desire Lines)] ツールは、色分けされた直線のレイヤーを生成し、サイトと関連付けられた位置ポイント間の空間距離を示します。 スパイダー ダイアグラムの色と幅は、潜在的な利用者の比重を表すように変更できます。 たとえば、病院は年間の入院日数に応じてスパイダー ダイアグラムを重み付けできます。

スパイダー ダイアグラムの生成ツールの使用

スパイダー ダイアグラムを生成するには、次の手順に従います。

  1. [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。

    [ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。

  2. [ツールボックス] タブの [Business Analyst ツール] セクションで、[解析] ツールセットを展開し、[スパイダー ダイアグラムの生成] をクリックします。

    [ジオプロセシング] ウィンドウで [スパイダー ダイアグラムの作成 (Generate Desire Lines)] ツールが開きます。

  3. [顧客レイヤー] ドロップダウン メニューを使用して、利用者 (顧客、取引先、患者、または常連客) を表す入力ポイント レイヤーを選択します。

    注意:

    顧客レイヤーには、店舗レイヤーの一意の ID に関連付けが可能な一意の ID が必要です。

  4. [出力フィーチャクラス] ドロップダウン メニューを使用して、[コンテンツ] ウィンドウに追加される結果フィーチャクラスを選択します。
  5. 店舗の情報について、次の手順に従います。
    1. [店舗レイヤー] をクリックして、店舗または施設の位置を表す入力ポイント レイヤーを選択します。
    2. [店舗 ID フィールド] ドロップダウン メニューを使用して、解析で店舗または施設の位置を表すフィールドを選択します。
    3. [関連付けられた店舗 ID フィールド] ドロップダウン メニューを使用して、店舗または施設の位置に個々の利用者 (顧客、取引先、患者、または常連客) を割り当てます。
  6. 必要に応じて、以下のパラメーターを入力します。
    • [距離タイプ] ドロップダウン メニューを使用して、距離の計算に使用される移動方法を設定します。
    • [計測単位] ドロップダウン メニューを使用して、最小距離の計算時に使用される距離計測単位のタイプを選択します。
    • [カットオフ] フィールドに値を入力して、顧客が外れ値と見なされ、スパイダー ダイアグラムの生成時に考慮から除外される距離を設定します。
    • [ネットワーク パラメーター] をクリックし、拡張オプション メニューを使用して、時刻とタイム ゾーンを設定します。
  7. 必要に応じて、次の手順で風配図レポートを作成します。
    1. [レポートの作成] チェックボックスをクリックして風配図レポートを作成します。

      デフォルトはオフになっており、レポートは作成されません。

    2. [レポート オプション] をクリックすると、拡張オプション メニューが表示されます。 レポートの名前を入力し、レポートを保存する出力レポート フォルダー ディレクトリを割り当て、レポート形式を設定します。
  8. [実行] をクリックします。

    スパイダー ダイアグラムは、次の 3 つの場所で返されます。

    • スパイダー ダイアグラムは、マップ上で色分けされた直線として表され、サイトと関連する位置ポイント間の空間距離を示します。
    • [コンテンツ] ウィンドウのスパイダー ダイアグラム レイヤーには、対応する距離タイプの属性値が含まれています。
    • 必要に応じて、これらは風配図レポートに返され、割り当てた出力フォルダーに保存されます。

これでスパイダー ダイアグラムが生成されたため、データの表現方法を変更することができます。 シンボル表示方法の概要については、「フィーチャ レイヤーのシンボル化」をご参照ください。

ジオプロセシング ツール

このページでは、[スパイダー ダイアグラムの作成 (Generate Desire Lines)] ツールの機能について説明します。 このジオプロセシング ツールは、Python スクリプトまたはモデルで使用することもできます。 詳細については、ArcGIS Pro のツール リファレンスで「スパイダー ダイアグラムの作成 (Generate Desire Lines)」をご参照ください。

レポート

サイト周辺の候補地ポイントの分布と方向を示した、風配図レポートを作成できます。 このレポートで、セクターの長さは各セクターのサイトから位置ポイントまでの距離の中央値を表し、色はそのセクター内の位置ポイントの数を表します。 また、レポートの解釈に役立つ注釈付きガイドも参照できます。